台湾で与党連合を形成する独立派政党「台湾団結連盟」(台連)の蘇進強主席ら同党訪日団は4日、靖国神社に参拝した。靖国神社には、旧日本軍の軍人、軍属として戦死した台湾人のうち、約2万8000人が合祀されている。台連などによると、台湾の政党トップが参拝したのは初めて。同党は李登輝・前総統が後ろ盾の少数政党。李前総統の兄もフィリピンで戦死し、靖国神社にまつられている。
中国を刺激するのは必至だが、同党は「自由、民主国家は、国のために犠牲となったひとの追悼方法を自分で決めることができ、いかなる国も干渉できない」とコメントした。
一方、台湾の親中派政党は「日本にこびる行為だ」と非難している。【台北=石井利尚】
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別に靖国神社に参拝することが日本にこびることにはつながらないと思うんですけどね。靖国神社に台湾の人もお祀りされてなかったらそりゃ問題かもしれませんが。戦没者に対する方法と信仰とは別問題だと思いますので。たとえば、外国の戦没者の慰霊祭に出席したからって、即座にキリスト教徒になったというわけではないでしょうし。そのあたりを厳密に区分しはじめたら、たとえば仏教徒やキリスト教徒は神楽とか見れなくなっちゃいます。確か、神様に奉納するための歌や踊りが元だったはずなんで。さらに言うと、相撲も(以下略)。
そもそも、中国が靖国神社にケチつける理由が、さっぱりわからないんですけどね。なんでしょう、敗戦国は自国の戦没者を弔うことさえ赦さないんでしょうか。中国では死体を墓から引きずり出して刑罰を与えることもある、といいますから、反発もある意味わかりますけど、それは中国国内でだけ通用する文化じゃないですか。日本ではそんなのはありえないわけで…日本が日本国内でどういう方法で戦没者を祀ろうと、中国には関係ないわけです。中国と並んで我侭プーな戦勝国アメリカでさえ、日本に対して、アメリカがキリスト教を基盤としているから日本もキリスト教式で戦没者を祀れ、とは言わないのに…。
共産主義というものは、いわば宗教を否定する新しい宗教ともいえますが、とりあえず他国の祭祀に関して自分の立場を押し付けるのは勘弁してほしいと思います。