いま幕末の小説を読んでいます。その中に毛利敬親(もうりたかちか)という人物が出てきます。歴史上では別にさして有名な人間ではありません。幕末の動乱の中心であった長州藩の藩主です。この人物には強烈なリーダーシップがあったわけではありません。しかし倒幕を成功させ明治維新という革命を起こしました。
この人物に「オレがオレが」の強烈な自己主張はありませんでした。ただ、強烈な個性で高い能力を持った人物達を取りあげる眼力を持った人間だったと私は思っています。
長州藩には倒幕に必要だった人物がきら星のように存在しています(毛利敬親の眼力のおかげと考えています) 吉田松陰(よしだしょういん)、久坂玄瑞(くさかげんずい)、高杉晋作(たかすぎしんさく)、伊藤博文(いとうひろぶみ)… その他いっぱい。その中でも重要なのが桂小五郎(かつらこごろう)でしょう。藩主の毛利敬親が総理大臣とすれば、桂小五郎はさしずめ官房長官であす。長州のクセのありまくる人物達をうまく動かしています。
私はこの図を今の民主党・鳩山内閣に投影しています。藩主に対応するのが鳩山首相です。ですから強力なリーダーシップで「オレがオレが」なんて無くたって良いのです。世界に誇れるビジョンを示してくれれば良いのです(幕末ではビジョンが倒幕でした)。ただし桂小五郎(=官房長官)はきわめて能力の持った人間である必要があります。
倒幕という偉業のタメに桂小五郎の能力が必要不可欠でした。同様に鳩山内閣にきわめて能力の高い官房長官が求められています。鳩山内閣の成否は官房長官にかかっています。しかし官房長官の平野は無能をさらけ出しまくりです。興味のあることは官房機密費の1億2000万円を秘密のうちに自由に使う事だけです。ホントに困ってしまいます。
<付記>
上記は歴史に対する私の個人的見方です。ですから「見る人が変われば評価も変わる」なんてあたりまえです。ということで1見解にすぎないので目くじらを立てないように。
PS 平野のアホウに身を引くよう求める意見を首相官邸にしませんか
平野は「国民主導国家」を作る初代の官房長官としての力量が無いどころか、まるで自民党や官僚のスパイでは? と思わせる言動が目立ちます。
①民主党の約束だった「記者クラブ廃止」を実行するどころかを温存しました
②「官房機密費」は自民党時代と同様に秘密に使うようです
③国民を殺したも同然の社保庁職員、「新組織に社保庁職員を雇用しろ」と長妻大臣に詰め寄っています。
その他、いっぱい。平野辞任を求める意見を「首相官邸」に送りませんか?
http://www.kantei.go.jp/
(首相官邸のHP)