長年、ガレージ保管のままだったという、1オーナーカーのGTV TB
なるほど、キルスイッチが付いていることからも、あまり乗ることもない車だったのだろう。
これを手に入れて,出品していた、クルマ屋さん曰く、『追い掛けで、セルは回るけれど、エンジンがかからない。フューエルポンプが動いていないようだ』とのこと。
まあ販売人の言うことだから、冗談半分、ウソ半分で聞いていたが、完全に死んでいたバッテリーは、2日充電かけても、2V以上には上がってこず、電流も流れず、こんなものが付いていたら、普通はセルなど回るはずもない。
手持ちのバッテリーに換え、セルモーターは勢い良く回ったが、エンジンに火は入らない。 キーONでも、初期の燃圧をかけるための、電磁ポンプの音も全くしない。
とりあえず、燃料ホースを外して、ガソリンが少しでも来ているか、与圧はあるか、古いコッグドベルトのままなので、コッグドベルトは大丈夫か、そのあたりの点検から。
インジェクターマニホールドのホースを外した時のガソリンのにおいから、まあ、かからなくて当然かと。
燃料タンクに、新たにある程度の燃料は入れたようだが、燃料タンク内で、ポンプは固着しているのかも。
そうこうしているうちに、運転席に座って、クラッチを踏んだら、ペダルがすっぽ抜けた。
まあ、見ず知らずの中古屋が手に負えないからと、手放す車なのでそんなものかと、腹も立たないが。
一人しかいない工場で、不動車は、本当に困るので、さっそく、17インチのホイールは、テンパータイヤに交換し、なんとか工場内を一人で押せる仕様に。
それにしても、運転席を見てもわかるように、シートのヘタリもなく、走行距離は少ないようだ。(走行2万キロとか。まだ車検証に走行距離が記載されるようになる前に、一時抹消されているので、その昔にメーター改ざんされているのなら、調べようがないのだが)
この車、安く手に入れて、ブログで紹介し、値打ちこいで高く売ろうというセコイことは考えていないので、どうでもいいのだが。
後付けの、ブーストメータを横にズラシテ、オドを見ると、22348KM
純粋な、アルファロメオのオールアルミエンジンで、リヤマルチリンク独立懸河で、操縦性も期待ができ、エンジンの内部チューンで、最終的には、3.5リッターターボなんて、可能性も残されている。メカニックにとっては、実に面白いオモチャなのだ。
とりあえず、少しでも、まともなものが手に入るうちに手に入れておこうと。
動くようになるのはいつのことになるやら。
今回、この車を手に入れるにあたって、セルフローダートラックを手配せねばならなかったのだが、 2年半ほど前、工場の移動の時に、もはや、摂津の近くのオリックスレンタカーでは、ローダーが手配できずに、ヤットのことで、堺のレンタカー屋さんで、ローダーを借りることができ、お隣だった、太田自動車さんや、お客さんも手伝ってくれて、堺の旧自宅と、三郷町の新工場と、摂津の旧工場を、合計3往復になる車両回送を一気にやったのだが、今回は、ローダーを持っている大手のレンタカー屋さんでは、借りることができずに、知り合いをあたったが、そのルートも、期待できない返事で、困っていたら、困った時のインターネットで、車趣味の方で、レンタカー屋を正式に始めたという方と、巡り会うことができた。
長距離で、知らない土地なので、一人では心もとないので、助っ人を頼んだら、太田自動車さんに来ているY君が、ナビゲーターを引き受けてくれることになった。
事故渋滞に巻き込まれたりと、予定より大幅に、時間オーバーしてしまったが、初めてのお付き合いにもかかわらず、ペナルティ金額を要求されることもなく、実に気持ちのいい、対応をしてもらえた。感謝!!
今後は、このレンターカー屋さんに、お世話になることが出来るので、不動車の引き取りもできるようになります。
じつは、レンタカーを借りる前に、陸送のゼロにも見積もりをかけたのですが、運送代が高いし、特に、不動車は混載できないので、不当に高いと、車販売業者からは聞かされていたのですが、実際に自分でレンタカーを手配して、高速代を出して、燃料代を出して、さらに、自分の作業代、拘束時間を考えると、かなり安いと、メカニックの私は感じました。
ゼロの運送代を高いというのは、作業者の拘束時間を考えた作業代金をまともに考えない、ぼったくり業者の社長連中の意見だというのがよくわかります。
ただ、大手とのことで、担当者の対応が遅くて、使い物にならないという点が、今回ゼロを使わなかった理由です。 時間がある時は、ZEROがいいと思いますよ。
おかげで、新たな、人間的に付き合える方と知り合えたことは、収穫だと思います。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます