よし！お待たせ！

遊ぼうかね！

福興浜団

浜団の上野さんと沢山話をした。
汚染だのなんだのと、うるさいのは外野だけだのう。
たくさん勉強してる彼は、迷いも何もない。
話を聞いて胸が痛い。
知らないことが多い。
勉強不足を全員で感じた。

怖いのは毎度のことだが、皆の怪我だけ。
目を疑う。
どうしてこんなにも遅れてしまったのだろう。
何も明らかではないことだけで、こんなにも誰かを傷つけたりする。
去年に時間が戻ったようです。
車はそのまま。
自販機もそのまま。
腹が立つ。

「本当は怖いから、避難した方がいいのかな？とも思いました。」
上野さんの、その言葉がきつかった。
「それでも、誰かがやらなくちゃいけないことですからね。団長は分かってくれてるから…実際、分からないんですよね。」
と続けた。
いや、多分俺は何も分かってないよ。俺達は全員が勉強不足だ。

意義もリスクも混在している。
正しいか正しくないかはいつ分かるのか。
何を勉強すればそれが正しいのか。
誰が言ったことなのか。
訳が分からなくなっていくね。

俺は彼等を応援したい。
離れるわけにはいかない。離れたくない。
離れられない。
離れなくても大丈夫。
そんな彼等を応援する。

とにかく俺は、たくさん勉強した彼等を応援する決意のみ表明したい。

本当にたくさんのコメントがありましたが、読むだけにします。
しかし、賛否あるのう。
分かってるよ。

心配ありがとう。

だけど、それならば、ここに住むと決めた彼等並みに勉強を重ねて、彼等にその優しさや理解を向けて差し上げてください。

この景色は異常だと思う。
何もない敷地の跡地をどこかの小さな兄弟が駆けていた。
楽しそうに駆けていた。
そして、そのすぐそばで出て来た誰かの骨も、確かな事実だった。

息子に会いたい。
そう思った。

どんだけ経ったと思ってんだ。

彼とテミやホウキをあげるという約束をした。

約束は果たす。
最後は得意の家の掃除。
役に立てたのならば幸いです。

※数値だけで言うならば、南相馬は息子が心配することもない値。
意義とリスクはいつだって背中合わせ。
「びびってんなら来るんじゃねぇ。」
とも言われたが、言う相手間違ってるだろう？

できる事をしよう。
できる事をね。

着いたぜコンニャロー

寒い。
風が強いのう。
20キロ圏内は、目を疑うようだ。

帰りを待つ

息子から、交換日記ノートにコメントが。
とは言っても、今回から始まった交換日記である。
心配をかけて泣かせてしまったね。
行きたくなんかないよ。
人が見つかったら怖いし、安全なのか危険なのか、なにも明らかじゃないから放射能だって怖い。
明らかだとしても怖い。

でも、父さんには福興浜団に借りがある。
それを返さなければ、ご飯が美味しくないんだよ。
それと、早く家族の元へ返してあげたい気持ちがあるんだ。
例えば君を探すように、父さんは必死で誰かの君を探す。
それが正しいか正しくないかは分からないけど、できることをしようと思う。
無理はしないよ。
無理はしない。
君と2人で、またキャンプに行きたいからね。
無理はしないよ。

皆も読んで下さい。
子どもは、なんでも分かってます。
そして、優しくない子なんていない。


父さんへ。
今日、夜の12時くらいに母さんから明日福島に行くと聞きました。
放射能がある場所に行くと聞いて泣き出してしまいました。
オレみたいな人を泣き虫と言うんですか。
とにかく気をつけて行ってください。
禅より

何をしてても無事に帰ること。
仕事の帰りでも同じこと。

帰りを待つ人がいる。
どうか安全運転で今日もお過ごし下さい。

さぁ、行こうか。
副団長共とトシユキ。
南相馬だ！
コンチクショー。