まちづくりはFeel-Do Work!考えるより感じよう、みずから動き、汗をかこう!(旧“まちづくり”便利帳)

まちづくりの支援者から当事者へ。立ち位置の変化に応じて、実践で培った学びの記録。もう一人の自分へのメッセージ。

当事者を生む”切っ掛け”をどうデザインするか?

2015-12-08 10:20:17 | まちづくりの道具箱
「“仕組み”はつくったのに動かない!」こんなことありませんか?
“仕組み(システム)”が動き出すには、“切っ掛け(スイッチ)”が必要です。“切っ掛け”とは何かというと、文字通り加減乗除の「切る(-)」と「掛ける(×)」です。
まず、これまでのしがらみや足枷を“断つ”ことから始まる。次に、推進力となる要素(人)が動き出すように“掛け合わす”こと、つまり化学反応を意識的に仕掛けることでスイッチをONにする。
この“切っ掛け(スイッチ)”をどうデザインするか?が本日のテーマです。

地域(組織)の活性化を語る時、どうしても他人が主語の「べき論」があっちこっちで飛び交います。理想や夢を語るのは、とてもいいことなのですが、時に当事者のいない「べき論」は絵に描いた餅で終わるばかりか、ひどい場合は「なんで行政(経営者)はやらないんだ」とヒートアップしだす人も少なくありません。
そこで大事になるのが、パブリックリレーションズ(PR)。対象とする「公(Public)」と利害関係者の関係構築ですね。その「公」が何でできているかを考えると、それは「他人」の集合体ではなく、「私」という存在の集合体であるということ。ここからスタートしない限りは、「べき論」から脱することは不可能です。

ではどうしたら、「私」が主語の一人称で語る当事者として関係構築を考える【切っ掛け】をつくれるのか?
その悩みを解決するためにつくったのが、【地域課題ワークシート】です。
課題解決(戦略)の3要素「現状(現実)」「あるべき姿(理想)」「ギャップ(課題)」と、当事者の活動資源3要素「Will(意思)」「Can(得技)」「Must(責務)」を整理して重ねようというものです。これを9つの質問にしたがって整理するだけ。最初から完璧なシートはつくれないので、同じことを何度も繰り返すとシートの書き方も慣れてくるし、フレームで考えることで、ごちゃごちゃした頭の中が整理され、足りない要素も明確になってきます。
先日講師を務めた講座では、これをペアになって他人に整理してもらうというワークを行ったところ、曖昧にしてきたことが明確になったと好評でした。
「当事者が大事って言うけれど、何から始めていいかわからない」。そんな時にこのようなワークシートを使ってみては如何でしょうか?

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