秋田明治の建物(1)佐藤又六家・横手市増田町 蔵と暮らす、感謝胸に
あきた魁新聞より(2018年4月1日 掲載)
火止め唐草の鏝絵が残る蔵の正面。「建築に詳しい見学者から、熱心に質問されることも多い」と話す12代又六さん
今年は明治に改元され150年に当たる。明治は江戸時代の身分制から大衆社会に変わり、西洋化や近代化の波が押し寄せてきた。そうした時代に建てられた西洋様式の建物や伝統建築が県内には数多く残る。いまに息づく明治の建物を巡り紹介していく。
横手市増田町の中七日町通りに佐藤又六家の「内蔵」が立つ。明治期には荒物商として雑貨のほかコメやみそ、しょうゆなども幅広く商い、一時はみそ・しょうゆの販売高で増田一を誇った。商品や資材を載せた荷車を引いた人や馬が、内蔵の中にある「通り土間」と外蔵の間を行き交い、にぎわった。
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