「政治を国民の手に」国民会議

政治を国民の手に取り戻すために、腐りきった菅政権や検察、裁判所などの実態、権力と癒着したマスコミの横暴を暴きます。

安倍政権での公務員改革は絶望的

2007年01月09日 | Weblog
安倍内閣の事務担当内閣官房副長官に大蔵省退任後長らく民間で勤務していた72歳の的場順三が就任した。日本では国家のシステムを官僚が実質的に掌握しているので官僚をきちんとおさえなければ改革を進めていくことはできない。事務担当官房副長官は官僚トップといわれる全省庁の次官の上に君臨し官僚を統制する重要なポストである。

その役目を担えるのは田中内閣時代の後藤田正晴官房長官のような全官僚を威圧できる人であろう。マスコミはこのような重要な位置に安倍ブレーンの1人であるベテランの的場を任命したのは、安倍総理の官僚統制に対する意気込みを示したものと報じていた。

しかし的場は国土庁事務次官の経験者であるとはいえ十数年以上役所からはなれ、現役の次官たちとは直接の面識がなく、有能な官僚たちをコントロールできるような実績も人間関係もなかった。作家の立花隆は「今では的場の力を見抜いた官僚たちから逆に仕切られ、安倍首相も必然的に高級官僚たちになめられている」と言っている。

一方、佐田行政改革相が政治団体の不適切な会計処理で辞任し、新たに渡辺喜美が就任し公務員制度改革に意欲を示しているが、優秀で謀略に長けた官僚の前ではこれら格下の政治家ではとても敵わない。恐らく現在、官僚が言うことを聞く政治家は小沢一郎しかいないかもしれない。公務員改革は政権交代しないと無理なのだろうか。