地図のない街

日々金欠に

『ぱなし』がきた

2013年06月07日 05時38分22秒 | 読みました
『懐中雑誌 ぱなし』がきました。
信頼文具舗にて、6か月の定期購読を申し込んで、早速の晩春号です。

…晩春というより初夏といった方があってる気がするのですが…

晩春号を買った人には、バックナンバーをプレゼント、というわけで、
昨年の11月-12月合併号をもらいました。

『ぱなし』…ずっと読みたいなと思いつつ、なかなかチャンスがありませんでした。
今回少し、ゆとりがあったのでここを逃さないようにと、定期購読を申し込みました。

ひととおり、読んでみて「これは何だ?」といった疑問。
雑誌全体に統一性があまりないように思えるのです。
記事を書く人が思うがままに書いているせいなのか、全体的に統一感がありません。

統一感がないがゆえに、飽きさせないところもあります。
つぎに何が来るのかと、ページをめくる楽しみも出てきます。

記事を書いてる人たちは、道を行きつづけた人たちなので(プロでもあり、マニアでもある)、
深い話が多く、分かるネタには思わず膝を叩きたくなります。

それ以上に、伝染力がひどく、記事に書いてあるものがほしくなったり、試してみたくなったり、
“危険な雑誌”(笑)と言えるでしょう。

実際、納富さんのMOON RIDERSの記事を読んだら、一度聞いてみたくなり、
図書館に予約を入れてしまったほどです。

電車内でちょっとまったく違った世界にひたれる雑誌、
それが『懐中雑誌 ぱなし』だと思うのです。

あなたにとってのヒーローは?(ヒーローズ・カムバック)

2013年06月06日 04時19分28秒 | 読みました
小学館から発刊されている、『ヒーローズ・カムバック』をようやく読みました(小学館へリンク)。

以下、リンク先から抜粋。

……漫画家・細野不二彦が、「漫画家なら漫画を描くことで貢献したい」との思いから、大震災からの復興支援と「3.11を忘れない」ために、かつての人気キャラクターたちが復活するという企画を提案。その思いに賛同した8人の人気漫画家たちにより……

以上。

「漫画家なら漫画を描くかことで貢献したい」その心意気が、
すでにわたしにとっては、ヒーローに思えます。
それに賛同する8人もまたヒーローです。
全面的にバックアップした小学館にも喝采を送りたい。

復活した人気キャラクターは、文句なしにわたしにとってのヒーロー達です。

幼いころから漫画を読んで…未だに読んで…きた、
わたしにとってもう読めないと思っていた作品の復刻はとてもうれしい。
それに、この単行本を買うことで義援金になるなんて素敵な企画だと思います。

読んで楽しい、買ってそれが未来への基金になる。

漫画好きならば(いつまでたっても漫画好きならば)、
こうして、復活したキャラクターに喜びつつ、
「次世代の漫画好きが育てばいいな」と心から思います。

この企画をした、細野不二彦、賛同した8人と小学館。復活したキャラクター。
それだけでなく、この本を手に取っただれしもが、すでにヒーローなんだと感じました。

漫画としては高いかもしれませんが、新古書店や古書店で買うと、
義援金にはなりませんので要注意です。

本当に素晴らしい企画をありがとう!!
なつかしい、キャラクターに出会えて嬉しい限りでした。

『昭和水滸伝』復刊

2013年02月04日 17時37分02秒 | 読みました
藤原審爾の『昭和水滸伝』が復刊してました!!(リンク先はアマゾン)

もう、10年以上前に古本屋で父が買っきたものを、
拝借したまま、ずっと私の手元にある本です。

復刊前のものなので、上巻は昭和五十七年の四版ですね。
わたしとあまり歳が変わらないwww

藤原審爾の本はこれっきりしか読んでないので、なんとも言い難いです。

しかし、本作は名作というか、娯楽小説の王道。
快作!!というべきものじゃないかと思います。

詳しくは、リンク先のアマゾンをみてください。
レビューも、本作品をよくわかってるなあと感じるものです。

これを機に、ぜひ読んでみてほしいです。


この復刊は、北上次郎選「昭和エンターテインメント叢書」とのこと。
大薮春彦の『汚れた英雄』も復刊してほしいなあ。
借りて読んだっきり、手元にないのです。

期待したいところです。

マイルズが帰ってきた!!

2012年05月24日 23時32分51秒 | 読みました
3月の末頃のことを今更ながら。

マイルズ・ネイスミス・ヴォルコシガンが6年ぶりに帰ってきました。

おかえりマイルズ!!

さて、マイルズとは何ぞやと思う方が圧倒的かと思います。

マイルズはアメリカのSF作家ロイス・マクマスター・ビジョルドの生み出した、
魅力たっぷりのSF小説の主人公です。

マイルズはヴォルコシガン・サーガとか呼ばれているシリーズものの主に主人公として登場します。(リンク先は出版社の東京創元社です)
どんなものか軽く目を通してもいいかも。

作家のビジョルドはSFとファンタジーを描く優れたエンターテイナーです。
しかし、ハリポタ旋風に巻き込まれたのか、はたまた版権問題でも起きたのか、
そこらへんは定かではないのですが…ビジョルド作品はファンタジーモノばかり出版されていました。

シリーズものなのに、3月末に発売された『ミラー衛星衝突』上・下まで、
ヴォルコシガン・サーガはなんと6年間新刊が出版されなかったのです。

あきらめかけたところで、ようやくの発売。

少しずつ出し惜しみをするように、読み進めてきました。

感想、続き・続き・続きが読みたい……

ビジョルドはシリーズものでも、それぞれが独立した話になっていて、
どこから読んでも面白くなっているようにしていると、訳者あとがきにありましたが、
今回ばかりは、続きが気になってしょうがない。

また、6年待たされると思うとぞっとします。
なるべく、早く1年以内くらいに出版してくれ~東京創元社!!

このブログを見て、気になった方は是非手に取ってみてください。


余禄。
マイルズに出会ったのが二十歳前後、その時のマイルズは17歳。
刊行するたびに年齢を重ねたマイルズが、ちょうどその時の私の年齢に近かったので、
余計に親近感がわきます。

余禄2。
『ミラー衛星衝突』という邦題はどうにかならんかったんかいな。
内容とミスマッチ!!

ボーっとしていて突拍子もない

2012年03月12日 17時44分31秒 | 読みました
吉田修一の『横道世之介』を読みました。リンク先はアマゾンです。

なんとも、身につまされる話ばかり。

青春ってボーっとして過ごしているけれど、
なにかのはずみで突拍子もないことをしてしまう。

そんなもんなんだなあと、過去を振り返りながら、
笑い、泣き、無事読了。

なにもない十代なんて決してない。
なにかしら事件を起こしてるはず。

そんなことを気づかせてくれた、
貴重な本でした。

おすすめ度は☆5つ!!
文句なし!

来年映画公開のため、制作に入ったようですね。
映画も楽しみです。