予想外の神倉神社で急峻な石段によるダメージを感じながら那智へ。
本当はここがメインだったんです。
お参りだけだったら近くの駐車場に車を停めたらいいんだけど、熊野古道を少しでも体験したいと「大門坂」下の駐車場に車を停めて歩くことに。私はたくさん歩いたので車中では寝てばかりで(これは旅行の一日目からもそうだったけど、よく京都美山に行くときもそうなる。とにかく眠くなる。土地のパワーがそうさせるのかもと思うくらい抗いがたい眠りが来るのです。)着いたときは「ここどこ?神社もお寺も全然見えないけど??」でした。でもあっていると言うので出発。
進んで行くとやっぱり大門坂はここからで合っているよう。なんと入口の前に我が敬愛する南方熊楠氏が3年間滞在した宿の跡地がありました。感慨にふける。もうそうなると眠気もふっとんでここを熊楠氏が彷徨していろんな植物を観察していたと思うだけでテンションが急上昇でした。

入口の夫婦杉。並んでまっすぐ立っている所も、上の方の枝振りのその手を差し伸べるやさしい仕草が「めおと」の言葉にふさわしい。「いいねえ。」なんて言いながら夫と眺める。

一歩入れば熊野古道。いや~、ずっと来たかったんです。あこがれ。

一歩ごとにその空気や光や影を感じながら、植物を観察しながら歩く。このシダ群、熊楠も見ただろうなあと感慨にふける。

粘菌の研究で名高い熊楠。大きな杉や楠にこの時期でも粘菌を観察できました。

コケやシダ、粘菌を観察するのが楽しい。もちろんふつうの植物も。熊野の植層はやはり温帯・亜熱帯。大阪の北とは違います。

前情報では結構ここは蒸し暑くてそれでやられるとの事、それがちょうど涼しい日に当たって木陰ではヒンヤリとして気持ちが良いほど。夏に来た人が暑すぎてダメだったと言っていたのでラッキーでした。
熊野古道のちょっと触り?くらいに思っていたんだけどなんのなんの、しっかりばっちり石段が続いていてしっかりばっちり足に来ました。ふらふらです。これからお参り?うーん、まだ歩けるかな?
それでもまた熊野の山を観ると元気に。

あー、そして今度はまた延々階段です。まだまだ。神倉さんの500段と合わせると優に1000段は昇っているはず。うなだれる私の横で夫が涼しい顔。この人はどれだけ体力と筋力があるのでしょうか?なんともないと言っている。何者?
まあとにかくついていくしかない。無言でも歩くよ。

そしてやっととうとう着きました。熊野那智大社!

お参りは一生懸命にとにかく今年はいろいろ差し迫っているので、子どもたちの事などしっかりとお願いする。まあ本人次第なんだけど、親が出来る事なんてこれくらいだから。
そしてすぐ隣の青岸渡寺でもお参り。
それまで続けて神社に詣でてここでお寺。その違いが歴然としていた。
作りや雰囲気が全然違う。もっと重く厚みがある。神社はご神体はみんな鏡だし、すごくスッキリしている。お寺は仏像が金色でデコラティブだしいろいろな飾りもてんこ盛りでそして光も少ない。
宗派の事は良くわからないけど比叡山延暦寺に行った時の事を思い出した。あそこはもう密教色が濃い。わんさかいろんなものに満ち溢れていた。
そして念願の西国三十三か所参りの納経帳をゲット。本当はお経を唱えるんだけど一人じゃ恥ずかしいので唱えている人のそばに行ってむにゃむにゃ言って済ます。これから写経して持って行こうかと考える。
これから機会を見て少しずつ何年かかっても周ってみたいと思っています。ここが一番遠くて行きにくいらしいから、あとは周れる気がする。
そしてメインイベント、滝へ!
少し歩いたらもう見えた。そしてまた階段(う~っ…。)

滝のそばまで来たら、また集中豪雨の被害を目にした。滝の下は大岩がゴロゴロしている。これはきっとこれまでの普通の姿と違うはず。ここでも重機が稼動して作業していました。

夫に「私はもうこれ以上歩くことが出来ません」と敗戦宣言。無理だった、どうしても。
それでバスで駐車場まで行くことにした。もう頭も朦朧とするくらいに歩き疲れた。それで。あの人は全然なんともなく元気いっぱい。再び、何者??
そこから次の旅館までは近い。そのメガ旅館は温泉が男女各5つくらいあって、その中には忘帰洞と言う洞窟の中に温泉があって、そこから外が覗き見れるそして海がすぐそばにある。と言うすばらしい温泉宿なのです。いろんな温泉に浸かってバイキング形式の美味しいご馳走をお腹いっぱい食べて(この時ばかりはリミッターは解除され、食べたいだけ食べたい物を満喫するのです。)いるうちに私の元気も回復されました。
しかし眠気はまた襲ってきて楽しみにしていた「プリンセストヨトミ」も夢うつつでチラチラ観るばかり。
そのまま朝まで寝ました。
不思議だったのは那智に居ながら、お宿でテレビを付けると偶然馴染みのある「滋賀高島市」の特集だったり、「土佐赤牛」の特集だったりした。マキノも高知もまた行きたい所。
また硫黄の匂いをさせながらぐっすりとしっかりと寝て次の日に備える私でした。
本当はここがメインだったんです。
お参りだけだったら近くの駐車場に車を停めたらいいんだけど、熊野古道を少しでも体験したいと「大門坂」下の駐車場に車を停めて歩くことに。私はたくさん歩いたので車中では寝てばかりで(これは旅行の一日目からもそうだったけど、よく京都美山に行くときもそうなる。とにかく眠くなる。土地のパワーがそうさせるのかもと思うくらい抗いがたい眠りが来るのです。)着いたときは「ここどこ?神社もお寺も全然見えないけど??」でした。でもあっていると言うので出発。
進んで行くとやっぱり大門坂はここからで合っているよう。なんと入口の前に我が敬愛する南方熊楠氏が3年間滞在した宿の跡地がありました。感慨にふける。もうそうなると眠気もふっとんでここを熊楠氏が彷徨していろんな植物を観察していたと思うだけでテンションが急上昇でした。

