大陸旅遊倶楽部的日記

三国志・水滸伝・史記の旅と中国茶のほかモロモロ…

都江堰 その②伏龍観

2017年10月29日 | 中国の旅

蜀は四方を山に囲まれた天然の要塞で、穀物が豊かに実る地だった為、
古来「天賦の国」と呼ばれている。

蜀を天賦の国に変えたのは、氾濫の絶えない岷江(びんこう)の洪水を防ぎ
その豊富な水を耕作地に引き入れた都江堰だった。
都江堰は万里の長城と並ぶ古代の大事業と言われる。

都江堰を視察した諸葛亮は、この堰(せき)は国力の源と、その重要さを語り、
管理の役所を設置、都江堰の大規模な改修工事を行ったそうだ。

そんな訳で都江堰には諸葛亮の像がある。

▼伏龍観から見る内江の流れ

▼伏龍観の裏から見る内江と中央の緑の岸が魚嘴(ぎょすい)のある中洲

▼内江にかかる安瀾橋(あんらんきょう)と右岸の木々に埋もれる二王廟

▼安瀾橋と木々に埋もれている二王廟その②

▼ふりかえると伏龍観/伏龍観は離堆に建っている

伏龍観の大殿には3m近い李冰(りひょう)の石像が陳列されているが、
この石像は後漢の建寧元(168)年のものらしい。
1974年の都江堰改修の際に発見されたそうだ。

▼離堆と伏龍観遠景/伝説ではこの下に龍が封じ込められているという