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韓国茶報告12

2010年06月29日 | 茶の話
茶礼アカデミー主催の先生がまず抹茶のお点前でおもてなしくださいました。

韓国の伝統的な布を用いてのお点前。

日帝時代に学んできた日本茶道をベースに韓国の点前を工夫してきたそうです。

寺院で生まれた先生は、30年以上茶礼を学び、ここ10年で自身で点前を工夫して創作しているそうです。

最初、稽古をつけていただいた先生方に、「なぜこのようにするのか」点前について尋ねても的確な答えをいただけなかった、

そこで、ひとつひとつの所作について考えていったそうです。

茶筅を振るときは「心」という文字を描くようにすることも強調されていました。

湯で温めた茶碗を布で拭かずに抹茶を入れるのはなぜか聞きましたところ、韓国では器を洗って「拭く」という習慣がないため、それを取り入れたとのこと。

先方からは日本茶道が片手で茶碗を扱うが、韓国茶礼では両手で物を扱うというのが礼なのでどうしてでしょうか、という質問をいただき、

塾長と格や点前が生まれてきた歴史経緯についてお話しになられていました。

そのお話しを聞き、「私もそれについて最近深く実感するようになってきました」と、ひとつひとつの物の扱いについて考えが初心のころと変わっていっていること、それが成長であるということについて、お話しありました。

また飲み口の周辺を手で押さえる茶碗の扱いについては、韓国茶礼ではそれを避けるということについて、その考え方は同感であると、塾長がお話しされると互いににっこり。

点前について互いが「見せ合う」という交流ではなく、深い所作への思いや経緯について話し合え、互いが成長できることができたことは良い交流であったと感じました。


最後に煎茶のお点前もありました。

日本茶道の点前については次回二報告します。


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