昔こんなタイトルのような歌謡曲があり、そこそこヒットした記憶があります。
本来陽気なはずのイタリア人が、”しょぼん”としてるのは、明るい日を忘れてしまったようで、見ていて気の毒になります。
まあ、日本もアベノミクスでやや明るい兆しが見えてきた気もしますが、イタリア人を気の毒がってる場合じゃないですね。
イタリアでは、BOOM(ブーム)という英語をあてがって、50年代後半~60年代の高度経済成長期をこのように言います。
まだちょっとだけ貧しかったけど、田舎から何も持たずにミラノに到着できれば、皿洗いでも家政婦でも、着いたその日から住み込みで職を見つけるなんてことは、容易いことでした。
日本では、田舎から出てくる”金の卵”がいた時代です。
イタリアの不景気は、自助努力が足りないことと、無能なベルルスコーニ政権が長期に渡ったことが災いしていて、悪しき根っこはとても深く、マフィアの影響も無視できませんから、抜本から解決するのは、なかなかしんどそうです。
ユーロ統合による歪がイタリア半島に到達したことも考えなければなりません。
イタリアの大きな都市では、ここのところ度々「高度成長期を見つめなおそう」のようなタイトルで写真展が行わることが多いのですが、そこから何を読み取り現在に生かしていくのかが重要なので、ノスタルジックな気分に浸っている場合ではないのですね。
ミラノは間もなくエキスポ2015が開催されますが、その勢いも掛け声ばかりで、ミラネーゼの心に響いてこないようです。
日本も1970年の万国博覧会開催当時の意気込みさえあれば、こんな不景気から脱出することはそんなに難しくないと思うのですが、ブログをご覧の皆さんも、どうか70年代のあの活気を思い出すために、機会があれば、ググって見てください。
そこには、親父やおふくろ、兄ちゃんや姉ちゃんの明日を夢見る心が宿っていますから。
ランキング参加中です
ぽちっとクリックをお願いしま~す。
にほんブログ村
先日近所のピザ屋へ行ったら中国人と間違えられ「この店買わないか」なんて言われました。
そう言えばお気に入りのレストランもたまに行くとオーナーが変わってたりすることも多々。
家のそばの新築マンション工事は資金繰りがつかず3年も完成が遅れているとか。
イタリア製の良質の洋服を販売しているお店のオーナーは安い中国産衣料に押され、自分とこのような店は次々倒産してるって言ってたし・・・。
何かイタリアの良さが失われていってるような寂しさを感じます。
それに比べたら、最近は、ホント世知辛くなったものです。
給料は上がらず、物価だけが上がり、切に気の毒だなと思います。
元気なイタリアをなんとか取り戻してほしいです。
リラの頃は良かったねとよく話します。
それまで日本円で300円もあれば食べられたのが、800円くらいになってびっくりした記憶があります。
イタリア人もみんなリラの時代はよかったと口々に言っています。