司法の独立の危機か 東京地検特捜部の解体危機か【佐藤優】12月21日
https://youtu.be/LfgukPywtJs
佐藤氏:ゴーンさんもケリーさんも2つの拘留が掛かっているんです。最初の拘留っていうのは最初の5年の虚偽記載の事件ですよね。これに関してはもう起訴されたと。起訴されたという事は取調べが終っているんです、この時点で。
その上で何で拘留が続くかというと、否認しているでしょ。罪証隠滅と逃亡の恐れがあるから。で、その拘留、未だ続いているワケですね。
2番目の拘留は昨日で切れた拘留で、それを延長しなかったのは、3年分の取調べをして逮捕をする必要がある程の拘留なんです。だから2番目の拘留が切れても1番目の拘留が生きていると。その1番目の拘留は又、別途裁判隊が判断するワケですよね。その時に、今水面下でもの凄く検察と裁判所の間でやりあってると思いますよ。
そういう風になった場合は強制取調べ、余罪を、背任とかを調べているワケなんですけれども、拘留を解除しちゃうと、今度は任意の取調べになりますから、それだったら、私は行かないと、弁護士も同席すると、音録らせてもらうと、そうなったら、事実上取調べが出来なくなるから、捜査終結となる。
それだから、検察の方としては、全力を挙げて、これ阻止しようとしているんで、今日中に保釈になるんじゃないかと、これマスコミの予測なんですけども、そうなるとね、無罪、裁判所の心象として。更に、罰金刑となると。
そのレベルの事となると、東京地検の特捜部は解体の危機になると思います。だから組織の存亡が掛かっているという事で、昨日から特捜部は真っ青になって、検察全体っていうのは必死になって、拘留を延ばそうとしていると思いますよ。
野村氏:一方で裁判所は検察側が拘留要求を出したものについて、それを棄却する、駄目よというのは異例中の異例
佐藤氏:無いと思います。しかも否認事案ですからね。通常認めていても、初公判迄出られない事が多いんですよ。要するに、認めますって言っている人は比較的早く出られるんですね。それでも2ヶ月位おいておかれます、特捜事犯は。
否認している場合は検察の方がこの証人が必要ですと全部言うんで、尋問が終る迄は、普通は拘置所に入れられているというのが僕らの時迄のルールだったんです。それだから私の場合は512日、鈴木宗男さんの場合は437日だったんです。
しかしそれでは余にも長過ぎるというので、今、公判前手続き整理っていうのをやって、どの調書を採用して、どの調書を採用しないかを全部調書を出して事前に調整するというのがあるんですね。それでもね、やっぱり否認事案だと初公判迄出さないというのが普通なんですね。
野村氏:検察側はもう起訴しています。一方裁判側、同じ司法の中でも裁判所と検察は違うワケですね。それに弁護人が付くワケですけれども。そうなってくると検察側の心象って、今、佐藤さん仰いましたけど、裁判を開いて色々聞くにしても、最終的には検察と違うゴールを今裁判所は見始めてるという事ですか。
佐藤氏:そう言う事です。だから、その理由は外国の報道が理由だとすると、日本の司法の独立って何なんだと。だから逆も有り得るワケですから。外国から厳しい事言われたら、厳しく判断すると。そしたら司法権が独立してないんじゃないかという事になるんですね。
これ実は、今のところ、私なんか前に検察に捕まって、512日の接禁(接見禁止)で、決して良い思い出じゃないですからね。それはあるんですけれども、逆に司法の独立という事から考えると、今回の裁判所の判断は何故、こんなに揺れてるのかと。それが外国メディアの報道だとすると、逆もあるワケですからね。ですから、これは非常に怖いですよ。今何が起きているのかって事は。
野村氏:外国のメディアは概ね、その長期拘留というモノに批判的と言っている様に伝わってますよね。ところがよ~く見てみると、でもこれは日本の司法制度であり、検察が今起訴している段階でのそういう制度に対して、諸外国がどうのこうの言っても、それは覆る事ではないし、それが1つの司法権を確立した国の有り方だっていう風に述べてるメディアも有るんですね。
佐藤氏:それは国家の有り方からしたら、司法権というのは、そうして独立してないといけないんですよ。それが外国メディアによって言われるからとフラフラして裁判所の判断がある様になったら、おっかないったらありゃしない。
だから今回は、ゴーンさんを出せっていう方向で、長期拘留はおかしいよという方向で、人身の自由の方向なんだけども、今度は逆に、こんな悪い奴が居るからと、日本の司法は甘いじゃないかという国際世論が高まったら、今度は厳しくやるの?と。それだったら、裁判は人民裁判に近くなるワケでしょ。
国際圧力に屈するのって独立国家なのってなるワケで。だから、そこのところは本当によく吟味して、何が起きているのか、もし今回の事に関して証拠を見てね、裁判所がコレ特捜が無茶やってると、それを裁判所が独自の判断でやってるのであれば、コレ立派な事ですよ。
只、その場合には、裁判所に返ってくるの。なんでそんなものを再逮捕認めたんだと。それからなんでそんな者の逮捕状を出したんだと。こういう事になってくるワケでしょ。もっとキチンと吟味して人の身柄を持ってくるのはやらないといけないんじゃないかという事で、裁判所に返ってくる話なの。だからおかしいの。この話、
野村氏:日本は三権分立の国です。行政側のトップは内閣総理大臣ですね。官邸側から司法の方に「これチョッとどうなの」っていうのは
佐藤氏:無い
野村氏:無いですよね。それやったら終わりですよね。
佐藤氏:終わりっていうか、この国の司法はね、そっちの言う検察なんていうのは、総理大臣を含めて政治家をバカにしてるから。そんな奴らの言う事は聞かないと。じゃあね、官邸と検察の間でメッセージのやり取りがあるかないかと言ったら、あるよ。それは直接じゃないの。
記者を通じてなの。記者懇談っていうのがあるでしょ。その懇談のメモっていうのは、廻っているのよ。だから、総理や官房長官が仮に懇談をするとすると、或いは検事総長が懇談する、東京地検特捜部長が家の前に待っている記者の対応をすると。そのメモを上に上げるでしょう。横流しするから、記者って。社として。
だから、それは実は政治かも検察官も裁判官も分かってるワケ。そういう交通のツールとしてメディアを使っているワケ。だから、そこの処でお互いの意向を理解するっていうのはあるよ。例えば私の事件に於いて、鍵になったのはね、○○だと思っているの。
鈴木宗男を捕まえても、小泉政権では何の影響もないと。こういった事、懇談で何回も行っているから。そのメモも僕も見たけどね。それも廻って、検察にも廻ってるから。検察はそれを見て、大丈夫だと判断するワケ。全体として。官房長官がそう言っていると。そういう間接話法はあるよ、しかし直接に何やれとか言われた事はない。有り得ない。
で、この安倍政権の性格を考えた場合、こういう風な余計な事を起こしてくれるなっていう、そっちの方が強いから、この政権は。この政権はそこの処でよくこれ国策捜査じゃないかと言うけど、我々の時と違うよ。あの時は北方領土交渉が絡んでいたでしょ。こんなの率直に言って、日産の中の内紛だから。
※1ヶ所お名前を聞き取れませんでしたので、○○で表示しました。
https://youtu.be/LfgukPywtJs
佐藤氏:ゴーンさんもケリーさんも2つの拘留が掛かっているんです。最初の拘留っていうのは最初の5年の虚偽記載の事件ですよね。これに関してはもう起訴されたと。起訴されたという事は取調べが終っているんです、この時点で。
その上で何で拘留が続くかというと、否認しているでしょ。罪証隠滅と逃亡の恐れがあるから。で、その拘留、未だ続いているワケですね。
2番目の拘留は昨日で切れた拘留で、それを延長しなかったのは、3年分の取調べをして逮捕をする必要がある程の拘留なんです。だから2番目の拘留が切れても1番目の拘留が生きていると。その1番目の拘留は又、別途裁判隊が判断するワケですよね。その時に、今水面下でもの凄く検察と裁判所の間でやりあってると思いますよ。
そういう風になった場合は強制取調べ、余罪を、背任とかを調べているワケなんですけれども、拘留を解除しちゃうと、今度は任意の取調べになりますから、それだったら、私は行かないと、弁護士も同席すると、音録らせてもらうと、そうなったら、事実上取調べが出来なくなるから、捜査終結となる。
それだから、検察の方としては、全力を挙げて、これ阻止しようとしているんで、今日中に保釈になるんじゃないかと、これマスコミの予測なんですけども、そうなるとね、無罪、裁判所の心象として。更に、罰金刑となると。
そのレベルの事となると、東京地検の特捜部は解体の危機になると思います。だから組織の存亡が掛かっているという事で、昨日から特捜部は真っ青になって、検察全体っていうのは必死になって、拘留を延ばそうとしていると思いますよ。
野村氏:一方で裁判所は検察側が拘留要求を出したものについて、それを棄却する、駄目よというのは異例中の異例
佐藤氏:無いと思います。しかも否認事案ですからね。通常認めていても、初公判迄出られない事が多いんですよ。要するに、認めますって言っている人は比較的早く出られるんですね。それでも2ヶ月位おいておかれます、特捜事犯は。
否認している場合は検察の方がこの証人が必要ですと全部言うんで、尋問が終る迄は、普通は拘置所に入れられているというのが僕らの時迄のルールだったんです。それだから私の場合は512日、鈴木宗男さんの場合は437日だったんです。
しかしそれでは余にも長過ぎるというので、今、公判前手続き整理っていうのをやって、どの調書を採用して、どの調書を採用しないかを全部調書を出して事前に調整するというのがあるんですね。それでもね、やっぱり否認事案だと初公判迄出さないというのが普通なんですね。
