ミラノの中心市街地と言われるところには、3つの大きな駅(始発駅)があります。
ミラノチェントラーレと呼ばれるミラノ中央駅、カドルナ駅(ノールド)、そしてガリバルディ駅
ミラノ(イタリア全土も)の駅は、ほとんどが、ソットパッソ(地下道)を経由して、ホームにアクセスするか、改札を抜けると直ぐにホームがある2つのタイプに分類されます。
(まあ改札が実質ない駅が多いのですが)
日本は、どちらかと言うと、線路の上が自由通路になっていることが多いですね(例えば上野駅)
さて、ちょっと気になったニュースがありまして、ガリバルディ駅の地下自由通路の壁にパフォーマンスというタイトルで報じられました。
もちろんアーティストが壁にパフォーマンスをしている訳ですから、主催者がいて、報酬も支払われています。
先ずは、ちょっと画像を見てくださいね~
さて、これをパフォーマンスと評価するのか、落書きと見るのかは、大きく意見が分かれるところでは、ないでしょうか?
イタリアの街々は、落書きがとても多く、多くの商店主や建物のオーナーが悩まされています。
確かに落書きの中には、これは!と肯けるものもありますが、どんだけ凄くとも落書きは、落書き。
商店主や大家さんの立場に立てば、まあ100%頭に来ますね。
アホな奴は、世界のどこにでもいますから、落書き=パフォーマンスは、芸術だ!と言いつつ、あちこちの壁に落書きをすることが助長されないとも言えません。
ちなみにミラノで一番大きな百貨店リナシェンテは、数年前に大改装を終えましたが、落書きされても簡単に消せるように、外壁の大部分に特殊塗料を施しました。
これは、ぱっと見ると塗装がしてあるのかないのか分からないほど、薄い透明な皮膜を作って、ペンキ等で落書きされた場合に、水とデッキブラシで簡単に汚れを落とせる優れものの塗装です。(パテントは、日本企業だった記憶が、、、、、、)
シャッター等の金属にされた落書きは、比較的簡単に処理できるのですが、イタリアの建物の多くは、石造りやコンクリートなので、油性塗料が染み込んでしまうと、とても細かい粒子を混入させた水をジェット噴射して、落とすことになりますので、とてもやっかいなのです。
このようなパフォーマンスを社会的に認めてしまうと、いずれ困ったことになるんじゃないかなと思いました。
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