花は桜木・山は富士

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「日本人のこだわり」

2006-04-12 16:48:50 | 良い話(西欧)
オックスフォードには何人かの日本人が留学していましたが、
その奥方連中があるお祭りの中で、日本文化を紹介するために、何か催しをしようと
計画したそうです。外国人にわかりやすい日本文化は何だろうと頭を絞り、
結局「茶会」を開く事にしました。

しかし抹茶だけでは寂しいから何か食べ物を添えようという事になり、
小さい手毬寿司を作ろうという事になりました。
さて、そこで奥方連中の話題は小手毬寿司の大きさを、
どれ位にしようかということに移ります。

直径は2.5センチにするのが見栄えがよく食べやすいか、3センチにしたらどうかと、
議論が始まります。誰かノートを開き、2.5センチならこれ位、
3センチならこれ位と、絵まで描き始めたと言います。

この光景を見た彼女は、
「これこそジャパニーズだ」と私に手紙を送って来ました。
ちょっとした余興で小手毬寿司を出すという事だけでも、2.5センチがいいか、
3センチがいいかで議論になり、絵まで掻いて厳しく検討する。
これこそ日本人の細かい所までこだわる繊細さの象徴ではないかと彼女は言うのです。
確かにその通りでしょう。

そこまで小さい事にこだわりを持つのは、世界の中でも日本人しかいません。
日本の懐石料理を見ても、あそこまで細かい色と形、素材にこだわる料理は
日本にしかないものです。


「『脱亜超欧』に向けて」呉美花 著
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特に意識せず、我々日本人は日本人の特性を持っているんでしょうね。
文中の奥様方も特段神経が細かいとかではなく一般的な日本人なんでしょう。
日本で生まれ育った土壌が繊細な気持ちを作り出すのだと思います。
私も自覚はないですが、他国の人と比べると違いが出るのでしょう。

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1 コメント

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Unknown (Unknown)
2010-10-10 23:40:53
お武家さまや貴族の人がどんな教育してたのか興味があります。
記録とか残ってないんでしょうか?
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