日本茶道塾 ブログ

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日本茶道塾 薄茶 点前書

2016年05月27日 | お知らせ
薄茶の書ができました。


古書からの引用も多く、塾長とともに薄茶点前について考える内容にもなっております。

また、初心者の方には、写真を多くし、薄茶点前の流れを見ていただける教本としても活用いただけると思います。


一冊二千五百円。

五月の釜のご報告

2016年05月25日 | 行事報告
1.世界お茶まつり春の祭典 開幕式
    

日本茶道塾の塾生の皆様が呈茶の協力をくださいました。
昭和8年のシカゴ万博に人気を博した冷抹茶を再現し、乾杯にて世界お茶まつりが始まりました。

「世界大茶会」では、子供たちが熱心に取り組んでくれました。

日ごろの稽古を積み、自らを鍛えることが、すなわちお客様に対しての最大限のできうるもてなしであることを自覚しながらの一会となったのではないかと思います。

  

2.そして、国分寺の「紅葉亭」にて、東京経済大学経営学部の依頼で、タイの留学生さんたちに日本茶道を学んでいただきました。

準備からご一緒に茶席を整えてくださり、菓子を盛る、ということも、塾長から「考えないで」くださいと言われ、


そして、一つとっても、次の方が「残り」と感じないように、ごく自然に盛る、手本は目の前の自然、四方から見てもどこも、「正面」であり、「正面でない」。

そんな準備一つずつを共にすることで、茶の湯の意識を少しずつ感じていただければとご一緒させていただきました。

タイでも仏教に対する意識があるため、茶道の話は英語での会話でしたが、分かり合っていただけるところもあったのではないかと感じております。




3.「江戸料理と静岡茶」
(世界お茶まつり、はちまき岡田百周年 共催イベント)

お茶席を茶道塾が協力させていただいております。

静岡より和菓子職人さんがお客様の目の前で和菓子を作ってくださるお席となりました。

今回の講演のテーマが禅でしたので、茶席も禅院式で行われました。

禅院式の茶礼は、初めての体験の方も多く、香で清まった茶席、講演者の和尚様が見守る中、互いに協力し合うことで茶が点てられていく意識を共有していくという会でした。

ご参加の皆様、ご関係の皆様、ご協力賜りました皆様に感謝をこちらにても申し上げます。

   

ご報告のページは以下です。
http://www.hachimaki-okada.com/ocha/ocha-after/









趣向について

2016年05月19日 | 茶の心の話
茶の湯に於ける趣向についての話を、一服戴きながらいたしました。

その時その場で行われる自然発生的行為が、結果として趣向となるのですが、意識的に求めて趣向を凝らそうとすれば、それは自分の意識に基づいた表現になりますので、どうしても不自然さは拭い去ることは出来ません。
趣向をと求めた時に、それはもう純粋な心による趣向ではなくなってしまいます。
趣向は、欲求に基づいたり、予定準備することではなく自然発生的に行動されるものです。
そのありのままの心は、わざと趣を感じさせるように誘導したり、求めて風流を演出するというような、作り物の所作から生まれるものではありません。
侘び茶において何か趣向を凝らそうと思い、自分の思いを持ちすぎてしまっては、自意識が強く出てしまいますので、自然な振る舞いも、客との調和も難しくなります。
自意識を捨てて、無意識に調和するために、作為を無くして、自然に発露していく所作に侘の心を見れば、それが本当の趣向ということになるのです。
また茶の湯の道具選びは、季節感や招待客を考慮に入れて分相応に調へ、茶室の作りは、奇抜になれば自我が出ますので周りの様子に合わせ、茶庭の掃除などは、区切りはありませんので、自分の心が落ち着き、客に歩いてもらえるようにと、すべてに調和していけば、それが本来の趣向になります。
自我の欲求的趣向を持たないことにより、道具組は自然な取り合わせになり、それらを用いる茶室、そこに至る庭などが、混然一体となることが可能になります。

いい席でした。

端午の節句

2016年05月17日 | 歳時記
端午の節句


不識斎好 野籠炭斗
安藤竹良斎(あんどう ちくりょうさい)
唐物籠、侘びの籠などを写し、花籠、花入、炭斗、菓子器などを制作。
堀内不識斎
江戸後期の茶人。表千家堀内家五世。四世宗心の長男。別号は宗完。父に続き摂津高槻藩主永井家の茶頭となり、歌・書にも優れた。嘉永7年(1854)歿、75才