野村氏:検察側はもう起訴しています。一方裁判側、同じ司法の中でも裁判所と検察は違うワケですね。それに弁護人が付くワケですけれども。そうなってくると検察側の心象って、今、佐藤さん仰いましたけど、裁判を開いて色々聞くにしても、最終的には検察と違うゴールを今裁判所は見始めてるという事ですか。
佐藤氏:そう言う事です。だから、その理由は外国の報道が理由だとすると、日本の司法の独立って何なんだと。だから逆も有り得るワケですから。外国から厳しい事言われたら、厳しく判断すると。そしたら司法権が独立してないんじゃないかという事になるんですね。
これ実は、今のところ、私なんか前に検察に捕まって、512日の接禁(接見禁止)で、決して良い思い出じゃないですからね。それはあるんですけれども、逆に司法の独立という事から考えると、今回の裁判所の判断は何故、こんなに揺れてるのかと。それが外国メディアの報道だとすると、逆もあるワケですからね。ですから、これは非常に怖いですよ。今何が起きているのかって事は。
野村氏:外国のメディアは概ね、その長期拘留というモノに批判的と言っている様に伝わってますよね。ところがよ~く見てみると、でもこれは日本の司法制度であり、検察が今起訴している段階でのそういう制度に対して、諸外国がどうのこうの言っても、それは覆る事ではないし、それが1つの司法権を確立した国の有り方だっていう風に述べてるメディアも有るんですね。
佐藤氏:それは国家の有り方からしたら、司法権というのは、そうして独立してないといけないんですよ。それが外国メディアによって言われるからとフラフラして裁判所の判断がある様になったら、おっかないったらありゃしない。
だから今回は、ゴーンさんを出せっていう方向で、長期拘留はおかしいよという方向で、人身の自由の方向なんだけども、今度は逆に、こんな悪い奴が居るからと、日本の司法は甘いじゃないかという国際世論が高まったら、今度は厳しくやるの?と。それだったら、裁判は人民裁判に近くなるワケでしょ。
国際圧力に屈するのって独立国家なのってなるワケで。だから、そこのところは本当によく吟味して、何が起きているのか、もし今回の事に関して証拠を見てね、裁判所がコレ特捜が無茶やってると、それを裁判所が独自の判断でやってるのであれば、コレ立派な事ですよ。
只、その場合には、裁判所に返ってくるの。なんでそんなものを再逮捕認めたんだと。それからなんでそんな者の逮捕状を出したんだと。こういう事になってくるワケでしょ。もっとキチンと吟味して人の身柄を持ってくるのはやらないといけないんじゃないかという事で、裁判所に返ってくる話なの。だからおかしいの。この話、
野村氏:日本は三権分立の国です。行政側のトップは内閣総理大臣ですね。官邸側から司法の方に「これチョッとどうなの」っていうのは
佐藤氏:無い
野村氏:無いですよね。それやったら終わりですよね。
佐藤氏:終わりっていうか、この国の司法はね、そっちの言う検察なんていうのは、総理大臣を含めて政治家をバカにしてるから。そんな奴らの言う事は聞かないと。じゃあね、官邸と検察の間でメッセージのやり取りがあるかないかと言ったら、あるよ。それは直接じゃないの。
記者を通じてなの。記者懇談っていうのがあるでしょ。その懇談のメモっていうのは、廻っているのよ。だから、総理や官房長官が仮に懇談をするとすると、或いは検事総長が懇談する、東京地検特捜部長が家の前に待っている記者の対応をすると。そのメモを上に上げるでしょう。横流しするから、記者って。社として。
だから、それは実は政治かも検察官も裁判官も分かってるワケ。そういう交通のツールとしてメディアを使っているワケ。だから、そこの処でお互いの意向を理解するっていうのはあるよ。例えば私の事件に於いて、鍵になったのはね、○○だと思っているの。
鈴木宗男を捕まえても、小泉政権では何の影響もないと。こういった事、懇談で何回も行っているから。そのメモも僕も見たけどね。それも廻って、検察にも廻ってるから。検察はそれを見て、大丈夫だと判断するワケ。全体として。官房長官がそう言っていると。そういう間接話法はあるよ、しかし直接に何やれとか言われた事はない。有り得ない。
で、この安倍政権の性格を考えた場合、こういう風な余計な事を起こしてくれるなっていう、そっちの方が強いから、この政権は。この政権はそこの処でよくこれ国策捜査じゃないかと言うけど、我々の時と違うよ。あの時は北方領土交渉が絡んでいたでしょ。こんなの率直に言って、日産の中の内紛だから。
※1ヶ所お名前を聞き取れませんでしたので、○○で表示しました。
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