にぅすの小箱。

ニュースに対する感想をつらつらと。会話の小ネタにどうぞ。

北朝鮮、観戦マナー細かく指南…拍手も国家規格

2005年11月23日 | 国際
北朝鮮、観戦マナー細かく指南…拍手も国家規格 (読売新聞) - goo ニュース
【ソウル=中村勇一郎】ラヂオプレスによると、北朝鮮の内閣機関紙「民主朝鮮」(11日付)は、スポーツ観戦や芸術鑑賞の際のマナーを「国の文化をはかる基準になる」とし、拍手の仕方などを細かく指南した。
北朝鮮は今年3月のサッカー・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選で観客が暴徒化し、国際的に非難を浴びただけに、トップダウンでマナー改善に動き出したものとみられる。
民主朝鮮はマナーとして、▽身なりを正す▽拍手は誠意を込めて適切に行う▽不快感を与える言動はしない――などと細かく列挙している。 →情報源

* * *

…こんなもん、「やろう」と掛け声をかけてる時点で、結局自分たち自身で自発的に正そうとできない、と白状しているようなものじゃないかと思うんですけどね。
正直なところ、観戦マナーをどうこういうよりも先に、国民を食わせていく方策をどうにかひねり出さないとだめだと思います。サッカーで国威掲揚とかやってる場合じゃないだろうにさー…。
北京オリンピックを控えた中国もそうですけど、なんで民主主義じゃない国家って『国家が』マナーをどうこう言いたがるんでしょうね。しかも妙に具体的に。他人の目が気になるぐらいマナーが低いという現実があるんでしょうけど、自発的にマナーを高めようとしない限り、本当に身につかないと思うんですよ。かつ、言われたことをやるだけでは、応用ができないというか…それこそ、列に並べといわれたから電車の乗降口には並ぶけど、トイレには並ばないとか、そういうことになっちゃいそうな。
サッカーとか観客の暴動ってまぁ他の国でも起こったことはあると思いますが…いわゆる先進国の場合、国が「サッカーは大人しく観なければならない」とか、そういうニュアンスでは言わないんじゃないですかね。「そういう暴動を起こすのはいかがなものか」と官房長官が言って、新聞紙が大々的に書き立てる、と。それによって国民一人一人が考える…そういうスタンスが多いと思います。で、中国・北朝鮮の場合は国民の判断を信じるのではなく、逐一細かく統制したがる、と。結局こういう国のほうが、国民を信じていないということが言えそうです。