日本茶道塾 ブログ

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茶リティー茶会御礼

2011年03月28日 | 行事報告
27日、お茶の郷博物館で開催しましたチャリティー茶会(主催 日本茶インストラクター10期会、協力 日本茶道塾、茶学の会、後援 静岡新聞)



皆様の暖かなお心に支えられながら、終了いたしましたので、御礼申し上げます。
(静岡新聞紙上「日本茶インストラクター10期会 茶リティー」として寄付)

静岡のお茶の生産者で、その日、ちょうど仙台空港の隣でお茶をPRされていた方が、津波の被害にあわれ、そのお写真と一緒にいらしてくださったり、群馬、埼玉からのお客様もあり(インドネシア、ブラジルの留学生さんなどもいらしてくださいました)、

茶席に参加の方々は被災地の思いを胸に茶をいただくことで、自分自身の「真剣に生きる」「生かされている」ということも考え、また、何か自分でもできることを考えながら、というお心を感じました。

こちらは静岡新聞救済基金に送らせていただきました。

また、当日のお茶は静岡県内から十数種、「ぜひ」と、寄せていただきましたので、未使用のものは、「仙台の東北福祉大学内に災害ボランティア本部が4月1日より設置される」ということをお知らせいただきましたので、そちらに送らせていただくことにいたしました

(担当くださる方がお茶人様で、暖かい心のこもったお茶を喜んでくださると、何とも有難いご連絡いただきました。今まではお茶を送ることもできなかったので、このように送らせていただけることに感謝しております。

ご一緒にお茶を送りたい!とお声いただいた方もございましたので、4月7日まで、そのお気持ちを受け付け、10日に合わせて送らせていただきます(ご連絡は以下のメールまで)

御礼を

日本茶道塾→メール

追記 お心入りのお茶を、こちらまで送ってくださるときは、ご無理ない範囲で、メッセージも書き添えていただければ、そのまま送らせていただきます。なお、お茶を入れる「茶箱」は、鈴木製函所(掛川市)さんが提供くださることになりましたので、そちらに皆様のお心を詰めて送らせていただく予定です。



(当日使用させていただいたお茶や配送したお茶のリストは後程、こちらのブログでも御礼をお伝えさえていただく予定です。)

日曜、月曜とお近くの方でお茶を届けてくださった方のために、静岡道場(袋井市)釜を掛け、いらしてくださった方と一服ご一緒させていただいております。

昨日、今日と、静岡新聞に紹介していただき(土曜日)、生産農家の方などが袋詰め作業をしてくださり、届けてくださっています。


東日本大震災チャ(茶)リティ呈茶会

2011年03月14日 | 道場稽古
地震の被災者の皆様への少しでもお心の支えになればと、茶で生きる者たち(茶生産農家、茶業関係者、茶研究者、日本茶インストラクター、茶道家など)が、茶で何かできないかと、

茶友(日本茶インストラクター10期会)とチャリティ呈茶会をさせていただくことになりました。

日時と場所が決まりましたので、以下にご案内申し上げます。

日時 3月27日 10:00-15:00

場所 静岡県島田市 お茶の郷博物館
http://www.ochanosato.com/

内容 静岡県内の各産地から寄せられたお茶を呈茶

申込不要

*茶券(500円)でお茶を召し上がっていただくと、会費全額が東日本大震災救援金に寄付されます。

主催 日本茶インストラクター10期会

協力 日本茶道塾・茶学の会

*当日、午前中は朝市も同時開催されるそうです。

**********
(土曜日の茶事の日程は次月へ延期させていただきます)

都内では、4月末の「はちまき茶会」にて募金活動を行う予定です。
こちらも詳細のご案内は、主催者より後程申し上げます。

吉野亜湖

ニューヨークお茶の祭典報告会

2011年03月11日 | お知らせ
■日本茶輸出セミナー■

上記(詳細下記)のセミナーにて、ニューヨークのCoffee and Tea Festival について報告会をいたします。

 【日 時】 3月23日(水) 午後1時30分~4時30分
 
 【場 所】 エスパティオ 3階 第1会議室 静岡市駿河区南町14-25

 【内 容】
① 海外の有機認証制度等について(仮題)
  海外の有機認証制度(欧州・米国の制度を中心に)
  各地域の認証サイドの問題と輸出に関わる諸制度の問題
 各国制度と有機JAS制度との同等性とその実情
 各地域のオーガニック市場動向とその可能性  など
    
