無聊さんの日々是好日

見て、感じて、経験して・・・のんき、気ままな雑記

大山無聊軽便鉄道―車輌製作③―

2011-01-15 08:47:16 | 趣味の鉄道 5inchgauge

 


 
 

※魚梁瀬森林鉄道の保存車両の画像はこちらから

         

やっと!
運転席の屋根の作成にかかります。前からシナベニヤをカットしていたのですが、バッテリーの出し入れをするためにどのようにするのがいいのか悩んでいました。まだ屋根材は決まりません。
取りあえず、組み立てをすることにします。なるべく強度は保ちたいのと簡単にできるのとがせめぎ合います。
結果はこのようになりました。
取り外しができるよう運転席の枠内に緩すぎず、きつ過ぎずに組み立てるのが大変です。内側に牛乳パックの紙を張り隙間を作ってから組み立てます。まあまあの出来です。
後は、屋根板を取り付けるだけです。しかし、曲線部分ですから大変そうです。
見つけました!
屋根材にできる素材を見つけました。「発泡PPシート」という名で販売されています。材質は「ポリプロピレン」です。用途として養生や吊り下げ看板にというようなことが書かれています。
厚さ2mmで、曲げも簡単です。たまたま車輌のカラーと一致したので黄色を購入しました。
発泡PPシートを屋根の大きさにカットします。2mm厚ですからはさみで簡単に切れます。まず、骨組みに接着剤(ポリプロピレン用)を塗布してから押さえます。割合と木とポリプロピレンがよく付きます。念のためとリベット風を兼ねて釘で留めます。
裏側から見るとこのようになります。
屋根ができました。
運転席に屋根をはめます。少し車体の黄色より色が明るいですが良しとしましょう。バッテリーの出し入れにもうまく外せます。
正面から見たところです。ダミーの連結器も取り付けられています。
ラジエータキャップも取り付けました。窓も入っていますよ。
後ろから見た姿です。

 

このような感じに仕上がりました。まあまあでしょうか。
窓枠をつければよりよいでしょうね。

     



大山無聊軽便鉄道―車輌製作②―

2011-01-09 16:10:05 | 趣味の鉄道 5inchgauge

 



【ディーゼル・サウンド・ジェネレーター】
屋根作りはちょっと一休みして、「ディーゼル・サウンド・ジェネレーター」なるものを手に入れました。名前のとおりディーゼル音を発生させる装置です。鉄道模型用として市販されていますが、当鉄道に合うものが見つけられませんでした。今回見つけたものは「船舶用」とのこと。なぜなら船舶関係の模型専門店「AYARD」で見つけたからです。さてさて、効果のほどは如何に?です。

※魚梁瀬森林鉄道の保存車両の画像はこちらから

        

これが、ディーゼル音を発生させる「ディーゼル・サウンド・ジェネレーター」です。
ドイツのrobbe社製とのことです。
AYARDに問い合わせをすると「船舶用」とのことで鉄道に合うかどうかは疑問との親切なアドバイスがありましたがそう変わることはないだろうと試しに購入することにしました。

【仕様】
サイズ 70(W)×34(D)×23(H)mm
動作電圧 6-12V
消費電流 約130mA
重   量 28g
スピーカー 4Ω

この製品の良さは、配線がとてもシンプルなことです。上の画像と見比べてみてください。基板上の三か所の端子(四角のもの)に電源、スピーカー、スピードコントローラーを配線するだけです。
スピーカーは、たまたまジャンクボックスにあった車載用の12㎝フルレンジです。音質は期待できません。取り付け用の板を用意します。本来は音の回り込みをなくすため密閉するなどの工夫がいるのでしょうが今回はこれで我慢します。というより後付けのため手間を省く言い訳です・・・。
ちょうど、エンジンルームに当たる部分が何もないのでそこに置く(?)ことにします。白いコードがモーターへつながる線。黒く見えるのがスピーカーコードです。
前方のラジエターグリルのパンチングアルミは開放されていますので、音もこもることなく出るでしょう。
まずは、配線をして音を試してみます。やや乾いた音(スピーカーとその処理のせい?)がしますが、まぎれもなくディーゼル音です。アイドリング音はとてもリアルです。コントローラーのつまみを上げていくと音も高速回転音へと変化します。満足、満足!
テストができたところで、「ディーゼル・サウンド・ジェネレーター」を取り付けます。保護と防水のためホームセンターで「ディーゼル・サウンド・ジェネレーター」を入れるBOXを探したのですが、いいのが見つかりません。仕方なく直付とします。
室内の配線をまとめます。左上の赤く見えるスイッチは「ディーゼル・サウンド・ジェネレーター」と前照灯のものです。この「ディーゼル・サウンド・ジェネレーター」へは常に電流が流れていてコントローラーのつまみをOFFにしてもサウンドが響いています。そこで、スイッチを取り付けましたがイグニッションキーのようで雰囲気が出ます。
   

