
重要文化財 旧山形県庁舎↑
山形県庁舎は明治10年に建設されましたが44年に火災により焼失。
ただちに同じ場所での復興が計画され
私達が実際に見ることが出来るのは大正5年に完成した2代目にあたります。
初代県庁が明治に建てられた擬洋風建築だったのに対して
2代目はイギリス・ルネッサンス様式の本格的な洋風建築となりました。
現在は山形県郷土館「文翔館」として一般に公開され、
郷土の歴史や文化を紹介したり 会議室やギャラリーとして貸し出したり
幅広く親しまれている様です。
半年前の話デスが 山形滞在の初日に自力で行くことが叶わず
(カワイイ雑貨屋さんとか美味しいお菓子屋さんめぐりで精一杯だった....
)
出発時間直前に滑り込みで連れて行ってもらいました。
ココは行っておいて良かったです。
何故 今頃になってまた山形関連記事なのかって?
実はココも、隣接する旧議事堂とともに
小泉和子さんが家具の復元と製作で関わっているのです。
残念ながら先日の修復講座では その名前が出るだけに留まりましたが
これを機会に撮影してきた写真を載せようと思います。

建物に入るとまず現れる中央階段。
今では到底できそうにない手の込んだ階段の装飾には驚かされます。
リーフレットにはひと言も書かれていませんでしたが
これ程の木製装飾、国内でもなかなか無いのではないでしょか??

↓正庁。
外観写真で 正面玄関上のバルコニーを有する部屋にあたります。
県庁の中でも特に豪華な内装が施され重要な会議などに使われていました。
家具は当時一流の東京の家具屋によるもので、
幾つか残っていた椅子や、仕様書、図面などから復元されている様です。
「西洋家具ものがたり」の中で小泉さんが
「これらの家具を並べた時の格調の高さ、華麗さ、まさに西洋の王宮である」
と書かれているけれど、本当、ちょっと金箔の足りないウィーンの王宮って感じ(笑)。

ちなみに壁に掛けられた絵↑は「鮭」で有名な高橋由一のもので
この絵の中央に初代、擬洋風の山形県庁が描かれています。
え?ココでなぜ高橋由一が??
と思ってしまいましたが
当時 山形県の要請で数々の土木工事の記録画を描いていたらしいです。
↓こちら貴賓室。
肘掛け椅子や衝立、花台、暖炉はオリジナルのモノが残存していたそうです。
当時の写真や調査資料によって漆喰天井、絨毯、カーテンが製作されました。
正庁とともにフランスの新古典様式、という様式だそうです(笑)。
とても綺麗な空間です。


↑当時のものだと思われる床の寄せ木細工と
↓復元された(おそらく知事室の)壁紙。

確か昭和天皇が訪れた際に気に入っていたという時計塔。
これも戦時中の金属供出により代用されていたモノをはずし
創建当時の形を写真や資料から再現したそうです。

ココは表向き白を基調にしたモノトーンの建造物なのに
中庭に面した壁はガラッとイメージの変わる赤れんがでした。
さて、こちらは小泉さんとは無関係ですが
夏の札幌滞在では重要文化財 北海道庁旧本庁舎、通称「赤れんが庁舎」に行きました。

これを「アメリカ風のネオ・バロック様式」.....と言うらしい。
家具の様式すら覚えきれない私には 建築様式は到底手に負えないです。
人生全てつぎ込んだって とても勉強しきれない。
明治21年に建てられた当時は 国内有数の巨大建築だったそうです。
明治42年に火災により内部を焼失していますが
赤れんがの壁は損傷が少なく 同44年には復旧工事が完了。