 (講師 ) オーガニックコーディネーター 許斐(このみ) 直人 氏

②15:30~ 「日本茶の新しい楽しみ方」の提案について     
    Coffee and Tea Festival in NYCへの出展報告   
  
    ( 講師 ) 日本茶道塾 吉野 亜湖 氏

③ その他

 【参加費】   1,000円 (資料代として) 
          *(財)世界緑茶協会賛助会員は無料 

 【定 員】   30人

詳細、申し込みは、主催(財)世界緑茶協会までお願いいたします。

http://www.o-cha.net/japan/association/news/20110323.html

茶事稽古 参加希望者受付中

2011年03月06日 | 道場稽古
塾長による指導のもと、利休忌にちなみ茶事の稽古を行っております。

若干名、参加申し込みいただけます。

日時 3月19日(土)11時~
場所 茶道塾東京道場(銀座 古う庵)
参加費 一万円(水屋料1000円別途)

茶事が初めての方も参加いただけます。

日本茶道塾までメールにてお申し込みください。

*満席となりましたので、締切させていただきます。

掛川深蒸し茶のパイオニア 東山の茶の歴史探訪マップ完成

2011年03月04日 | 道場稽古
NYのティーカフェ報告続きの前に、

ただいま、話題の掛川茶、中でも「草刈り場が地球環境を考える学者の間で注目されている」東山の茶の歴史について調査した掛川市との協働事業がいよいよ完成に向けて動き出しましたので、ご報告を申し上げます。

掛川市東山は、良質の深蒸し茶で有名ですが、長年、山の草を刈り、茶畑に敷いてきました。

山の草を刈ることで、日当たりや植物の生存環境を整えてきたため、絶滅危惧種の花も見ることができます。

特に秋の七草が一か所でそろう場所というのは、日本でも片手に満たないほどの貴重な場所だとか。

そのため、12日、国際会議のあと、東山の草刈り場を世界の学者が視察に来るそうです。

当日のご報告はまた後程いたしたいと思います。

*********
東山は掛川市でいち早く「深蒸し茶」の製法にチャレンジされた掛川深蒸し茶のパイオニアです。

日本に茶の湯の文化が生まれた室町時代から開村され、江戸時代も茶の栽培はありましたが、本格的に山全体を開墾始めたのは明治維新からです。

種子島伝来と伝えられる火縄銃なども現存しており、その歴史の深さを調べれば調べるほど、興味をそそられました。

東山のお茶に関する歴史をまとめたティーマップもまもなく完成予定です。
一般配布やWEB公開の予定ですので、楽しみにお待ちください。

ご興味ある方は以下のブログでも書いてますので、ご覧ください。

http://e-jan.kakegawa-net.jp/c.phtml?g=154239

動画は、東山の名所の一つ、七つ釜の清流の様子です。
(真ん中のプレイボタンをクリックしてご覧ください)

ニューヨーク ティー カフェ3

2011年03月03日 | 道場稽古
NYのカフェめぐり三店目。

ここは、ランチやディナーなどお食事も楽しめ、かつ、アルコールも提供されているレストラン型のカフェ。

SanctuaryTea
(お茶の聖域ということでしょうか?)