     



大山無聊軽便鉄道―車輌製作①―

2011-01-04 09:50:25 | 趣味の鉄道 5inchgauge



大山無聊軽便鉄道の第一号機です。モチーフは、高知県安芸郡馬路村の魚梁瀬(やなせ)の丸山公園に保存してある森林鉄道の車両です。
 
                                                                          ※魚梁瀬森林鉄道の保存車両の画像はこちらから

  

【一号機製作】

第一号機は、高知県安芸郡馬路村魚梁瀬(やなせ)j丸山公園で保存されている酒井製(SKW)の車両をイメージして製作することにしました。
理由は、初めて出会った森林鉄道であることとそのカラーリングが気に入ったからです。

←車軸受けに「SKW」とあります

写真をもとに、右のようなイラストを作ってみました。
相当ディフォルメしていますが雰囲気は出ているでしょうか。
このイメージで作っていきます。

【材料】
製作にあたっては、当然加工のしやすい材料となります。質感からいえば鉄がやはりいいのでしょうが、我が工作部の技術力では手に負えません。
ここは、やはり木材でいくしかないでしょう。

○シナベニヤ・・・車体上部は5mm厚のシナべニアです。ホームセンター  で簡単に入手できますし、必要ならカットもしてもらえます。足周りには歪が出難いであろうという理由から集積材を使いました。
○モーターと車輪等・・・モデルニクスの入門セットAです。ただし、当社の地 形を考えて、少し高くなりますが2段減速2軸駆動、モーター、車輪、コント○ローラー付きにしました。入門セットAの標準価格に差額をのせるだけで入手できます。
○コントローラを載せる運転車は入門セットAについている客車キットです。

</>【製作道具】
 基本はどこにでもある最低限のものばかりです。製作とともに少しずつ買いそろえていきました。
  のこぎり 電動ドリル ジグソー やすり 作業台 曲尺 スプレー塗料 木工ボンド など
 


       【作業工程】 

馬路村に行ったときに、実測(?)してきた車両の寸法を約1/8にしてシナベニヤに書き写し、後 はひたすらのこぎりでカットします。
エンジンルーム上のカバーに当たる部分はシナべニアを数枚重ね、削ってRを持たせます。

台車にのせて、仮組みしたところ。どうしてもカットが直線でなく、少し隙間ができてしまいますが、まあ!こんなものでしょうか。
台車に車輪やモーターを付けるのもどうしても木が軟らかいため、わずかに誤差ができてしまいます。台車下側前方、車輪より前に何か見えていますね。これ、実はモーターなんです。本来は前後の車輪の中央付近にあるはずなのですが穴を開けた位置にモーターを付けたのですが、チェーンがうまく張りません。やむなく、前方に移動という次第です。まあ、いろんな形があっていいかなと割り切りました。走行には支障なしです。ところで、似てきていますかね ?

刷毛塗りにするか迷ったのですが、イージーなスプレーにしました。スプレーは確かに簡単ですが、微妙な色が選べないのが難点です。
マスキングテープでしっかりと貼り付けておかないと色の境目が滲みます。
屋根部分中央の穴はヘッドライト用取り付け穴です。
奥に見える穴は、AメータとVメータ取り付け用穴です。作業しながらその都度変わっていきます。そこがまた楽しいのですが…。
黄色と緑に白のラインが入っています。似てきたでしょうか。
運転席の屋根ができていません。ここにバッテリーを置くので取り外しが必要です。そのため、多少の強度と機能性が求められます。いろいろと思案しているところです・・・。
ヘッドライトもつけてみました。車軸の部分もそれらしく作りました。
AメーターとVメーターをつけました。実際の運転席から少し見難いかもしれませんが好きなように製作できるのがDIYの醍醐味ですね。
メーターの左にヘッドライトのスイッチが付いてます。右下の白色のものは、コントローラーと接続するコードです。
5センチ幅の板とポルトを使って、車軸受けをそれらしく作りました。中央の丸い部分は、丸棒をスライスして張り付けてあります。こういうところは凝りだすときりがありません。
走行テストをします。
バッテリーを運転席に乗せ、メーター類やヘッドライトの配線をして走行テストをしました。
一号機の後ろに牽引しているのがにわか仕立ての運転車です。運転車は、モデルニクスの「入門キット」の二軸客車キットで台車部分だけ作っていました。それにコントローラを載せる台と人が座れる台を取り付けたものです。運転車の軸距離は、動力車の軸距離より広くとっています。ちょうどお尻の真下ぐらいに車輪が来るようになっています。そうでないと人が乗った時に前輪が跳ね上がって危険です。
一号機、運転車とも台車の寸法は30cm×60cmです。
走行テストは順調です。ただし、Aメーターが少しきついです。走行状態によっては振りきれてしまいます。「秋月電子通商」でDC5A仕様を入手したのですがもう少し容量の大きいのが必要です。
エンジンカバーを取り付けます。
パンチングアルミ板をエンジンルームの側面に貼り付けるだけです。シナべニアをカットして内側から取り付けるかどうか迷いましたが(手抜きしたいがためもありますが・・・)0.5mmなので上から取り付けることにしました。0.5mmぐらいのアルミ板なら加工もとても簡単です。ジグソーでカットしてやすりでバリをとればOKです。見た感じはそれらしく見えていますね。

