日本茶道塾 ブログ

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お茶室お披露目会ぜひいらしてください

2010年01月23日 | お知らせ
みんなでつくり、みんなでつかえ、みんなで伝え支える茶室(文化庁「地域文化芸術振興プラン」)のお披露目が3月14日掛川市で行われることになりました。

詳細は以下でご覧ください。

ぜひいらしてください。
http://www.geocities.jp/nihonsadojuku/chasitu.html

(茶室について 塾長より)
抹茶は、寺院の中で禅の儀礼や座禅の時の飲み者として用いられ、やがて豪華な広間で贅を尽くした茶の会となりました。

その後、珠光・紹鴎・利休が、茶のための部屋を質素にすることで、精神と現実が調和した世界を表そうとしました。

必要なものだけによる茶空間の創造は、佗茶成立とともに求め続けられてきたものです。

例えば柱一本にしても、直線を意識させないように考えれば、角柱より丸柱を用いた方が自然です。

また用いる材料も、佗の心からいえば、高価な物を求めるのはかえって不似合いだという事になります。

『茶話指月集』(江戸時代1701に出版された茶人の逸話集)には、「利休、門下の人、いかやうなる座敷かよく候そと問れたれは、休、うめ木のおほい座敷かよく候と答ふ」というように、使い古した材料により造る茶の部屋がよいとされます。

部屋の広さについても、二畳は亭主が茶を点てられる一畳と、客の一畳という最小空間であることは明らかであります。

『南方録』(江戸時代の茶道理論書 写本)墨引きには、「二畳敷きもやがて二十畳敷きの茶室になるでしょう。私宗易は、三畳敷きを作ったのさえ、道の妨げと後悔している。」とあり、これ以上でもない、これ以下でもないという広さが、二畳の部屋になります。

珠光・紹鴎・利休と、深められた佗茶の、茶室の在り方の考えをしっかり捉え、さらに新しい方向性を目指すことが、現代、文化に携わる者の役割であり、義務と言ってもよいことです。

たとえそれが、正しい一歩にならなくとも、過去の歴史を踏まえた上で、まず一歩を踏み出そうとしなければなりません。

饗応の茶から脱却し、心の茶を模索し自己成長していくという改革、この気力を実際に佗茶により実現させること、それこそ古人の求めた佗茶の在り方なのですから。

「今この時から、茶道により心を鍛え始めよ」

この茶室に座るとそのような声が聞こえてくるように思います。


茶之十徳

2010年01月09日 | 茶の話
塾長が、今年の書き初めに、墨余り、襖にも「茶の十徳」書いてくださいましたので、写真撮りました。

皆さまにお送りします。

一、諸天(佛)加護      
二、無病息災
三、父母考養
四、朋友和合
五、悪魔降伏
六、正心修身
七、睡眠自除
八、煩悩消滅
九、五臓調和
十、不惑不乱(臨終不乱)


2月の銀座の節句釜

2010年01月09日 | 節句釜(東京)のご案内
2月第一土曜日

銀座の節句釜のご案内です。

2月6日(土)午後1時半~ 一席のみ

節分の菓子膳と濃い茶一服。

旧正月を迎える節分。

一服いただき、今年一年の厄除けを。

ご一緒どうぞ。

詳細は、以下でもご覧いただけます。
http://www.geocities.jp/nihonsadojuku/sekku.htm

どなたでもご参加いただけます。

大晦日より正月の釜

2010年01月01日 | 常釜
茶家では、大晦日に炉の火を「埋火」とし、この火を絶やさずに年を越します。

(今年の炭火を動画でお届けします
→こちらをクリックしてご覧ください)

その火を元旦に掘り起こし、塾長の点前の茶を一服、家人といただく茶を「大福茶」と申しております。

それから、正月釜の道具を整え、いらしてくださった方と一服させていただきます。(釜も道具も正月釜のものになり)

正月のために庭釜で焼成した干支茶碗も並びます。
初使いの茶碗で一服飲むと無病息災と言われます。

正月2日は静岡道場にて午後2時から一席。
3日は東京道場にて午前と午後の二席。

今年は、壺詰めの「若葉の白」(白雲塾長銘)。詰 松下園(静岡の無農薬栽培で、さえみどりという希少品種) お土産に干支の汲み出し茶碗を。