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日記と雑学、それからシトロエンC5について。
Just About C5



昨日、都内の病院まで往復して、現在の走行距離→648km。夜遅いこともあるので毎日は走れない。しかし意外に距離は伸びている。

そんな中、オーナーになるとイヤでも分かる細か-い話をいくつか書いてみようと思う。

◆レスポンス

レスポンス、といってもエンジンやハンドリングのことではない。ワイパーや、ヘッドライト、ホーンのスイッチのことである。これらの反応が当たり前に、よい。押した瞬間に確実に作動する。これは旧C5に乗っていた方ならすぐにピンと来ると思うが、他のクルマに乗っておられる方は「何のことか」と思われるだろう。

C5からシトロエンが採用した技術に「マルチプレックス」と呼ばれるシステムがある。これは、車内の様々なコントロールを、幾つかのECUユニットとこれらを結びつける数本のケーブルでLAN化して電装系の配線量を格段に減らし、さらに制御プログラムを連係させることにより、今までは実現できなかった各機能の連動を可能とする。

例えば、オートワイパーの作動時には雨滴センサーが降雨量を感知してECUに知らせるが、このとき同時に各ウィンドウ(含サンルーフ)の開閉状況を別のセンサーが拾っており、速度等と照らし合わせて自動的にウィンドウ(サンルーフ)を閉じる、などの動作が選択されるようになっている。まさに「至れり尽くせり」である。本来ならば。

本来ならば、というのには理由がある。このマルチプレックス、詳しい原因は解らないが、実は機器によっては反応速度にかなりモンダイがあったのだ。

当然ながら安全性が考慮されたためブレーキやATなどの動作が最優先され、ホーンボタンや、オートライトは回線速度が遅く事実上「後回し」になっていた。おそらく回線速度だけの問題でもなかったのだろう。実際は処理プログラムの無駄やバグなどもあったのだと思う。

いずれにしても、ライトをオンにしたり、クラクションを鳴らそうとパッドを押したりした場面ではひと呼吸置いて作動することが多かった。クラクションなどは鳴らなかったりすることもあった。これは非常に違和感を抱くところで、操作性だけでなく少なからず安全性にも影響するところである。まあ尤も、その「頼りなさ」の分マージンをとって安全運転を心掛ければ済む話ではある。

・・話が長くなったが、今回はそうした制御系の不安が解消され、ようやく額面通りの性能が発揮されるようになったということである。そしてそれはいたって快適なものである。

◆サイレンス

とにかく、静かである。エンジンの音と、革シートの軋む音、ロードノイズはそれなりだが、全体のレベルは圧倒的に改善されている。ドアの細かい構造の改良か、ガラスの性能が寄与しているのか、外から入ってくる音に対する遮断性能は格段に上がった。故に、車内で音楽を聴くときには極めて快適で、運転中も常にリラックスできる。

エアコンの動作音も通常の作動時には殆ど気にならず、内気循環にしたときの送風音ぐらいである。そのため、電子化されたウインカーのクリック音の「ビッコッ、ビッコッ」が意外にうるさく感じる。

それから前後斜めのソナーの作動音も、「ポーン」という感じで上品。

◆コントラスト

切り替えられるものについてはその違いがはっきりしている。これはパワステのアシスト、ハイドラクティブ3サスペンションのノーマル/ハード、エアコンの内気/外気切り替えのいずれにも言える。

速度が上がると知らぬ間にがっちりとしてくるステアリング。これは、おそらく高速コーナーでの「おっとっと」を避ける意味合いもあるだろう。今回のMCで、サスペンションのセッティングがかなり柔らかくなったので、高速のワインディングでは急ハンドルは(もともとシトロエンに限らずだが)厳禁である。基本通りに、丁寧でスムーズなハンドルさばきが要求される。アクセルワークも然り、である。これらの操作を同調させ、如何にサスペンションのいいところを引き出しつつ、ワインディングや変化の多い路面を「滑走」するか。ここにハイドロシトロエンを操る大きな愉しみの1つがある。

スポーツモードのスイッチを入れると、顕著にサスペンションが固くなるのが分かる。不快ではないが、このスイッチに頼らず、同乗者を酔わせることなく首都高を駆け巡るのがハイドロライダーのタシナミであろう。

※写真と本文はあまり関係がありません。



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