まちづくりはFeel-Do Work!考えるより感じよう、みずから動き、汗をかこう!(旧“まちづくり”便利帳)

まちづくりの支援者から当事者へ。立ち位置の変化に応じて、実践で培った学びの記録。もう一人の自分へのメッセージ。

伝統生活技術レッドデータ

2006-06-23 07:57:59 | まちづくりの素材
(「一本ぞり」:日本財団HP「六分儀」より、撮影:中村健治氏)

レッドデータブックというのを聞いたことがあるでしょうか?
環境や生物に関心のある人には、大変身近な言葉ですが、そうでない場合は結構知らないかもしれないですね。
レッドデータブックとは、絶滅のおそれのある野生生物の種(絶滅危惧種)について、それらの生息状況等を取りまとめた資料集のことです。
現在の地球社会では、7分間に1種の生物が絶滅(Think the Earth『1秒の世界』より)しています。一度姿を消したら、2度と世に登場することはありません。
そして、日本の地域で培われた伝統的な暮らしの技術においても、過疎化・高齢化が進むにつれ、次々と消えつつあります。

これに危機感を抱き、「伝統生活技術レッドデータ」としてまとめたのが、NPO法人かみえちご山里ファン倶楽部(新潟県上越市)でした。伝統的な暮らしの技術の継承は、これまでも各地で危機感持っていましたが、それを『レッドデータ』と名付け、危機レベルや消滅推定年を可視化(+指標化)したことは非常に価値のあることです。一見思い付きそうでなかなか思い付かない、いや、思い付いても実行することまで至らないのが普通です。
さらに、かみえちご山里ファン倶楽部では、「ことこと村づくり学校」などの体験学習プログラムを設け、伝統生活技術の普及と継承に尽力されています。このような深刻な問題も、深刻になり過ぎず、楽しんでしまおうというところが素敵です。
深刻な問題を深刻に取り組むよりも、楽しんで取り組む方が遥かに難しい。

深刻だからこそ、周囲の注目を惹き付ける工夫が大事です。「楽しい」ことは、多くの人を惹き付ける、まさに王道と言えるでしょう。

レッドデータブックとは?(生物多様性情報システムのHPより)
http://www.biodic.go.jp/rdb/rdb_f.html

「伝統生活技術レッドデータ」の紹介記事。(社)農山漁村文化協会「現代農業」主張2005年10月より
http://www.ruralnet.or.jp/syutyo/2005/200510.htm

NPO法人かみえちご山里ファン倶楽部のHP
http://homepage3.nifty.com/kamiechigo/

NPO法人かみえちご山里ファン倶楽部の活動紹介(「六分儀」より)
http://www.nippon-foundation.or.jp/vol/topics_dtl/2003675/20036751.html

全国の技術者を会員に持つNPO法人伝統文化技術研究会”とき”
http://toki-net.jp/index.html

民族文化映像研究所には、多くの貴重な映像が残っています。
http://www31.ocn.ne.jp/~minneiken/
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