鄭容順の直言!

日頃気が付いたこと徒然に。

今朝、ほのぼのとした文章を見た。

2007-12-08 12:15:39 | 直言!
出会いのエッセイ」を書いているKさんの文章です。
ありのままの生活を綴っているが今回はアルバイト先の上司の会話を書いていた。いつもは怖い上司でいつも緊張感で仕事をしているという。
しかし威勢のいい上司は憧れである。
それがある日、バナナをアルバイト先のレストランに持っていった。
そしたら上司は「法事やったんか」と言う。
Kさんは本名を名乗っているけれどとっさに驚いたという。
そして上司は言う。
「いや、Kさん、よくバナナを食べているから法事かなと思った。法事の時って果物たくさん奉るからバナナとかすぐ黒くなるもんははよ食べっ! っておかんに持たされるんや」
それでKさんは法事の微妙なところを知っているので驚き「何で知っているのですか」と聞くと「俺も在日や。帰化したけどな」と言った。
その言葉で怖い上司で近づけないと思っていたら上司の「俺も在日や」という言葉で近づけるような気がした。
思わずバナナを半分っこにして食べたという。

本名を名乗ってけなげにがんばるKさん。強がりしていても根はか弱いところもあることを知っている上司は思わず「俺も在日や」と声をかけた。
帰化してもルーツは韓国にある。
自分の出自を忘れないで若い女性に自分を出してくれた上司に温かいぬくもりを感じ在日コリアンの若手、3世たちも捨てたものではない。
何か日本社会にメッセッジーを残してくれそうな気がした。
上司さん、これからもアルバイトで若者たちと採用することもあるだろう。
本名を名乗って生きている若者は社会の逆風を覚悟で自分を大事にして本名で生きている。また通名で国籍を隠す子どもたちにも自分を引きす作業もしてもらいたい。
「在日コリアンは日本の歴史が作ったものである。けっして国籍を隠すこともない。堂々と日本社会で生きていけばよい。便宜上日本の差別があるがために日本名を使っているが本当の名前は何か」と言える上司になってもらいたい。
また私は父親が子どものころに言い聞かせた言葉を思い出した。
父親の言葉は今も使わなければならない日本社会の構造をまた改めて認識した。
通名を名乗るのも在日コリアン、本名を名乗るのも在日コリアン、使いわけするのも在日コリアン、帰化した人も在日コリアン、さまざまな在日コリアンが現存するのが日本社会からなる差別・排除構造からなる仕組み、この中で「在日コリアンは日本の歴史が作ったもの」と若者たちに言ってルーツを忘れないでほしいと話してもらいたいと思ってこの一文を書きこんだ。
Kさんの一文にほのぼのとした。
Kさん、彼女は神戸の大学院に通っている。博士課程で頑張っている。
嫌韓流で反発して対抗して漫画を書き出した在日韓国人3世である。
積極的でゴーイングマイウエイである。明るくきしゃな体で動きまわっている。
大学院を卒業すれば何か在日コリアンのためにやってくれそうなパワフルなものを持っている。行く末が楽しみの人である。
自分のホームページを持っている。
まき寿司大作戦である。1度開いて見てください。

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