日々是サンゴ礁

普段の生活の中でサンゴ礁保全ができるような話題を綴ってみたいと思います

社会的な意思決定における生態学の役割@大津(3/18)

2012-03-16 21:56:33 | 生物多様性
野生生物保護MLから転載します。

******************************************************************
「社会的な意思決定における生態学の役割」
企画者:岸本康誉(兵庫県立大学),坂田宏志(兵庫県立大学)

第59回日本生態学会大津大会 企画集会 T10 3月18日 17:30-19:30 L会場

 近年、生態学には社会的な期待に応えるための、具体的で実用的な研究成果が求められている。この研究成果の社会への還元は、生態学者の責務であるとも言える。
 社会的な意思決定に寄与するには、意思決定の所在を明確にした上で、必要とされる情報を把握し、その内容を満たすためのデータの収集と、頑健性の高い解析が必要である。さらには、データ収集から解析、意思決定支援までの作業を体系化することが重要である。しかし、意思決定までのプロセスや、それを支援するために必要な情報は、対象とする分野や動植物種により多様であり、同時に、対策の状況や社会の情勢などによって、時間的に変化することもある。
 この企画集会では、野生動物管理から水産資源管理、森林生態系保全、生物多様性保全などの多岐にわたる分野から、データ収集・解析、意思決定支援までの具体的・実践的な例を紹介する。その内容を踏まえ、生態学における研究成果を社会に還元するために必要なデータの内容や収集方法、解析の役割、その体系化について議論していきたい。

コメンテーター:松田裕之(横浜国立大学)

「意思決定に必要なデータ収集と解析
~シカ・イノシシ保護管理における意思決定支援システムの構築を例に~」
 岸本康誉・坂田宏志(兵庫県立大学)

「生物多様性保全のための情報集積と活用
~意思決定支援のためのデータ収集プロトコル~」
 大澤剛士(農業環境技術研究所 農業環境インベントリーセンター)

「森林生態系保全のための意思決定支援
~県域スケールでのシカ被害評価を例に~」
 藤木大介(兵庫県立大学)

「生物多様性保全における行政のニーズと研究機関からの情報提供
~外来生物や希少生物、野生動物保護管理の意思決定を例に~」
 浅田正彦(千葉県生物多様性センター)

「水産資源管理における意思決定支援
~小型浮魚とマグロの管理を例に~」
黒田啓行・大下誠二・田中寛繁・安田十也(西海区水産研究所)
・高橋紀夫(国際水産資源研究所)

コメンテーター:松田裕之(横浜国立大学)


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。