てんやわんや アメリカ 犬育て

飼育放棄された「ゴールデンレトリバーのチャーリー」&
保護犬だった「雑種ユキ」との犬バカ日誌でございます♪

ペットのフードスタンプ

2014-03-30 | アメリカ 犬 & 動物事情

先日アメリカでの「犬と貧困」と言う記事を書いてから、
考えさせられる事が多くあり、自分なりに少し調べてみました。

結果、各地域にあるヒューメイン・ソサエティーを初めNPO団体など、
低所得者が所有するペットへのサポートを行っている団体が
多く存在することが分かりました。

米国最大の動物福祉団体「The Humane Society of the United States」のサイトに
全国のサポート団体と州別のサポート団体のリンクがあります。
サポート内容は、フードや医療の他
ペットへの避妊手術、基金などが含まれています。

その中に「Pet Food Stamps ペットフードスタンプ
と言うNPO団体がありました。

まず「フードスタンプ」とは何か?…

アメリカ在住の方はご存知の方も多いと思いますが、
フードスタンプとは低所得者向けの公的な食料品補助制度です。
受給者は年々増加し続け2012年には約4700万人に上っています。
詳しくはWikipediaで。

このシステムをペットにも導入したのが
「Pet Food Stamps ペットフードスタンプ」というわけです。

ペットフードスタンプは、低所得者家族のペットや、
フードスタンプを受給している人達が飼っているペットに
ペットフードを提供すると言うシステムです。


但し政府からの公的扶助ではなく、
一般や個人の寄付から成るNPO団体からのサポートです。

「自分達の食料さえ確保できないのにペットを飼う資格など無い!」
と言う声も聞こえてきそうですが…
低所得者だからペットを飼ってはいけないと言う決まりはありません。

アメリカの雇用条件は日本とは違う面も多く、
公式サイトにある動画を見てもわかるように
子供が生まれた後に突然の解雇に見舞われるなど、
一時的に援助やサポートが必要な人達も多くいるのが現状です。
(但し日本と同じで不正受給している人達もいるので
そう言う人達のせいで受給者への偏見も多くあります)




「Pet Food Stamps ペットフードスタンプ」は
2013年2月に設立され本部はNY市にあります。

米国居住者であればペットフードスタンプに登録することが可能です。
登録方法はネット申請で受け付けています。
申請後、補助の必要性が確認されれば
PetFoodDirect」と言うフード小売業者から6ヶ月間
ペットフードが届けられる仕組みになっています。
その後は6ヶ月ごとに更新するようです。

代表者のMarc Okon氏によると
設立された当初は2週間で4万5千件が登録されたそうです。

ペットフードスタンプのシステムは
経済的な困窮により飼育できなくなったペットを
シェルターに持ち込む事を防ぎ、ペットを手放さず
一緒に暮らせると言うのが最大の利点だと思われます。

アメリカで毎年何十万頭、何百万頭のペットが
シェルターに持ち込まれる現状を考えれば
このサポートは経済的な理由で飼育を放棄する数を減らすことに
今後少なからずとも影響を与えるのではないでしょうか。

以上、またもや長いのですが
このプログラムの着眼点は素晴しい!と思いつつ
今後もがんばってほしいなと言う希望を持って
日記に書き留めた次第でございます。


※上記画像2枚は「ペットフードスタンプ」Facebookからです


おわり



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