昨日、Dr.Kさんが、伊万里の初期の物と思われる野香炉をブログアップされました。
ウチにも香炉はいっぱいあるのですが、屋外の物(墓場用)となると・・・・・そうそう、お墓の花生けがあったはず、とあちこちさがし回ったあげく、雑花器(^^; )ばかりが入っている段ボール箱の中に隠れているのをひっぱり出しました(^.^)
口径 3.4㎝、底径 4.8㎝、高 22.1㎝。江戸前ー中期。
じつはこの品、私にしては珍しく高額の物を買ったときに、骨董屋がオマケにくれた物です。
主人曰く、「お墓で香をたく物で、けっこう時代があるよ」。
でも香に使うにしては、どう見ても細長すぎます。やはり、入れるのは花でしょう。
胴には、鋭い面取りがなされています。
いかにも美濃物らしい糸切り底。
この品が、本当に墓の花生け用なのかどうかは不明です。下部の鉄釉が掛かっていない部分を土に埋めて使うのかも知れません。
そんな雑器なのですが、一応美濃物ですから、例によって欲目で眺めてみると・・・・
面取りで生じた曲線は、なかなかのフォルムです。
内側は底まで鉄釉が掛かっているのですが、口縁付近の内と外には、
黒化した鉄釉の流れが、微妙な味をだしています。
茶ごころのある人がとり上げれば、化けるかもしれませんね(^.^)