ショパン熱がぶり返す

2012-10-17 09:54:08 | 旅行
(以前にも書きましたが)ふた昔ほど前、ドイツに一時的に
住んでいたことがあります。
あちらの暮らしは、コロ子に向いていなかったのか、いっとき
精神的に追いつめられていました。言葉で表現するのは難しい
けれど、生活習慣の違いからくる壁にぶちあたっていたのです。
それに追い打ちをかけたのが気候。コロ子が育った瀬戸内式気候
とは全く違うので、心身にこたえました。関西で8月と言えば
暑さにうんざりする時期ですが、ドイツでは8月の半ばから
(息が白くなるほど)寒くなります。最初の冬は
不慣れなことも
あって、しょげ返っていました。
そんな時ふと手にしたショパンのCDで、心が慰められたのです。
鬱々とした気分をとても華やかな気分にさせてもくれました。

この曲を異国で聞いたらほっとしませんか?
   ↓
ショパン 前奏曲集 7番 Prélude A-dur, イ長調 op.28-7 pleyel 1831製

 
ショパンのにわかファンになり、がぜん気持ちが盛り上がってきました。
勢いでVolkshochshuleのポーランド語教室に入れてもらい、週一回
通いました。
ついでに「ショパンの祖国ポーランドにも行っちゃえ」と、飼い主殿を
焚き付けました。
 
ポーランドの見所を効率よく周遊するグループツアーが見つかり、それに
乗っかることに決めました。ただし当時は入国に査証が必要で、これを
取得するのに少々手間取りました。
まずベルリンにあるポーランド大使館に手紙で問い合わせましたが、
お返事をいただけず、次にベルギーのブリュッセルにある大使館に手紙
を書きました。ダメで元々と考えたのが良かったのか、すぐに返答
があり、ビザ申請用紙も同封されていました。おまけに「あなたの
住んでいる地域なら、ケルンの領事館で申請すると良いですよ」と
お知らせくださったのです。
善は急げで、コロ子は二人分のビザをとるべく、ケルンに出かけました。
領事館では習ったばかりの片言のポーランド語を使ったため、墓穴を掘り
そうになりましたが、何とか即日ビザの交付を受けることができました。

査証

ワルシャワに無事到着した時は「やったぜ」と思いましたよん。
ワルシャワ市内
 
ポーランドでは、Zelazowa Wolaにあるショパンの生家を訪ねました。
外観の写真がないのが残念です。室内は何枚か写真を撮ってあります。

ショパン生家 室内



ショパンが小さい時使っていたというキリンピアノ

ワルシャワではショパンの心臓がおまつりされている聖十字架
教会も訪ねましたが、ああ、写真また撮り忘れです。

ワルシャワでは、ショパン協会のあるオストロフスキ宮殿で
プチピアノリサイタルも楽しむことが出来ました。

オストロフスキ宮殿前で

リサイタルの演奏者は22歳のPawel Kubica(パヴェウ・クビサ)さん。
その年の秋に開催される第13回ショパンピアノコンクールに出場予定
の新進気鋭のピアニストです。
 
プログラム
 
他にワジェンキ公園やマリア・スクウォドフスカ・キュリーの
生家も訪ねました。
 

ワジェンキ公園

キュリー夫人の生家

日本に帰って、すっかりショパンのことは忘れていましたが、ひょんな
ことからYouTubeでピアニスト・牧瀬由紀子さんの演奏に出会い、ショパン熱
が再燃してきました。
いつか、牧瀬さんのリサイタルで生演奏を聴いてみたいです。

ショパン 舟歌 Chopin Barcarolle Op.60  牧瀬由紀子
 

 


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