完全な形の木橋。
立派な石垣の橋台。
驚愕。
橋の下は、越図沢が流れている。
小さな沢なので、沢伝いにそのまま進んで近づいてみた。
橋台の石積みがすごく機能美にあふれていて、これにも驚愕。
橋の躯体は意外に傷んでいました。
このように形を保っていられるのも、それほど遠くはないと思われる。
5tの機関車が通過してもビクともしない石積みの橋台。
美しすぎます。
さらに沢の上流部には、2つ目の木橋がある。
びっくりデス。
ここは、どうなってるんだ!?
そのまま沢を遡上して、近づきました。
橋脚が3基。
大きい木橋だ。
ここから沢の上流側は倒木などあり、かなり荒れている印象です。
変わったものはありませんでした。
なんかこの木橋、傾いている印象。
沢伝いで遡上してきたので、元いた場所へと戻りながら、辺りを観察します。
城の石垣を構築する技術と同じ方法が使われているんじゃないのでしょうか!?
見たままの印象ですが・・・
最初に見た木橋の右岸側から上ってのショット。
右へ曲がっています。
あの「みちのく松陰道」の案内矢印のところへと向かっています。
なので、「みちのく松陰道」の案内矢印のところまで、戻りました。
ここから、木橋の所に行ってみます。
最初に見た木橋を第1木橋、奥側を第2木橋とします。
整備された「みちのく松陰道」は、途中まで軌道跡を利用しているようです。
途中に大き目の石、さらに向こうにはかなり大きな石がある。
過去に、崩れてきたものだと思われる。
左が沢、右が斜面になるが、斜面側は倒木があったり結構荒れてます。
第1木橋が現れた。
ここは、Yの字になっていて、第1木橋は、左にカーブを描きながら、
沢を渡って進んでいきます。
右奥には第2木橋が見えますね。
第1木橋をちょっとだけ上流の左岸から撮影してみました。
カーブをしている事にも驚きだが、木橋をまともに見るのは初めてだ。
以前に調査した、喜良市川支線常家戸沢線で見たものは、
コンクリート製の橋脚を持つ木橋だが、カーブはしているものの、
2本の平行した橋桁が続くだけの状態だった。
崩壊して、橋桁の一部が川に落ちていました。
なので、木橋の姿として完全なものは、これが初めて見ることになる。
第2木橋へと進んでいきます。
途中、軌道跡の説明がありました。
「みちのく松陰道」を整備したときに建てられたものでしょう。
第2木橋です。
沢から見た時の印象は正しかった。
崩れかかっている。
手前側の橋脚が下流側に傾いている。
このままだと、近いうち崩壊もありえますね。
第2木橋から見た、奥に見える第一木橋。
しかし、この2つの木橋の位置関係、不思議に思える。
ここでは、沢越えをしつつ高度を上げるプロセスとは異なる、
別の目的が隠されているようだ。
オイラの憶測では、デルタ線ではないかと思うのです。
ここで機関車の向きを変えたり、
運材台車を付け替えたりしていたのではないでしょうか!?
写真からも見て取れるが、2つの木橋の行く先は合流している感じに思える。
現林道の整備でいくらか軌道が削られたりしているかもしれないが・・・
デルタ線を、このような場所で構築するのは珍しいのかもしれません。
スイッチバックだとすると、第1木橋と第2木橋との高度差が少なく感じます。
高度を上げるだけならば、第2木橋を素通りできるカーブの向きにし、
沢渡りで高度を上げていくプロセスを実行するだけで良いかと思われます。
「みちのく松陰道」の説明書きがあった案内板の付近は、
越図沢と傾り石沢との合流地点なので、軌道の高さはそこを避けるため、
ある程度の高度を保っていると思われます。
案内板付近の現林道は軌道跡でなく、「みちのく松陰道」の案内矢印のところから上がってきた、遊歩道のスタート地点が、軌道跡のラインの高さだとつじつまが合います。
そこの遊歩道の逆方向が行き止まりになっている。
崩れたか!?
軌道はこの先から進んできたと思われます。
そう考えると、不思議ではなくなるのですが・・・
この先を調査して、ハッキリさせたいところもあるが、
斜面の横歩きは、非常に危険なので止めておきました。
第2木橋のところを過ぎ、「みちのく松陰道」は、さらに沢の上流へと続いている。
っん!? 手前側に・・・
地面から軌条の先端が、2本現れている。
左上には、変な形のものがある。
だるま転轍機だぁ~!!
青森市森林博物館の建屋に隣接して「協三製の5t DL」が保管されている、
森林鉄道 第7展示室から外へと延びている軌条のところと、
旧金木町 芦野公園にある、酒井製 5t DL が保管されている場所では見ているが、
まさか、実際に使われていた現場で見ることが出来るとは、思いもしなかった。
しかし、軌条は基本的に森林鉄道が廃止された時点で撤廃されているはず。
たまたま撤廃作業時に、がけ崩れで半壊してしまっていたとか!?
所々に石が転がっていたところを見ると、可能性は高いですね。
だるま転轍機だけでなく、貴重な津軽森林鉄道の遺産には、
オイラが触って壊れてもいけないので、
基本的に触れたり、上がりこんだりしないようにしています。
ポイントからさらに上流側は、道筋が狭くなっています。
この下には軌条と枕木が埋もれている可能性が高いと思われます。
さらに進むと、道筋はよじ登る感じになります。
もう軌道跡とは関係ないようですね。
それにしても、ポイントから距離が短い印象だ。
振り返ってのバックショット。
この辺りだと、かなり高度が上がっているので、景色が一変している。
このあと、もう少し沢を遡上してみたが、遊歩道と言われている道筋は、
オイラにはとてもハイキングコースとは言えない状況なので、引き返しました。
「みちのく松陰道」の説明書きの案内板があったところから、
傾り石沢をさらに遡上してみます。
しばらく歩くと、右の斜面から軌条が突き出している箇所がありました。
なんでこんなところに・・・!?
坂の勾配が少しだけきついかな!?
っと、思っていましたが、少し緩やかに戻ったところでの振り返ってのバックショット。
現林道は、不自然にカーブをしています。
軌条が現林道より高い位置にあったことを考えると、
軌道跡は、現林道より高度を保って、左の林の中からこちらに向かってくるラインで遡上してたと思われる。
そう考えると、「みちのく松陰道」の案内板があったところの橋の高さから、ラインも自然に結ぶことが出来る。
勇気を振り絞り、林の中に入ってみたら、道筋が付いていました。
軌条も突き出していたり、軌道跡だったことが確認できました。
写真は露出不足で、何を写していたか解りません。(´▽`*)アハハ
やっぱ、コンデジ新調しようっと。
どんどん進みます。
ここも振り返ってのバックショット。
道筋に段差がある。
現林道と軌道跡は、少しズレている可能性があります。
どうなっているか、先ほどのように検証はしていません。
進みます。
この先も段差がありますね。
軌道跡は、右の斜面を段差のところにつながるラインである程度高い位置を進んでいたと思われます。
進みます。
ほんとうは雰囲気だけ見て、途中で引き返すつもりでしたが、
ここまで来てしまったので、もう少し遡上してみます。
装備が軽装なのだが、無理はしていない。
もう少し進んでみます。
ここは幅員がなくすぐ崖になっている。
赤い杭が打たれて、ロープが張られていました。
崖下の傾り石沢を見てみると、軌条が散乱している。
昔から、危ない箇所のようだ。
ここまでの途中、同様な箇所がいくつかありましたが、やはり同じように軌条が散乱していました。
だいぶ歩いてきました。
景色が、明るくなってきています。
かなり高度を上げている証拠です。