【似ているでしょうか】

① 撮影条件の違いで色がやや違いますが雰囲気は似ていますね。
② あと少し手を加えます。屋根と連結器、窓などです。


   



大山無聊軽便鉄道―土木工事③-

2010-12-30 17:05:22 | 趣味の鉄道 5inchgauge




【番外編】
迷惑な助っ人が現れました。

 

 

  


迷惑な助っ人、参上!

① どこから聞きつけたのか、トンネル掘りの名人が助っ人に来てくれました。
② 当局としては、地下鉄工事の許可はしていません。
③ にもかかわらず、線路の真下をせっせと掘ってくれています。夜中に作業した模様です。
④ ここは森の中、迷惑な助っ人の正体はは「モグラ」でした。

いい感じです

① メンテナンスと自然保護のため(ちょっとオーバー)バラスの使用を控え、真さ土だけで道床を作りましたが、鄙びた感じがよく出ています。
② 枕木が埋もれている様子などさびれた感じがいいですね。


     
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大山無聊軽便鉄道―土木工事②-

2010-12-29 18:39:52 | 趣味の鉄道 5inchgauge


←線路敷設計画イメージ図

概ね、敷地は長方形(いわゆるウナギの寝床風)です。イメージ図の下から上に向かって上り傾斜があります。また、イメージ図の左から右に向かって下がっています。その上、至る所に木立があります。
イメージ図では直線で描いていますが、現実は木立を迂回して線路を敷設する必要があります。
第一期工事部分は、一番上の部分です。

【使用レール】

モデルニクス製軌きょうレール(鉄) 一部自作レール(アルミレール)

  • 直線軌きょう 3m×2 =6m
  • 直線軌きょう 1.5m×2 =3m
  • 曲線軌きょう R4×12 =25.12m
  • 自作アルミレール =0.6m     合計 34.72m
     

               

測量と仮置き

 ① 今回はR4mの軌きょうを使用するため、ポイントを決めてだいたいの設置位置を確かめる。ただし、木立が邪魔をしてなかなか正確にとはいかない。
 ② 基準点を決め、手製の水缶(水平を測るもの)を使って一応線路敷設地の水平を確認する。
 ③ だいたいの線路設置位置が決まったら、実際に軌きょうを仮置きする。
 ④ 仮置きをして、課題点(木の根っこにぶつかる等)を何度も軌きょうの位置を変えながら解決する。
 ⑤ 最終的に、落ち着いた(ちょっと不安がありますが・・・)ところでスプレーにて地面に印をつける。

高低差解消策 その1
                                      
 ① 橋梁を架けて高低差を解消するというものの、その労力を考えると気が遠くなりそうです。
 ② そこで、考え付いたのが「真さ土」で盛り土する工法です(大げさな!)。これが意外と土が要ります。一輪車で何度も運びました。高さ30センチぐらいまでです。
 ③ 「真さ土」はさらさらとして弱そうですが、盛り土をするときに水をかけ、足で踏んだり、平木で叩いたりして固めておきます。乾くと意外に固くなります。崩れたらまた真さ土を足して同じことをします。メンテナンスも簡単です。
 ④ 固まったら、現場施工主義で軌きょうを置き、微調整しておきます。特に、レールのジョイント部を正確に合わせておきます。

高低差解消策 その2

 ① あらかじめ測量しておいた高低差分の「橋梁」を置き、軌きょうを仮置きして実際の位置関係を見ていきます。
 ② やはり、調整が必要です。
 ③ 難しいのが、Rのあるレールのジョイント部の接合です。数ミリずれると全体でどのくらいずれるのでしょうね。
 ④ 土台となるセメントレンガの水平もできるだけきちんととります? ただ、地面そのものがふわふわと柔らかいのでやや心もとないことです。

橋梁の仮置き その1

 ① イメージしていた様に、実際に橋脚に橋梁となるSPF材を置き、その上に軌きょうを設置します。
 ② 強度を考えて、橋梁は三本渡すことにしました。幅は1.8mあります。

橋梁の仮置き その2

 ① 三本の橋梁は、左右の枕木の幅と同じになるようにし、真中に一本入れます。
 ② 乗ってみると、この幅でもがっちりしています。強度はOKかな。
 ③ 念のため橋脚を真中に入れ、3本とします。

木材保護塗料塗布

① まずは、ホームセンターへ行き、SPF材を調達します。SPF材と呼ばれるごとくホームセンターで木を持ってみると軽いのや重いのや色々あります。
② 購入にあたっては、1本1本反りに注意して選びます。(よく暴れています)
③ 下準備として、割合湿気の多い場所ですので木材保護剤を塗ります。写真は1度塗りの段階です。SPF材の上に乗っているのは、橋脚部分です。
④ よく塗料を乾燥させてこの後2度塗りします。塗料は余りがあったので経費はかかりません。3

着工 その1

① 木材保護剤を塗布したSPF材をカーブの長さに切っていきます。初めは、机上で計算したのですが、一番確実な方法が現場施工主義です。橋脚の位置は計算したつもりですが、やはり若干距離に誤差があるようです。
② この後、切り口を特にたっぷりと保護剤を塗ります。

着工 その2

① R4mの軌きょう一周分は12分割されています。つまり、製品の軌きょうは30度分となります。したがって、机上の計算では10度ごとに橋脚を入れる計算でした。
② しかし、SFP材が意外と強度があるように思えたため、15度(軌きょうの真ん中)に変更しました。
③ 写真のように、軌きょうを置きながら橋梁の長さを現場で調整します。
④ 真ん中の橋脚が「新兵器」です。

新兵器登場

① これが「床束(ゆかつか)」と呼ばれるものです。名勝の如く、床下の支えとして使われるものです。
② これの利点は、容易に上下の調整ができるところです。強度もありそうです。
③ 手作りの橋脚と橋脚の間に入れて、うまく調整しながら水平をとります。
④ これのおかげでずいぶんと作業が楽になりました。

線路は続くよ!どこまでも その1

① いよいよ、線路が連結する日も近いようです。
② 写真では簡単そうですが、一つ大きな問題があります。それは、計算上はうまくつながらないということです。ただ、ジョイント部分に遊びがあるので「無理やり」つなげる計算です。(モデルニクスの説明でも多少の誤差は吸収できると書いてあります)
③ 果たして、結果はどう出るでしょうか?
④ 橋梁部分は、大部分コースレットの斜め打ちです。

線路は続くよ!どこまでも その2

① レール同士の連結も順調です。
② 水平もおおむねうまく取れています。

線路は続くよ!どこまでも その3

① 盛り土と橋梁部分の連結の様子です。
② ブロックを使用して橋脚の土台と土止めを兼ねています。
③ まだ、土止めの板に木材保護剤を塗っていません。

無事! 連結

① 心配していた最後のレールの連結がうまくいきました。
② 机上のレイアウトでも多少の無理があったのですが、ジョイント部分で吸収できました。
③ 既製品で足らずの部分はモデルニクス製のアルミレールを使って自作しました。
④ 枕木部分はホームセンターで手に入れた鉄の板。25センチに機械を借りてホームセンターでカットしてきました。
⑤ 厚みが少し足りないのですが良しとします。犬釘の代わりにビスで留めます。
⑥ この方法はとても安易です。既製の軌きょう同士を留めるのですからあえてレールのゲージを測る手間が省けます。

無事連結と思いきや!

① 木々の間を抜け、線路はうまくつながりました。???
② ・・・と喜んだのも束の間のこと。
③ あれだけ慎重に組み立て時にレールのジョイント部を確かめながら施工をしたにもかかわらず、すべての軌きょうを連結してみて気がつきました。
④ 写真では分かりづらいですが、わずかにカーブのところでレールが外側に膨らんでいます。その結果、内側の枕木が橋梁にかかっていません。3本あるから大丈夫のように思いますが心配です。恐れていたことが現実の問題になりました。
⑤ やり直しでしょうか?

橋梁修正

① 初めは、それぞれの橋桁をはずして外側へつけかえようと試みたのですが・・・
② すでに、レールが敷かれているので難工事になります。
③ そこで、少し目をつむって廃材利用で内側の橋げたに補強材を付けることにしました。
④ これで強度的に大丈夫と思われるのですが・・・(安直です)

線路俯瞰

① 第一期工事で敷設した一周34.72メートルのエンドレスの線路です。
② 木立を縫うように線路が敷かれています。
③ 手前の白く見えるところが盛り土部分で、奥側が橋梁部分です。
④ このように見ると、土地の傾斜がよくわかります。

第一期の線路敷設は一応完成しましたが、全体構想の五分の一程度です。
完成はいつになるかわかりませんが工事はつづきます・・・。
             しばらくはぐるぐるまわって楽しみます。


    
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