先日、ことじさんのブログで白磁の煎茶碗が紹介されていました。
実は私も白磁煎茶碗をアップしようと思っていたのですが、さる理由(後述)で躊躇していました。が、ブログを拝見し、背中を押されました(^^;)
白磁の碗、5客です。
煎茶道具に凝っていた頃、ずいぶん昔に入手した品です。
径 8.2㎝、高 3.8㎝
端正な造りです。
口縁が、ほんのわずかに端反りになっていて、お茶やお酒を飲むのによさそうです。
高台内は無釉です。
五客すべて、高台内に陶土がわずかについています。
たなごころにフィットしそうな碗ですが、下戸の私には煎茶専用です(^|^;)
問題はここからです。
箱には、「伊万里 白磁煎茶碗」とあります。
ところが・・・
「南京白磁煎茶碗」の文字が。
これは、確かに私の字です(^^;)
でも、どうして、伊万里ではなく南京と書いたのか、理由を覚えていません。
果たして、「伊万里」か「南京」か?
思いあぐねて、ブログアップを躊躇していた次第です。
で、ふと電灯にかざしてみました。
見事に透けています。
こりゃあ、やっぱり南京です。
そうこうしているうちに、かすかに記憶がよみがえりました。
30年前も、こうやって電灯にかざしました(*.*)
でも、伊万里にも薄くて透き通るような、「卵殻手」というものもありますね。
特に、幕末になると、伊万里の陶商が、藩を越えて、隣の平戸藩の窯元に発注したりしていますね。
この煎茶碗の高台の中には、陶土が残っていますよね。中国の場合は、このような作業はしないのではないかと思うんですが、、、?
そんなことから考えて、この煎茶碗も伊万里なのかな~と思ったわけです。
なかなか、画像だけからでは、はっきりとは分からないところではありますが、、、。
お茶でもお酒でも美味そうデス(*^_^*)
物忘れ・・・あるあるデス。
僕も先日、家の鍵がない!ってカミさんに電話した後、胸ポケットに入ってました・・・(>_<)
伊万里か白南京か?これはもう国民投票にかけるしかないですね。どこかの国の総理大臣も、公金でせこく花見買収したり、〇カの一つ覚えでケンポーカイセーと唾を飛ばすのではなく、こういう有意義なことに税金を使ってもらいたいです(笑)
透かしてみたのは、吉の字でも浮かばないかなーと思ったからです(^^;)
日本ほど器が多彩な国はないと思います。しかも、中国、朝鮮の物も含めればすごい種類と数です。
今回の品のように、なかなか迷い道から抜けられないこともあるのですが、それもまた楽しです(^.^)
物忘れで情けない思いをした事の数々、ひょっとすると、手持ちの器よりも多いかもしれません(^^;)
九谷焼の峰仙描との銘が裏にあります。
写真には撮りませんが(;^_^A
古いものを大切にしていきたいと思います。
でもね、こういう絵皿より白磁のほうがお料理は引き立ちますね。
最後の画像で中国もありそうですね。
これは実物を見ないと何とも難しいです。
5客ぞろいで白磁が綺麗な器ですね。
九谷の色絵は本当に鮮やかで見事ですね。飾るには最適です。
ただ、食器となると料理との兼ね合いが難しくなります。魯山人は、そこをぎりぎりまで極めようとしたのだと思います。
なかなかそんな品は得られないので、控えめな物が無難です。
白磁なら、どんな料理とも相性が良いので、料理が生きてきますね。
写真からは、ことじさんの物と非常によく似ているように見えます。特に、高台の小さい方の品。
白南京という言葉、誰が使い始めたのか知りませんが、何となくロマンをさそいますね。
17世紀ごろ?ヨーロッパの人が憧れた白磁、よくわかります。
「透光性があるのが磁器で、ないのが陶器」と書いてあったように思います。
これは極端なたとえだと思いますが、やはり透光性というのは重要なポイントのようです。
煎茶道具は所有していないので、ワタシのごときに判るはずもないんですが
画像で見た感じでは、土とか釉薬感が伊万里(平戸?)のような印象を受けました。
(説得力なし・・・)
以前に、関西方面の大物業者さんが、「白磁が好きな人は美意識が高い」と書いていたのを思い出しました。