近年、コミュニティデザインという言葉も加わり、様々な言葉で語られるまちづくり。
地域の衰退に伴い、その活動は全国各地で活況を呈す中、その実、成果を出せないまま頓挫する活動が次々と生まれている。
その一方で、まちづくりと異なるある分野では、数多くの挫折者を救う画期的な取組みがなされていた。救済者の数は、今や二千人に迫る勢い。
はたして【挫折克服の3つのポイント】とは何か?
4年前に書いた駄文を見つけ、思うところがあったので、備忘録を兼ねて掲載。
【挫折を克服するための3つのポイント】
NHK総合「生活ほっとモーニング」にて、楽器演奏を挫折した人を救済するユニークな活動が紹介されていた。
▼楽器挫折救済アットマーク
http://www.q-sai.net/index.html
ホームページによれば、既に救済された人は1,000人を超えるという。旅行会社と提携した合宿ツアーは大盛況で、既に70回近く開催されている。
まず、この番組を見て、以前見たテレビ番組を思い出した。
その番組では、南米の貧しい街に住む子ども達が、楽器の練習を通じて明るさを取り戻すという素敵な活動を紹介。
感情にダイレクトに働きかける音楽のリズムやメロディは、鑑賞したり演奏したりすることによって感動したり、癒されたり、記憶力をアップさせたりする効果があると言われている。「音楽療法」というセラピーも古くから存在するらしい。
楽器演奏は、練習量に応じてある程度のレベルまで上達できるので、一生懸命練習した人は自信回復や達成感を持つことにもつながる。
また、複数の人が集まって楽器を演奏することにより、日常のコミュニケーションとは異なる「感情の交流」が可能となり、多様な表現力や協調性、創造性などの向上につながる効果も期待できる。複数の人で構成された一つのチームが、様々な困難を乗り越えながら、一つの目標を目指して力を出し合う姿は美しい。
そういえば、英国の俳優ユアン・マクレガーの主演映画『ブラス!』では、炭鉱閉鎖生じた地域社会の人間関係の亀裂が、楽器演奏を通じて修復される様が感動的に描かれていた。
楽器の演奏では、自分の能力の限界に向き合わなくてはならないため、挫折してしまうケースが多々あるが、
NHKの番組では、楽器演奏には、挫折しないための3つのポイントがあるとまとめていた。
1.バンドを組む。
2.集中的にやる。
3.プロによるアレンジ。
音の世界では、奏でる音の波長が重なると、「共振」によって音が増幅される「共鳴」を引き起こす。人間の感情についても同じように、感情の波長が「共振・共鳴」すれば、それがすなわち「共感」ということなのかもしれない。
脳科学者の茂木健一郎さんによれば、人間は「共感回路」を持っている特殊な生物だそうだ。
私の場合、なんでもかんでも、なかば病的に、「まちづくりの参考になることはないか?」と考える習慣があるので、上記をまちづくりの活動に置き換えてみた。
すると、【まちづくりの挫折克服3つのポイント】は次のようになる。
1.同じ目標を持つ人同士で、チームを組む
2.期限を決めて、集中的にやる
3.専門家から小まめにアドバイスをもらう
⇒1.一人では挫折しがちな取組みも、仲間がいることで励ましあえる。バンドでは、「一つの楽器を最後まで演奏する」という共通のゴールを持つように、まちづくりの活動においても、一里塚となる共通のゴールが必要。チームメンバーの目標(ゴール)が違えば、上手くいかないのは必然。
⇒2.救済合宿では3日という短期間に、徹底して練習をする。短期間に集中して成果をだすことが、合宿前と合宿後の己の成長を実感、「やればできる」という自信や日常生活では味わうことのない達成感につながる。一人ひとりの達成感が、次の活動の原動力となる。
⇒3.楽器の演奏に限らず、同じように苦難の壁を乗り越えてきた先人からの助言が、希望の光を照らしてくれる。壁にぶち当たってから内輪でモンモンと悩むのではなく、壁の大きさやゴールまでの道のりを知る先導者に相談することで、メンバーがどの地点を走っているのかを客観視でき、ゴールまでに必要なエネルギーが見えてくる。また、その客観性が、集団が陥りやすい弊害(できない理由自慢大会)の回避に大きく役立つ。
まちづくりが上手くいかないという話をあちこちで聞くが、自分達の力だけでやろうとせず、時には、まちづくりに精通し、応援者となってくれる専門家が必要だと思う。
地域の衰退に伴い、その活動は全国各地で活況を呈す中、その実、成果を出せないまま頓挫する活動が次々と生まれている。
その一方で、まちづくりと異なるある分野では、数多くの挫折者を救う画期的な取組みがなされていた。救済者の数は、今や二千人に迫る勢い。
はたして【挫折克服の3つのポイント】とは何か?
