ささやかなささやき 1.01

ねこの魅力は、そのファジーさに尽きる。

名前のないあの猫

2010-03-08 06:56:19 | 本・漫画
夏目漱石の「吾輩は猫である」を読みました。
これも学生時代に国語の授業で冒頭のあたりを
読んだことがあったのですが、全部読むのは初めてでした。
主人公である猫が、私よりもはるかに高い知性を
持っていることがわかりました。

前半までは猫の視点から人間社会を皮肉っていたり
猫の受難がとてもユーモラスに描かれたりしていて
ほんとに「面白えぇーっ」って思いながら読んでいたのですが、
後半は単に人間同士の会話をつらつらと書いているだけの
ことが多くて失速気味でした。
あと、個人的に一番望んでいなかった結末だったのにも
がっかり感が否めません。(これは単に好みの問題でしょうが。)

にしても、夏目漱石の教養の深さには驚かされます。