玄関を入ってすぐ 目の前に現れる装飾的な中央階段。
これを見てすぐに山形の旧県庁舎を思い出しましたが
似た様でいて違うところが面白いです。
これが「イギリス・ルネッサンス」と「アメリカ風ネオ・バロック」の違いでしょうか。
洋風建築の階段マニアになりそうな気分デス。
ここで見られる家具は気にならなかったのか、あまり写真がありません(笑)
いかにも北海道、寒さ対策の二重窓が非常に印象的でした。
山形県庁舎は明治10年に建設されましたが44年に火災により焼失。
ただちに同じ場所での復興が計画され
私達が実際に見ることが出来るのは大正5年に完成した2代目にあたります。
初代県庁が明治に建てられた擬洋風建築だったのに対して
2代目はイギリス・ルネッサンス様式の本格的な洋風建築となりました。
現在は山形県郷土館「文翔館」として一般に公開され、
郷土の歴史や文化を紹介したり 会議室やギャラリーとして貸し出したり
幅広く親しまれている様です。
半年前の話デスが 山形滞在の初日に自力で行くことが叶わず
(カワイイ雑貨屋さんとか美味しいお菓子屋さんめぐりで精一杯だった....

出発時間直前に滑り込みで連れて行ってもらいました。
ココは行っておいて良かったです。
何故 今頃になってまた山形関連記事なのかって?
実はココも、隣接する旧議事堂とともに
小泉和子さんが家具の復元と製作で関わっているのです。
残念ながら先日の修復講座では その名前が出るだけに留まりましたが
これを機会に撮影してきた写真を載せようと思います。

建物に入るとまず現れる中央階段。
今では到底できそうにない手の込んだ階段の装飾には驚かされます。
リーフレットにはひと言も書かれていませんでしたが
これ程の木製装飾、国内でもなかなか無いのではないでしょか??

↓正庁。
外観写真で 正面玄関上のバルコニーを有する部屋にあたります。
県庁の中でも特に豪華な内装が施され重要な会議などに使われていました。
家具は当時一流の東京の家具屋によるもので、
幾つか残っていた椅子や、仕様書、図面などから復元されている様です。
「西洋家具ものがたり」の中で小泉さんが
「これらの家具を並べた時の格調の高さ、華麗さ、まさに西洋の王宮である」
と書かれているけれど、本当、ちょっと金箔の足りないウィーンの王宮って感じ(笑)。

ちなみに壁に掛けられた絵↑は「鮭」で有名な高橋由一のもので
この絵の中央に初代、擬洋風の山形県庁が描かれています。
え?ココでなぜ高橋由一が??
と思ってしまいましたが
当時 山形県の要請で数々の土木工事の記録画を描いていたらしいです。
↓こちら貴賓室。
肘掛け椅子や衝立、花台、暖炉はオリジナルのモノが残存していたそうです。
当時の写真や調査資料によって漆喰天井、絨毯、カーテンが製作されました。
正庁とともにフランスの新古典様式、という様式だそうです(笑)。
とても綺麗な空間です。


↑当時のものだと思われる床の寄せ木細工と
↓復元された(おそらく知事室の)壁紙。

確か昭和天皇が訪れた際に気に入っていたという時計塔。
これも戦時中の金属供出により代用されていたモノをはずし
創建当時の形を写真や資料から再現したそうです。

ココは表向き白を基調にしたモノトーンの建造物なのに
中庭に面した壁はガラッとイメージの変わる赤れんがでした。
さて、こちらは小泉さんとは無関係ですが
夏の札幌滞在では重要文化財 北海道庁旧本庁舎、通称「赤れんが庁舎」に行きました。

これを「アメリカ風のネオ・バロック様式」.....と言うらしい。
家具の様式すら覚えきれない私には 建築様式は到底手に負えないです。
人生全てつぎ込んだって とても勉強しきれない。
明治21年に建てられた当時は 国内有数の巨大建築だったそうです。
明治42年に火災により内部を焼失していますが
赤れんがの壁は損傷が少なく 同44年には復旧工事が完了。


玄関を入ってすぐ 目の前に現れる装飾的な中央階段。
これを見てすぐに山形の旧県庁舎を思い出しましたが
似た様でいて違うところが面白いです。
これが「イギリス・ルネッサンス」と「アメリカ風ネオ・バロック」の違いでしょうか。
洋風建築の階段マニアになりそうな気分デス。
ここで見られる家具は気にならなかったのか、あまり写真がありません(笑)
いかにも北海道、寒さ対策の二重窓が非常に印象的でした。