「SanctuaryTeaを探しているんですが、どこかご存知ですか?」
パブのようなお客さんがたくさん集まっているお店で聞き込み。

「あそこ?」と、彼らが指をさしたのは、目の前のお店でした。
(看板に大きく「T」と書いてある。teaではなく、"T"一字でしたが、目立ちます)



2月の極寒のニューヨークですが、この日は、驚くほどポカポカ陽気で、外でゆっくりお茶を楽しむ方もありました。

4名で入りましたので、4種の違うお茶をメニューで選びます。

Sencha,Gyokuroなどストレートティーもありますが、ユニークな名前が付けられた、オリジナル・フレーバーのブレンドティーが並んでいます。



メニューの裏には、ムードチャートが書いてあり、

ADVENTUROUSなムードにしたりたいときは、「GEISYA Beauty」というお茶がおすすめとか、、、

ちなみに、玄米抹茶は、ノスタルジーな気分のお茶だそうです。

チャートを見て注文するのもよいかもしれません。

さて、出てきたお茶は、ガラスのとっくり型の中に葉と湯が入っていまして、ストレイナーがついてきます。



葉が開くのがガラス越しに見えてなかなか良い演出。

開いたところで、それぞれがストレイナーを使って、ガラスのカップに茶を入れていくのです。

日本茶をこのように淹れるのは初めてでそれも楽しみの一つでした。

そして、このお店で、一番、気に入ったのが、シュガースティックです。

氷砂糖がスティックについていて、お茶の中でかき回すと、少しずつ甘みを得ることができます。

楽しくて、味も少しずつ変化していくので、みんなで夢中になってシュガースティックと戯れてました。

「玉露にも砂糖入れてみる?」

「もちろん!」

ということで、玉露も頼みましたので、シュガースティックで甘みをつけてみました。

また、「これは、お茶を飲みながらキャンディのようになめても美味しい」ということに気が付き、二杯目からその飲み方もだんだんお気に入りに。

ヨーロッパでお茶が飲まれ始めたころ、砂糖と一緒に飲んでいた、というのですが、これが、茶に砂糖を入れて飲んでいたのかと思ったら、お茶を飲みながら、砂糖を舐めていた、という記述もあり、

確かに、この飲み方もバラエティとして「あり」かと思いました。

このシュガースティックお土産にといろいろスーパーを回った時に探したのですが、見つからず、オリジナルなのかもしれません。。。(情報ある方教えてください)



各テーブルにアクセサリーのようにおかれていた砂時計は、6方向で、1分~7分と、お茶に合わせて時間を計れるようになっていました。

とてもキュートでナイスアイデア。

次回は、お料理もいただいてみたいお店です。

(店内の様子)



◇◆◇◆

Den's Tea さんのフェイスブック上でのご報告もリンク許可いただきましたので、ご紹介させていただきます。

http://www.facebook.com/DensTeaInc

Den's Teaさんのホームページは以下。
(春めいてきた時期ということで、桜煎茶が表紙になってました)

http://www.denstea.com/

(おすすめの「桜煎茶」は日本ではDen's Teaさんの日本版「白形傳四朗商店」さんでも購入できます)
http://www.shirakata.co.jp/

ニューヨークのティーカフェ2

2011年03月02日 | 道場稽古
ニューヨーク ソーホー地区で、
3つのティーカフェを巡りました。

ロサンジェルスのDen's Teaさんに紹介いただいた場所です。

2つめは、こじんまりとしたカフェでした。

In Pursuit of Tea

マンハッタンからタクシーで向かいました。

タクシーの運転手さんに、聞いてみました。

「グリーンティーを普段飲みますか?」
「もちろん!毎日飲んでます。」

「コーヒーとどちらが好きですか?」
「僕は胃が弱くて、コーヒーが飲めないんだ、だから、ティーばかり」

運転席におかれた紙コップの中身はコーヒーだと思っていたら、なんとグリーンティーだったのです。

「朝は、濃い目の緑茶、寝る前も薄めの緑茶だよ。お茶のカフェインで眠れないなんてことは僕にはないんだ」

そのようなお話をしていると、こちらのお店につきました。

奥にあるバーでは、カップでお茶を購入していかれる方が次々と現れます。
(運転手さんが持っていた紙コップと同じです)
 

