闘え!文庫魂

空手を愛する熱い仲間たち
金沢文庫木元道場生におくるメッセージ

勇気

2009年03月22日 | 道場日記

 本日昇級審査を受審された皆さん、本当にお疲れ様でした。今日もいっぱい元気をもらって帰ってきました。

 まず今日の審査でとっても楽しみにしていたのが、文庫道場男性最高齢(女性はセンセーの母です)のマツシタさん(71歳)の初審査でした。

 色々詳しいご質問があり、マツシタさんが入門を決意して下さったとき、

「他の何かではなく空手を選んで下さったことを感謝し、尊敬します。」

 と申し上げました。少しお話しただけでわかるナイスな紳士だったからです。
それが2003年の6月のことでした。当時65歳。元々稽古時間が毎回かなり超過するので「お掃除ができず申し訳ありませんがお先に失礼いたします」と丁寧なご挨拶をして初めのうちは早上がりをされていました。それでもコツコツご自分のペースで稽古を続けられ、時々海外旅行に奥様と行かれるので(これがまたさりげなくかっこいいのですが)年に2ヶ月ほど休会されたりしながら力をつけられていました。2005年の9月に年間登録を残して、一旦退会されましたが、翌年の11月には約束どおり復帰され、今にいたります。
 私がそのときからさらに尊敬を深めている理由は、もちろん空手というある種危険なものを選択して下さったことにもありますが、それ以上にマツシタさんのものを習うという姿勢にあります。人は年を重ねれば人から何か指示されたり、指摘されたりするのを嫌ったり、自分の中に入れようとしないのが常だと思うからです。奥ゆかしくて、真剣で、まっすぐな気持ちを今ももたれているマツシタさんは本当に素敵です。
 そして空手をやっているだけでも凄いと思うマツシタさんの今日の審査の様子は、正直その予想をはるかに超えていました。基本も型も移動もとても素晴らしかったですし、腕立て、スクワットもばっちりでした。組手もおもいっきり技を出されていました。(本当にみんなに見せたかった~!!)
 「審査はいかがですか?」とお声をかけてからゆっくりとしっかりと準備をしていたマツシタさん、こっそり審査を見学に来て下さっていたのを見つけたときは本当に嬉しかったです。
 いつも「先生のご指導のおかげで」と言ってくださいますが、センセーの方からも尊敬ができる人に指導ができるなんて本当に幸せなことです。
 今日は人数も多く、長い審査となりましたが、なんと審査終了後お食事を済ませて午後からの審査をまた見学にみえていました。

 師範が審査の中で、「勇気」という言葉を出されていましたが、私がブログに一番書きたいことは、私達が知っている稽古生の皆さんの「勇気」に日々「勇気」をもらっているということです。試合でも審査でも稽古でも皆さんに降りかかるその他の出来事からもです。本当に感謝しています。

 「今日も勇気をありがとう!」今日審査を受けた全ての皆さんに。

そして本日も長時間審査をして下さった木元師範ならびに指導員の先生方ありがとうございました。押忍