手元に「危険な油が病気を起こしている」-著者:ジョン・フィネガンーという
本があります。今シャングリラ・ダイエットをされている方、興味がある方に
是非読んで欲しいところがあるので紹介しますね。
●トランス脂肪、水素添加脂肪の恐怖
現代の食用油の製造過程では、大抵の場合、昔ながらのコールド・プレス、
といった製造法は使われておらず、さまざまな「変な」ことがなされている。
詳しくは図解入りで後述するが、現在広く使われている製造法の過程では、
トランス脂肪といった「狂った」脂肪分子もできてしまう。
これは脂肪の分子中の炭素と水素の結びつきに変化が生じたもので、役に立たない
ばかりか体に害をもたらす悪玉の脂肪なのだ。
トランス脂肪は体の細胞膜の中に入り込み、細胞膜および細胞の
働きを狂わせ、また体内でビタミンなどの栄養物を食い荒らしたりも
している。
また不飽和脂肪酸は水素の不飽和な箇所があるために反応しやすい。それだけ生理
的な活性が高いというわけだが、その代わり不安定な脂肪酸であり、老化、酸化
しやすく日持ちは悪い。
そこで現代の多くの食用油では日持ちをよくさせるため、水素が不飽和で足りない
箇所に化学的な技術を使い強引に水素をくっつけており(水素添加)、マーガリン
ショートニングなどもこの方法で作られている。
そしてこういう水素添加の過程でも体には好ましくないトランス脂肪酸やその他の
有害物が生じている。こんな脂肪は願い下げにしたい脂肪なのだ。
心臓病とガンは現代のもっともポピュラーな病気で、アメリカでは百万人単位の
人々の命を奪い、不具にし、巨額の経済的損失を生んでいる。これらの病気は、
栄養の欠乏、特にオメガー3という必須脂肪酸の欠乏と、現代の食物や環境の中に
ある有害な物質、ことに精製油の中に含まれるトランス脂肪酸と、
※フリー・ラジカルが相乗的に働いていることに起因していることも多い。
※フリーラジカルとは…遊離基、体内でのさまざまな生理反応、その他の理由から
発生し、不安定な物質であるため色々な有害現象を起こす。しかし、同時に体は
健康であればこれにうまく対処している
以上
続き(3)を予定しています