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青年海外協力隊がマグサイサイ賞を受賞

2016年09月03日 | Luzon島
アジアのノーベル賞と云われる「マグサイサイ賞」を日本の
青年海外協力隊が受賞し、その授賞式が8月31日に
マニラ首都圏パサイ市のフィリピン文化センターで行われました。


以下は「マニラ新聞」の記事を転載します・・・・・

「アジアのノーベル賞」といわれるマグサイサイ賞の授賞式が31日、首都圏パサイ市の
フィリピン文化センターで行われ、受賞者の国際協力機構(JICA)のボランティア事業
「青年海外協力隊」が表彰された。

日本人はこれまで23人が受賞しているが、団体受賞は初めて。50年間にわたり世界各国で
行ってきた協力隊の支援活動の功績が認められたといえる。

 今年のマグサイサイ賞は、団体では青年海外協力隊と、ラオスで交通事故の救急救命
ボランティアを行うビエンチャン・レスキューら3団体、個人では汚職追及で知られる
フィリピンのモラレス行政監察院長ら3人が受賞した。

 授賞式ではロブレド副大統領からJICAの北岡伸一理事長にメダルと賞状が贈られた。
北岡理事長は「協力隊の活動分野は多様化しつつあるが、今後も相手と対等な立場で
支援を続けていきたい」と語った。

 式には協力隊員代表として、久保田賢一さん(66)=昭和55年1次隊・フィリピン派遣=と
田中里奈さん(32)=平成24年2次隊・バングラデシュ派遣=の元隊員がそれぞれ、
民族衣装のバロン・タガログとサリーを身につけて壇上に上がった。

 田中さんは「私たちの活動は50年間先輩たちが築いてくれたものがあってこそ。
これからは私たちが次の世代にボランティア精神をつなげていきたいと」と話した。
 
 政府開発援助(ODA)の一環である青年海外協力隊はこれまでに、88カ国に約4万人の
ボランティアを派遣し、発展途上国の経済・社会の発展や被災地の復興に寄与してきた。

 ロブレド副大統領は「見知らぬ人々が住むコミュニティーに飛び込み活動を行う、
協力隊の献身的な姿勢には感銘を受ける」と評価の言葉を贈った。

 マグサイサイ賞は1957年に創設され、毎年アジアで社会貢献した個人や団体に授与される。
日本人では元国連難民高等弁務官の緒方貞子さんや非政府組織(NGO)代表の
中村哲氏らが受賞している。

授賞式にはJICAの北岡理事長、協力隊員代表として久保田さん、田中さんが出席。



フィリピン文化センター




マグサイサイ賞とは

この賞は、1957年3月17日にフィリピンのラモン・マグサイサイ大統領が航空機事故で
死去したのを受け、1957年4月、ニューヨークのロックフェラー兄弟財団(RBF)の
出資で発足した。

これに協力していたフィリピン政府は、ラモン・マグサイサイ大統領の政治における
清廉潔白さ、国民への勇気ある奉仕、民主主義社会でのプラグマティックな理想主義と
いった不朽の功績を称え、賞の創設にあたり彼の名を記念することとした。

1957年5月、戦前のフィリピン・コモンウェルス(独立準備政府)大統領経験者や、
マグサイサイの父ら7人の高名なフィリピン人が、賞の授与を実施するための非営利組織
「ラモン・マグサイサイ賞財団 (RMAF)」の創設理事会に名を連ね、翌1958年、
RMAFが発足し最初の授与式が行われた。

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