まちづくりはFeel-Do Work!考えるより感じよう、みずから動き、汗をかこう!(旧“まちづくり”便利帳)

まちづくりの支援者から当事者へ。立ち位置の変化に応じて、実践で培った学びの記録。もう一人の自分へのメッセージ。

ぼくはいつか死んでしまうので… by Tetsuyaさん

2005-08-15 23:00:00 | 心を捉えた言葉たち
3月26日付、朝日新聞朝刊23面「相談室」欄のコメントに、とても印象的な文章がありました。

今回の相談は、北海道に住む中学3年生の女の子から。
「いつか死ぬというのが、怖くて不安でどうしたらよいのかわからない」という内容でした。
回答者のTetsuya(旧ドリアン助川)さんは、コメントの冒頭に「自分の場合は」と断った上で、次のように書いてます。

……ボクはいつか死んでしまうので、出し惜しみはしないことにしているのです。
 ボクはいつか死んでしまうので、使い切れないお金を稼ぐために頑張ろうとは思いません。ましてやお金のために人を悲しませようとは思いません。ボクはいつか死んでしまうので、土地を巡って誰かと争おうとは思いません。あの世に持っていけるものなど一つもないのですから、争うぐらいなら笑っていようと思います。ボクはいつか死んでしまうので、嫉妬やいらいらはやめました。その分、空の色や鳥の声をしっかりと受け止めようと思います。ボクはいつか死んでしまうので、女の人とお酒が好きであることを生きている今、宣言いたします。
 ボクはいつか死んでしまうので、生きることを考えていたいと思います。鮮やかな一瞬に恋してます。ボクはいつか死んでしまうので、わずかな才覚でも有効に使いたいです。それで誰かに喜んでもらえたら、死ぬ時はきっと微笑んでいることでしょう。父さん母さん、産んでくれてありがとう。生きるって、途方もないプレゼントだったんだね。
(劇作家)


この日で、ちょうど戦後60年。
生きるということを、戦争ということを、そして、所有するということを、もっとちゃんと考えたいと思います。

映画「生きる」(黒澤明監督作)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000086F7R/249-6869117-3070755
映画「忘れられぬ人々」(篠崎誠監督作)
http://www.bitters.co.jp/wasure/cp.html
映画「死ぬまでにしたい10のこと」
http://www.shinumade10.jp/main.html
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1 コメント

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目から鱗 (よーこ)
2005-08-19 22:23:19
ドリアンさんの回答、大変感動致しました。すごくシンプルな言葉ばかり並んでいますが、日常生活では忘れがちな志ですよね。すごく心が洗われた気が致します。明日から一分一秒の使い方、自分の目から写るモノの色が変わりそうです。またいつか忘れてしまうかもしれないけれど、今のこの真っ白な気持ちをしばらくは持ち続けて行きたいです。素敵な記事を載せてくださってありがとうございます。
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