遅生の故玩館ブログ

中山道56番美江寺宿の古民家ミュージアム・故玩館(無料)です。徒然なる日々を、骨董、能楽、有機農業で語ります。

中国の玉剣

2020年03月25日 | コロナに負けるな

コロナウイルスに負けるなシリーズ、11回目です。

今回も、外国物。中国の古玉です。

玉は、古くから、中国で貴ばれた石彫です。様々な素材が使われましたが、主は翡翠です。先回のマオリのポウナムと同じく軟玉ですが、緑色のポウナムとは異なり、玉の色調はいろいろです。

中国では、玉、青銅器、陶磁器、書、画の5つが代表的な文物です。日本文化はこれら中国文物の影響を強く受けましたが、なぜか玉だけはほとんど受け入れられませんでした。

日本人にとって、玉は遠い存在です。玉について、日本語の参考資料はほとんどありません。もちろん、時代や値段の手引きとなる情報も。

骨董屋で、玉をみかけることは稀です。骨董市で、中国品ばかりをそろえた怪しげなブースにはありますが(^^;)

ところが、何年か前、田舎の骨董屋に、古玉がどっと出ました。中国人実業家で財をなし、後に帰化した人が残した品だとのこと。

店主にとって玉を扱うのは初めてのことですから、値段のつけ方は全くいいかげんです。

こちらも購入の判断、皆目見当がつきません。当てずっぽうで大小いくつかの玉を入手しました(^^;)

そのうちで、最大の物がこれ、玉剣です。

        18.5㎝x41㎝、 重さ1.35㎏

正確な年代は不明ですが、かなりの古格があります。

 

 

 

2匹の飛竜が堂々と彫られています。

欠けた部分も年代を感じます。

 

 

 

裏面です。

 

古い時代の文字が彫られていますが、読めません(^^;)

 

 

中国では、玉は、仁、義、智、 勇、絜の5徳を高めると言われています。

ならば、マオリのポウナムを首に、インドの盾Dahlと中国の玉剣を両手にもてば、これぞ最強の装備、コロナも退散(^.^)

 

 

 


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (山川六郎五郎)
2020-03-25 07:56:15
初めて、貴ブログを拝見しました。
たまたま、調べ物でインターネットを、あちこち検索しているうちに
このブログに遭遇いたしました。

何と言いますか、、
小生が見たいと思っておりました、まさに、そのような主題のブログで
大変、興味しんしんです。

中国の玉剣やマオリの守り神など、豊富な古物に堪能いたしました。
これからも有益なブログを、お続けください。
小生もまた、時々、拝見したいと存じます。

コロナ肺炎が流行って鬱々した日々ですが、
どうかお身体には、くれぐれも気をつけて下さい。

 関西在住   やまかわ むろごろう
         山川 六郎五郎
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山川 六郎五郎さんへ (遅生)
2020-03-25 08:09:47
コメント、ありがとうございます。

広く浅くがモットーの蒐集ですから、まとまりはありませんが、あれやこれやの中から、思いつくままに紹介していきたいと思っています。

こんな時代ですから、アハハと笑える物がいいですね。

今後とも、よろしくお願いします。
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遅生さんへ (Dr.K)
2020-03-25 09:42:44
この玉剣、随分と古そうですね。
日本の勾玉よりも古いでしょうか、、、?
それに、折れてなかったら、凄い長さになりますね!

ホント、「マオリのポウナムを首に、インドの盾Dahlと中国の玉剣を両手にもてば、これぞ最強の装備、コロナも退散(^.^)」間違いなしですね(^O^)
返信する
Dr.Kさんへ (遅生)
2020-03-25 12:10:40
大きさだけは最大級でしょうね。大きさはあの長さです。中央の丸い部分の一部が欠けています。
時代は不明です。
他の玉には、周や商といったラベルが付いているのですがどうでしょうか?

日本の勾玉は硬玉で、とても貴重な物だと聞いています。本物を得るのは難しいようです。
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