オーストリア日記③ Austria dialy③
ウィーンに着いて、始めにどこに行きたいのか聞かれた時に
「Secession と
Kunst Haus Wien」と言った。
今まで2回以上行った所は行かない事にしたのと、ここ数年の自分でのユーゲントシュティール及び民芸ブームの影響。
クンストハウス ウィーンはフンデルトヴァッサーと言う芸術家の作った建物だ。
その近くにフンデルトヴァッサーハウスと言う市営住宅もあるけど、ここは市民が住んでいるので中を見ることは出来ない。クンスト…の方は中に美術館があって、新進芸術家の作品やフンデルトヴァッサーの作品を見ることが出来る。
何より建物その物が彼の作品だ。
今度の旅行は一人で行って泊めてもらって町や美術館巡りなどは自力でするつもりだったんだけど、家の人が連れて行ってくれるという。私がいる間、スケジュールを調整してくれて世話を出来るようにしてくれていた。感謝。
敷地に入って行くとまずカフェが目に入る。
彼のコンセプトは自然と人間の共存。とくに植物との。それでこのカフェの屋根の上にも木や草が茂っている。このときは日照り続きで元気がなかったけど。(なんと市内は40度近くにもなったんです。)
夏は屋外でお茶をしたり食べたりする習慣のあるこの国には、カフェの外側にたくさんのテーブルや椅子が並べられている。
ここクンストハウスではこのテーブルも椅子も一つとして同じ物はない。
60客ある椅子が全部デザインが違うのだ。生き物も人も一人ひとり姿が違うように。
どれもが唯一の存在。
歩いてみて不思議な感じ。床が波打っている。穏やかだけど確かに。
建物に直線の部分が存在しない。なるべく生き物の姿に近づけて建物を作っている。
外から見た感じはこんなです。
柱だって一本一本違う。
フンデルトヴァッサーの作品を初めてたくさん見ました。
とてもカラフルで個性的です。グスタフ・クリムトもそうだけど、金や銀の装飾が良く登場します。彼は日本人の奥さんを持って絵にもその名の和訳の「百水」の印を押しているほど日本びいき。たぶん蒔絵から取ったデザインだと思います。
彼の作品の一つ一つには彼の奥深い思想が表されている。(まあ難解だけど)
特に気付いたのは空から見た景色の図案化や水、特に雨のモチーフが多用されている事です。雨は命の源だって。
クンストハウスウィーンにも「木の住民」が居て、ちゃんと居住者として認められているそう。木の住民は「酸素を出し、空気をきれいにし、環境を美しく保ってくれる」働きをしてくれているそう。
展覧会場の各所に展示してある彼の言葉が胸を打った。
Iwas so impressed by his words in the exibision.
We must restore to nature
territories which man
has illeagally occupied.
私達は自然から不当に奪った領域を
自然に返すべきだ。
…それで彼の作る建物の屋根の上には必ず木や草が植わっています。That's why the buildings have plants on the roofs.
To paint is a religious activity
絵を描くことは宗教的な行動である。
…もっともだ。 I agree.
など。etc…。
そして絵を観ながらハンドワーククラブの巨匠と言われる人を思った。
「彼と一緒にこの感動を分かち合いたいなあ。」
きっと彼もこの作品群を観て、心震えるだろうなあ、と。
それでこの建物の資料本を購入してこの前のハンドワーククラブの時に一緒に観た。
なんかやっぱり彼も心に響いた物があったらしい。時と場所は離れても、感動を分かち合えて良かった。
大阪市もフンデルトヴァッサーに委託してゴミ処理場を建てた。このブログでも紹介した事があるけど、物議をかもし出した建物だ。(実は市内にあるキッズプラザ大阪にも彼の作った遊び場がある。そこには行った事がないので行ってみたい。)
私は彼の作品が好きだし、考え方も共感できる所が大きい。だからそれを誇りに思う。
きっと百年後。大阪市民はわかるだろう。そのコンセプトの偉大さを。
まあでもオーストリアのゴミ処理場も彼のデザインだけど「クレイジーだ」と言う市民も居るし、彼のことは今でも変人扱いである。
それでも押しなべてずば抜けた芸術家はずば抜けた変人であるので、もっともだ。
そしてかれの作品をちゃんとウィーンの建築芸術として誇れる市民感覚の成熟性がすばらしいと思う。
変人バンザイ!ウィーンバンザイ!
The first place I wanted to go was "KUNST HAUS WIEN".
Mrs.M manged to take me to there. It was so kind of her.
I've ever visited Hundertwasser Haus,but at the time I couldn't enter inside. because it is a flat for people.
In this time, I saw inside. At the Kaffe,every chairs are different designed.
On the roof,they have plants growing.
The floor was uneven like a natural hills.
The ceiling was also uneven like to be in a living thing's stomack.
Some trees are recognized as tenants. To cleate oxigen and make the air flesh and make people comfortable.
In Osaka city, we have a waste treatment center made by him Hndertwasser.
Some people say "it's crazy to spent so much money for it."
I can understand but I'm so proud to have it in Osaka too.
That's why I know the philosophy of him.
O.K. every artist are some kind of crazy people.
But it is one reason why I love Austrian people.
They can recognize it as art, and proud of it.
It will take another hundred years to see for us.