4年前に書いた駄文を見つけ、思うところがあったので、備忘録を兼ねて掲載。
【挫折を克服するための3つのポイント】
NHK総合「生活ほっとモーニング」にて、楽器演奏を挫折した人を救済するユニークな活動が紹介されていた。
▼楽器挫折救済アットマーク
http://www.q-sai.net/index.html
ホームページによれば、既に救済された人は1,000人を超えるという。旅行会社と提携した合宿ツアーは大盛況で、既に70回近く開催されている。
まず、この番組を見て、以前見たテレビ番組を思い出した。
その番組では、南米の貧しい街に住む子ども達が、楽器の練習を通じて明るさを取り戻すという素敵な活動を紹介。
感情にダイレクトに働きかける音楽のリズムやメロディは、鑑賞したり演奏したりすることによって感動したり、癒されたり、記憶力をアップさせたりする効果があると言われている。「音楽療法」というセラピーも古くから存在するらしい。
楽器演奏は、練習量に応じてある程度のレベルまで上達できるので、一生懸命練習した人は自信回復や達成感を持つことにもつながる。
また、複数の人が集まって楽器を演奏することにより、日常のコミュニケーションとは異なる「感情の交流」が可能となり、多様な表現力や協調性、創造性などの向上につながる効果も期待できる。複数の人で構成された一つのチームが、様々な困難を乗り越えながら、一つの目標を目指して力を出し合う姿は美しい。
そういえば、英国の俳優ユアン・マクレガーの主演映画『ブラス!』では、炭鉱閉鎖生じた地域社会の人間関係の亀裂が、楽器演奏を通じて修復される様が感動的に描かれていた。
楽器の演奏では、自分の能力の限界に向き合わなくてはならないため、挫折してしまうケースが多々あるが、
NHKの番組では、楽器演奏には、挫折しないための3つのポイントがあるとまとめていた。
1.バンドを組む。
2.集中的にやる。
3.プロによるアレンジ。
音の世界では、奏でる音の波長が重なると、「共振」によって音が増幅される「共鳴」を引き起こす。人間の感情についても同じように、感情の波長が「共振・共鳴」すれば、それがすなわち「共感」ということなのかもしれない。
脳科学者の茂木健一郎さんによれば、人間は「共感回路」を持っている特殊な生物だそうだ。
私の場合、なんでもかんでも、なかば病的に、「まちづくりの参考になることはないか?」と考える習慣があるので、上記をまちづくりの活動に置き換えてみた。
すると、【まちづくりの挫折克服3つのポイント】は次のようになる。
1.同じ目標を持つ人同士で、チームを組む
2.期限を決めて、集中的にやる
3.専門家から小まめにアドバイスをもらう
⇒1.一人では挫折しがちな取組みも、仲間がいることで励ましあえる。バンドでは、「一つの楽器を最後まで演奏する」という共通のゴールを持つように、まちづくりの活動においても、一里塚となる共通のゴールが必要。チームメンバーの目標(ゴール)が違えば、上手くいかないのは必然。
⇒2.救済合宿では3日という短期間に、徹底して練習をする。短期間に集中して成果をだすことが、合宿前と合宿後の己の成長を実感、「やればできる」という自信や日常生活では味わうことのない達成感につながる。一人ひとりの達成感が、次の活動の原動力となる。
⇒3.楽器の演奏に限らず、同じように苦難の壁を乗り越えてきた先人からの助言が、希望の光を照らしてくれる。壁にぶち当たってから内輪でモンモンと悩むのではなく、壁の大きさやゴールまでの道のりを知る先導者に相談することで、メンバーがどの地点を走っているのかを客観視でき、ゴールまでに必要なエネルギーが見えてくる。また、その客観性が、集団が陥りやすい弊害(できない理由自慢大会)の回避に大きく役立つ。
まちづくりが上手くいかないという話をあちこちで聞くが、自分達の力だけでやろうとせず、時には、まちづくりに精通し、応援者となってくれる専門家が必要だと思う。
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