Rスズキの毎日が大食い

おいしいものと食べることが好き。マンガもね。

赤マルジャンプ2006冬感想

2006年01月15日 | マンガ
もう売ってるよ!との情報でコンビニに走りました。もう出てました、赤マルジャンプ。
表紙が銀魂ですが、オマケのメンコがあるだけでマンガは載ってません。

「武装錬金ピリオド」今回で本当の最後、武装錬金です。巻頭カラーではサービスで、ウエディング姿のカズキと斗貴子さんのツーショット。カズキもタキシードならドレスシャツはウイングカラーが正式。斗貴子さんのベールも手拭かぶってるみたいなので、もうすこしドレープをたっぷりとったレースのベールにして欲しかった。
最終回にふさわしくいままで隠していた?数々の武装錬金「ヘルメスドライブ」「エアリアル=オペレーター」など一挙放出。これらをあわせてバスターバロンで月へ迎えに行くっていう、そりゃほんまかいなといったストーリーになりました。お前はかぐや姫かとカズキを見れば、ヴィクターが「フェイタルアトラクション」の特性は重力操作だという。便利なものですなあ・・・。まあバスターバロンがあるんだし何でもありっていやそうなんですが、いやはやハイパーな展開でした。月から脱出したカズキを拾ったのは船外活動している野口宇宙飛行士、もとい、斗貴子さんでした。白い核金で元に戻ったカズキ、そうなるとは思っていたけど、よかったわね~。しかしヴィクターまで人間化するとは予想外でした。さらにホムンクルスみんなで月に移住すると言うのは想定外。(ヤッパリかぐや姫?)
そしてパピヨンの処遇はこれでよかったのかどうか。本人は楽しそうなのでよいとしますか。

「バグ」ESP能力に優れているというとその能力ゆえなにかに利用されていると言う話が多い昨今、これはその能力を隠して普通の人間として生きる世界らしい。独特の魅力がある画風で、特殊能力バトルはジョジョっぽくて、そこそこでした。饒舌なセリフは空知先生のアシスタントの経験の賜物か。師匠より絵が上手。

「ジュウオウムジン」絵柄がちょいと古めかしい。主人公も魅力が少ないかなあ。ニャジャモのかたちはモジャ公おもいだしました。人間になりたい子猫が主人公のマンガには「綿の国星」という名作があります。これだと猫耳がついているので人間の姿で書かれているけど、本当は猫の姿で見えているのだということが分かる仕組みです。その辺うまく取り入れたら分かりやすくなったと思いますが。

「スケットダンス」最初の1ページで3人の紹介ができているし、セリフだけでどのキャラのセリフか分かるようになってますし、過剰なくらいキャラの性格付けをしてきたところはよいと思います。奇妙な着ぐるみとか、無駄なところにも凝っているのはいいマンガです。ただ、読んでいて長いと思ってしまいました。このページ数に話を詰め込みすぎているようです。

「バクリアン」絵はきれいですが、コマとコマのつながりが分かりにくくて何度も戻って読み返しました。「ペロ!!目標を確認したッス!」と言うセリフを言っているのがマスコットキャラのバグゴローなんですが、いかんせん、小さくて見逃しました。このセリフの前になにかエピソードがあったほうが話が分かりやすいと思います。最初に「ドール」を喰らうところは、大きく口を開けた右手が何であるか理解ができずに一体どういう構図なんだか最初から見直した次第です。私がアホなんでしょうか。飛行機食ってその形になるっていう能力、無駄なような気がします。地図喰って地図肉体、食べる意味ナシだってセルフツッコミご苦労様でした。

「生きてた。」あのブルブルブルズの人だってすぐ分かる絵柄。テタ蔵の姿の変わりようがうまくて、最初は○○だと気がつきませんでした。うまくしてやられた・・・。前作よりはアクが抜けて見やすくなったし、次回作も期待。

「トライ・アゲイン」ヒロインの眉毛が濃くて骨太なので、男の子と混じっても遜色ないです。なんだマネージャーなのか。ラグビーに実体験があるだけに一生懸命描いてあって好感が持てます。そしてハジメに足りないものはなんなのか、最後まで本人の自覚がなかったのでなんだかモヤッとしたものが残りました。

「格闘王子」絵がうまい。王子さまがいいキャラしてるので、センスはあると思いますよ。

「一寸法師」1ページ目の「チビ」の紹介が無駄。絵が不安定で魅力が感じられない。しかしセリフの作り方は基準を満たしていると思われます。お話が面白いかというと微妙。打ち出の小槌の使い方が大小の大きさが極端であります。振り方とかで調節できないものか。最後までチビのコンプレックスから抜け出せないところに主人公の小ささを見た感じ。

「刀無」刀を抜いたら食物になる奇妙な呪いで困り果てる・・・ものすごい発想です。結構笑えました。オチもついてて結構毛だらけ。着物の描きかたとかちょんまげとかむちゃくちゃいい加減でしたが、目をつぶっておけば楽しめます。個性的なアイデアに座布団一枚!

「ワンダー少年和ん田~さん」巻末に近くなってきて読むのもしんどくなってまいりました。575の川柳があいだみつを風でクスリッと笑えますが、笑いの量はそれくらいでした。

「ネコロマンサー」自分ではミケではなくてペルシャだと言い張ってるネコ。ペルシャにもキャリコといって三色のネコがおります。でもあれはペルシャの顔じゃないです。岩が落ちてくるシーンに緊迫感が全くないので、アップにしたりカメラを切り替えたりする映画の手法を見て取り入れたらいいではないでしょうか。岩を砕いたというのもセリフでしか説明していないし。ラストの爆炎を体で止める肝心のシーンも絵で表現しきれていないもどかしさがあります。連載作品ではないので、団長を助ける手段を見つけて欲しかったところ。でも主人公がいい性格に作られているのが読後感をよくしています。ネコの偽悪者ぶりといい対比でした。