3ドルで煎茶、焙じ茶、玄米茶を1カップに入れてくれます。
日本茶以外もteaと名のつくものなら、もちろんあります。


日本茶カフェというと、日本茶しかないのですが、
ティーカフェですので、世界中のお茶のラインアップの中に日本茶もあるというスタイルです。

中でも「抹茶」は特別扱い。

抹茶は海外では人気ですので、日本茶を紹介するときは、抹茶は無視はできません。

静岡県(今回、静岡県の海外茶文化発信事業でNYに行きました)でも掛川市、森町、藤枝市、静岡市、浜北などで製造されています。

こちらのオーナーは、世界お茶まつり2010に日本茶のバイヤーとして静岡に来られた方でした。

NYで質の良い日本茶を提供するお店の一つとして日本でも話題になっていたところです。

しかし、やはりハーニーでも感じたことですが、とても薄い。
葉の量に比べて湯量が多いので、さわやかというか、さっぱりした緑茶をカップ1杯。

濃い目を好む静岡県人の感覚ですと、緑茶というよりは、「グリーン・ウォーター」をいただいているというほうが表現として合っているかもしれません。

(この市場調査は次の日の呈茶に有効でした。NYでは、みなさん、ほぼこの薄さで日本茶を飲んでいることがわかったからです)

お店の入り口側には、ベンチと、テーブル&椅子コーナーがあり、そこでは中国茶を急須で楽しんでいるニューヨーカーが足を組んで素敵に座ってました。

ソーホー地区3店舗目は、次回のご報告にて。


ニューヨークのティー・カフェ1

2011年03月01日 | 茶の話
ニューヨークのティー・カフェ情報 その一をお届けします。

初日はソーホーのティーカフェ調査をいたしました。

一店目は、Harney & sons。

静岡にも買い付けに来るという二代目のマイクさんが迎えてくださいました。
三代目もご活躍中とのことでした。

(初代はこのティービジネスを切り開いた方ですが、癌と闘病中とのことで、現在は二代目の方が活躍中です)



入ると、高い天井までずらっと茶缶が並ぶ前にティステイングカウンターがあり、定員さんはみなgood looking で、愛想がよく、お客様におもてなし用のお茶や試飲ご指定のお茶をすぐに出してくださいます。

高い棚の茶は、梯子で取ってくださるのですが、その姿も見ものです。

静岡からの一行と知ると、静岡茶をすぐに出してくださいました。



女性は、茶筅を振り、抹茶を点ててくださいました。

奥はカフェスペース。
ここでは抹茶茶碗より大きなティーカップで出してくれるのが名物。



写真では大きさが伝わらないと思いますが、両手で抱えないと持てないくらい、小鍋くらいの大きさなのに驚きました。

入り口入ってすぐは、ギフト&ラッピングスペースで、花束のようにすてきにラッピングされた茶を抱えて帰る女性客を見ました。


(写真点前のカラフルな丸いものは、茶缶です。)

ティスティングバーの前には、ティーグッズが並んでいます。



かわいらしいティーカップやティーライフを楽しむグッズ類。


(↑写真は、自分でティーバックを作るための紙バックです。自分でリーフを紙袋に詰め、ドリップ式にお茶をマグカップに淹れることができるようになっています)


(特に女性に人気だったカップはこの写真のものです。アルファベットが書いてあり、たとえば「Oはウーロン茶用」など、お茶名のイニシャルに合わせて使い分けていくカップのようです)

ここでは、日本茶もgyokuro,sencha,genmaicha,houjicha等の名前で出ており、産地uji,shizuokaなども明記されています。

ティステイングのとき、玉露や煎茶では、カクテルを作る時の容器を2つ湯冷ましとして使い、何回か湯を移し替えて、適温にしてから、淹れていました。

二代目にご挨拶をすると、私たちが出展するコーヒーとお茶の祭典に出展されるとか。
(隣の隣のブースでした。日本の着物にうっとりされてました。)

こちらの店舗は1年前にオープニングセレモニーがされて以来、NY土産に人気のあるお店だそうです。

日本にも進出しているということをお聞きしました。
以下の日本向けのホームページを見ると、歴史などもわかり、なかなかの老舗店であることがわかります。

http://harney.jp/

ニューヨークに行かれたら、ぜひ立ち寄ってみたいティー・カフェではないでしょうか。

今週の茶道塾稽古場にいらしてくださった方には、こちらの最新バニラフレーバーティーをお土産に差し上げています。お味(香り)はいかがですか?