中国名勝辞典によれば、雲岡石窟は大同市街の西16km、武周山の南麓にある。
現存する主要洞窟は53、像は51000体にのぼり世界的に著名な芸術の宝庫だそうだ。
石窟自体は東西1kmらしい。
霊岩寺から堀を渡って行くと、やっと雲岡石窟の東端に到着。
石窟の東端第1~4窟は東部窟群と呼ばれる。
いよいよ雲岡石窟群。
東部窟群は塔洞で、洞窟の中央部に方形の塔柱が造られている。
塔柱の四面は仏像と故事の彫刻、塔柱周囲の壁面には建物のレリーフが施されていて、
北魏建築を研究する上で重要な資料らしい。
第2窟「寒泉洞(かんせんどう)」は壁面に結構色が残っていた。
龍門石窟も以前はこれくらい朱色が残っていたが、この夏に見た感じでは
だいぶ退色している印象だった。
▼第2窟「寒泉洞」(…だったと思う)
▼寒泉洞の塔柱
岩肌は結構風化が激しい。
第3窟の霊岩寺洞(れいがんじどう)は大型の塔洞として設計されたが、
規模が大きすぎて北魏一代では完成しなかったそうだ。
▼第3窟「霊岩寺洞」
▼霊岩寺洞の後室の仏と菩薩
豊満で柔和な様式の仏像は初唐の様式らしい。
やっぱり、いいと思う仏像は唐代のものなのね~。