入口の夫婦杉。並んでまっすぐ立っている所も、上の方の枝振りのその手を差し伸べるやさしい仕草が「めおと」の言葉にふさわしい。「いいねえ。」なんて言いながら夫と眺める。

一歩入れば熊野古道。いや~、ずっと来たかったんです。あこがれ。

一歩ごとにその空気や光や影を感じながら、植物を観察しながら歩く。このシダ群、熊楠も見ただろうなあと感慨にふける。

粘菌の研究で名高い熊楠。大きな杉や楠にこの時期でも粘菌を観察できました。

コケやシダ、粘菌を観察するのが楽しい。もちろんふつうの植物も。熊野の植層はやはり温帯・亜熱帯。大阪の北とは違います。

前情報では結構ここは蒸し暑くてそれでやられるとの事、それがちょうど涼しい日に当たって木陰ではヒンヤリとして気持ちが良いほど。夏に来た人が暑すぎてダメだったと言っていたのでラッキーでした。
熊野古道のちょっと触り?くらいに思っていたんだけどなんのなんの、しっかりばっちり石段が続いていてしっかりばっちり足に来ました。ふらふらです。これからお参り?うーん、まだ歩けるかな?
それでもまた熊野の山を観ると元気に。

あー、そして今度はまた延々階段です。まだまだ。神倉さんの500段と合わせると優に1000段は昇っているはず。うなだれる私の横で夫が涼しい顔。この人はどれだけ体力と筋力があるのでしょうか?なんともないと言っている。何者?
まあとにかくついていくしかない。無言でも歩くよ。

そしてやっととうとう着きました。熊野那智大社!

お参りは一生懸命にとにかく今年はいろいろ差し迫っているので、子どもたちの事などしっかりとお願いする。まあ本人次第なんだけど、親が出来る事なんてこれくらいだから。
そしてすぐ隣の青岸渡寺でもお参り。
それまで続けて神社に詣でてここでお寺。その違いが歴然としていた。
作りや雰囲気が全然違う。もっと重く厚みがある。神社はご神体はみんな鏡だし、すごくスッキリしている。お寺は仏像が金色でデコラティブだしいろいろな飾りもてんこ盛りでそして光も少ない。
宗派の事は良くわからないけど比叡山延暦寺に行った時の事を思い出した。あそこはもう密教色が濃い。わんさかいろんなものに満ち溢れていた。
そして念願の西国三十三か所参りの納経帳をゲット。本当はお経を唱えるんだけど一人じゃ恥ずかしいので唱えている人のそばに行ってむにゃむにゃ言って済ます。これから写経して持って行こうかと考える。
これから機会を見て少しずつ何年かかっても周ってみたいと思っています。ここが一番遠くて行きにくいらしいから、あとは周れる気がする。
そしてメインイベント、滝へ!
少し歩いたらもう見えた。そしてまた階段(う~っ…。)

滝のそばまで来たら、また集中豪雨の被害を目にした。滝の下は大岩がゴロゴロしている。これはきっとこれまでの普通の姿と違うはず。ここでも重機が稼動して作業していました。

夫に「私はもうこれ以上歩くことが出来ません」と敗戦宣言。無理だった、どうしても。
それでバスで駐車場まで行くことにした。もう頭も朦朧とするくらいに歩き疲れた。それで。あの人は全然なんともなく元気いっぱい。再び、何者??
そこから次の旅館までは近い。そのメガ旅館は温泉が男女各5つくらいあって、その中には忘帰洞と言う洞窟の中に温泉があって、そこから外が覗き見れるそして海がすぐそばにある。と言うすばらしい温泉宿なのです。いろんな温泉に浸かってバイキング形式の美味しいご馳走をお腹いっぱい食べて(この時ばかりはリミッターは解除され、食べたいだけ食べたい物を満喫するのです。)いるうちに私の元気も回復されました。
しかし眠気はまた襲ってきて楽しみにしていた「プリンセストヨトミ」も夢うつつでチラチラ観るばかり。
そのまま朝まで寝ました。
不思議だったのは那智に居ながら、お宿でテレビを付けると偶然馴染みのある「滋賀高島市」の特集だったり、「土佐赤牛」の特集だったりした。マキノも高知もまた行きたい所。
また硫黄の匂いをさせながらぐっすりとしっかりと寝て次の日に備える私でした。