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まちづくりはFeel-Do Work!考えるより感じよう、みずから動き、汗をかこう!(旧“まちづくり”便利帳)

まちづくりの支援者から当事者へ。立ち位置の変化に応じて、実践で培った学びの記録。もう一人の自分へのメッセージ。

公共交通~期待される新型車両

2005-03-06 22:03:12 | まちづくりの素材
(ストックホルムの路面電車。2連結の車両の中には2両目がカフェ車両となっているものが、何年も前から走っている。この遊び心が嬉しい。お台場の「ゆりかもめ」でやったら、高い料金でも相当ウケるのでは!?)

JR北海道が開発中の「線路の上では鉄輪で、道路の上ではゴムタイヤで走る改造型マイクロバス、通称”DMV(=Dual Mode Viecle)”」に、全国各地から注目が集まっている。
見た目は、普通のマイクロバスの車体前後に鉄輪を追加装備しカバーを付けたような非常に簡素なもので、一両あたり1,500万円の量産想定。これまでの車両開発に比べれば一桁分安い費用で済むだけでなく、既存の鉄道路線(特に利用本数の少ない路線や、行き止まり路線など)が利用できることなど、利用範囲が幅広く期待でき、2007年度の実用化が待たれている。

一方、鉄道総合技術研究所は2月、電化(架線)区間と非電化(無架線)区間の両方を走行できる”ハイブリッド電車”は、を発表した。同研究所は、電池で走れる世界初の路面電車を2003年に開発後、架線区間で電気をため、無架線区間等でためた電気を有効活用する電車の実験を続けてきた。2010年の実用化をめざしているそうだ。
充電式電車では、福井大学と福井鉄道が産学連携で、同じような大型リチウムイオン電池による電車の実験をしている。

仕組みは異なるが、フランスのボルドーでは、最新技術による無架線の路面電車が既に走っている(南聡一郎氏のHPが詳しくて素晴らしい!)。
架線の要らない車両の開発は、電化コストや景観保全の面からも、今後益々増加するだろう。素人意見だが、ハイブリッド型の実現の前に、架線を全く必要としないDMVと充電式電車が、今後の主流を占めるのではないだろうか。
(電力ロスの軽減ということであれば、駅付近のレールをなだらかに盛り上げた土台に敷き、重力を活用して加速減速を補助するという原始的な方法も、北欧で実用化されていたように思う。)

いずれにしても、環境の面からも暮らしの面からも、今の車社会を地域レベルで真剣に考え、組織の横断的な協働によって解決策を考える時期にきていることは間違いない。地域の皆で考えることが、採算性や愛着につながる。ストックホルムのカフェ車両や、日韓サッカーW杯でお目見えしたような図書館車両などの遊び心や、地域の独自性にも期待したい。

DMVの車両画像
JR北海道のプレスリリース
鉄道総合技術研究所のプレスリリース
福井の産学連携開発による充電式電車(福井放送株式会社の動画ニュースより)

架線のない仏ボルドーのトラム(南聡一郎氏のHPより)
南聡一郎氏の素晴らしいHP ”Le Tram”
LRTのある風景(栗田仁氏、酒井真美氏、新村久美子氏の共同制作)

交通と地域づくり(月刊地域づくり1999年6月号より)
●公共交通トピックス●
(団塊世代の福井県敦賀市在住のサラリーマン氏による「ちょっと待ってNet」より。全国各地の情報が大変豊富で、運営の思いも大いに賛同します。)

生活の足・鉄道を守る妙案(NHKご近所の底力2004Sep.02放映)
渋滞解消の妙案(同番組2004Nov.18放映)
交通事故一掃の妙案(同番組2004Jun.17放映)
迷惑駐車撃退の妙案(同番組2004Jan.08放映)
生活の足確保の妙案(同番組2003Oct.30放映)
暴走自転車撃退の妙案(同番組2003Oct.09放映)
放置自転車問題解消の妙案(同番組2003Aug.28放映)
抜け道暴走車撃退の妙案(同番組2003Jul.10放映)
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