(アーリオ・オーリオ・ペペロンチーノ。最近は、こんな糸唐辛子を使用したものも見かけるようになりました。)
1年の大半をイタリアで過ごし、時々日本に帰国していつも思うことは、何で日本のパスタ(イタリアン)は、こんなにニンニク臭いだろ?ってことです。
インターネットでイタリアのサイトからレシピをコピーして、そのまま日本で調理したら、どこか変な物が出来上がってしまいます。
原因は、ニンニクによるところが大きいのです。
例えば、アーリオ・オーリオ・ペペロンチーノやペンネ・アッラビアータのようにニンニクや唐辛子を多めに使用するものは、特に変だな? なにこのニンニク臭いのは? 辛すぎて食べられない。
こんなことが多くあります。
イタリアと日本(中国、韓国含も同様に)のニンニクは、形こそ似ていますが、日本の物の方が香りは強めです。
そして調理方法
オリーブオイルを温めながら、ニンニクの香りと、唐辛子の辛さをオイルに移していくのが本来で、さっと炒めただけでトマトソースを入れたり、オイルを乳化させてしまうと、ニンニクのよい香りではなく「臭い」臭いが付いてしまうだけです。
しかも先に書きましたように、ニンニクそのものが異なりますので、ますます「臭い」パスタ(料理)が出来上がってしまいます。
アーリオ・オーリオ・ペペロンチーノもペンネ・アッラビアータでも、一人前パスタ100gだとして、中くらいのニンニク1片と鷹の爪(種抜きしたもの)3cm×2本もあれば充分です。
油の温度は、上げすぎず、むしろ油が冷たいところから包丁で潰したニンニクを温め、小さな気泡が現れれば、鷹の爪を入れます。
火加減は、弱火でじっくり温め、ニンニクがほっこりして、少し色が付いたらこれで充分ですから、ニンニクを取り出し、乳化するか、トマトソースを入れて行きます。
ウリちゃん「油を温め」と書きました。
時々危なっかしいレシピでは、フライパンでオイルを熱しという表現を見かけますが、これでは誤解を与えてしまいます。
また、ニンニクは臭いものではなく、香りのするものと考えておかないと失敗してしまいます。
せめてこのブログをご覧の皆様だけでも臭いパスタから卒業しては、如何でしょう。
イタリア国内なら北から南まで、プロの料理人が調理したパスタで、ニンニク臭いとか、辛すぎるというものを見たことが(食べたことが)ありません。
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いつも感じる違和感はそれなのかもしれないと目からウロコですよ。
イタリアで食べるとマイルドでやさしい味なんですよね。
でも日本で食べると、同じ料理でもスパイシーだって思ってました。
仰るとおり!
原因の8割は、ニンニクです。
イタリア人は、ニンニクは香りと言いまして、決してニンニク臭い料理は、好みません。
ご自分で調理なさるときは、意識してみてください。
イタリアで食べるのと同じ雰囲気でできますから。