前回の記事に書いたトランス脂肪酸の問題は、日本では最近テレビで指摘して
いた記憶もあるけど、あまり話題にもなりませんでした。
しかしヨーロッパやアメリカでは既に何年も前にこの問題が取り上げられていた
ようです。何年前のことか(2000年位?だったかな)ニューヨーク・タイムズ
にも掲載されていたと記憶しています。
それぐらい問題のある脂肪酸なのに、日本では「厚生省の御判断によって報道を
自粛された」みたいでした。
このトランス脂肪酸はマーガリンやショートニングに多く含まれているので、もし
厚生省がこの情報を水際で止めていなければ、あの雪印など牛乳の問題以前に経営
不振に陥っていたのではないかな~と思います。
つまり日本と違って、アメリカではもっとオープンにこのトランス酸のことが報道
されていたというわけです。このニュースをシャングリラ・ダイエットの著者が
知らなかったのでしょうか?
またこの本が出版された時に、「精製された油を摂取」するという事に対して何
らかの指摘が無かったのでしょうか?とても疑問に感じるところです。
日本の役所や医師会やマスコミに登場する学者先生には、この問題に警鐘を鳴らし
てもらえそうもないことだから無駄な希望は持っていないけど、このダイエットは
ほとんどお金もかからないし、実行すること自体が簡単なので、憂いを覚えざるを
得ません。
「精製されたオイル」という基準ならどんな食用油でも良いと都合よく解釈して、
安いコーン油などを飲んでいる人もいるはずです。こんな油をいくらダイエットの
為といえ、リスクを知らされずに飲まされている人達の事を思うとこの本の著者に
怒りを覚えます。
またシャングリラ・ダイエット実行中の人達の掲示板を読むと、「頭痛・胸焼け・
吐き気」などという症状が出ても即中止する人ばかりじゃないようで唖然とします。
もし身体に良い油であれば例えそのまま飲んでも「吐き気や頭痛」など起こす人は
皆無とはいえないかもしれないけど、例外的な人数に留まると思われるのに、そう
いう経験談をあまり深刻に考えもせずノンキに掲示板で報告し合っているような
ところもあってアレアレって感じです。
無茶なダイエットで身体に大きなダメージを与えるような愚行は、今すぐにもSTOP
して欲しいです。もしオイルでダイエットしたいなら・・・
(5)に続く