名プレーヤーは、名監督にあらず。
という、言葉もありますが、
職場でも同じようなことが言えたりします。
自分の仕事をするだけ(プレーヤー)だと、すごく優秀だったのに、
後輩を指導したり、管理職になってマネジメントをする立場になると、
あれ? あんなにできない人だったっけ? になる人っています。
それは、「専門家」と「専門分野を教える人」の違い。
必要な能力や技術、スキルが違うからです。
わかりやすいのは、
宗教の信者や宗教家と、宗教学の研究者、学校で宗教学を教える先生
の違いを考えるとわかりやすいかもしれません。
ガチガチな信者が、自分が信じている宗教を体系的にかつ論理的に語るのは難しいでしょう。
多くの研究者も、学問として深化させることに集中していることでしょう。
教える人は、超ガチガチで優秀なプレーヤーでなくても、一点に没頭する研究者じゃなくてもいいんです。
教える人が全くの素人では困りますが、普段自分の仕事としてできているわけですから、
失敗談や、工夫している点、やってみたからこそわかったことなどの「体験実感を語る」ことができます。
そして、先生ですから当然、勉強は必要です。
「体験」と、自分が理解した「知識や情報の、全体像や理論」を、
「噛み砕いて論理的かつ分かり易く説明する力」と、
「相手の興味と自主性が育つ伝える力」が必要なスキルです。
プレーヤーで優秀であるために、必要な学習やスキルと、
トレーナーとして必要な学習やスキルは、違う!!、ということを知りましょう。
体験はあるのですから、
「教え方」をプラスして学ぶことで、後輩指導は「できる」ようになります。