大陸旅遊倶楽部的日記

三国志・水滸伝・史記の旅と中国茶のほかモロモロ…

黄龍への道程 その④茂県大返し

2017年10月17日 | 中国の旅

10:25から松潘の観光を始め、怖い運ちゃんの指示通り30分で駐車場に戻る。
11:00過ぎ、一路黄龍へ。

▼看板にムーニー溝風景区と矢印が出てる
ムーニー溝は九寨溝と同じく美しい池と滝があり、松潘から茂県に向かう途中にある。
この看板に注目できていれば、よかったのだが(笑) 

今日は雲は多いがとても良い青空なので黄龍の素晴らしい景色が見られるはず。
車窓から青空を眺めつつ、九寨溝からのこの3日間の天気の良さに、感謝!!!!
と、この時はルンルンだった。

松潘を出てから30分ほどは頑張って起きていたが、そのうちまた眠ってしまった。
目覚めると道の右側にダムのような湖と湖に張り出した休憩スペースに白いヤクが…。
ここは観光客がヤクに騎乗して写真撮影できるスポットらしい。

同行者の一人は牛マニアで、九寨溝でも噂のヤクに興奮していた。
かねてより姿を見たがっていたが、その希望は本日の山越えで叶えられた。
が、、、ここでは騎れるのである!!

「写真撮るか?」

運ちゃんのサービスか、ここで一休みすることになった。

写真は一人20元(約320円)。過去こういうのは乗らないので、相場が判らない。
中国の感覚からすると高いと思ったが、九寨溝入場券の価格を考えると
最近の中国は諸事物価高なのでそんなものか、とも思える。

なんだかんだ言って、牛マニアの友人は100元でも乗るだろう(笑)。

▼白い観光用ヤク。ヤクは中国語ではマオニュウという。

時計を見ると12:30。松潘から1時間30分程度きているが、黄龍感全くなし。
何となく、下ってきている感じもする。

撮影を終えて車に乗り込み、少し進むと標識に「茂県」の文字が…。

……マジか?

茂県に行こうとしてないか、しかも、だいぶ来ている。
黄龍飛ばされたかも。

この時、悪い自分が「このまま茂県でもいいんじゃない」とささやく一方
良い方が「黄龍にも連れていくと友達に約束しただろ」という。
とにかく運ちゃんに確認だ。

「黄龍に着くのは何時ですか?だいぶ来たみたいですけど」

「えっ?黄龍にはいかない」

「えっ?我々の目的地は黄龍ですよ!!黄龍を見るために日本から来たんです」

ちょっと強めに抗議がましく言ってみた。
車を止めてダッシュボードから行程表を出す運ちゃん。
行程表に「黄龍」と書かれているのを見る。
一瞬目が泳いだ運ちゃんだが、行程表をしまうとUターンした。

……えっ、戻る気???間に合うのか???

アクセル全開で来た道を戻り始める。
私の知っている中国の運転手よろしく、猛スピードで前の車を抜かしていく。

……おー、中国の運ちゃん健在(笑)

途中、松潘まで128kmという看板をみて、ほぼ茂県に着いていたのを知った。
黄龍を観光できるのか判らないが、とりあえず戻ってみればいいや。
友人二人は運転の荒さにビビっているのか車の中は静まり返っていた。