葡萄舎だより

海峡の街・下関の、葡萄舎の住人・洒人 (しゃじん) が身の周りの些事片々を書き綴ります。
本人は日記のつもりです。

朝日夕刊1面 灯台守

2006年05月07日 17時48分05秒 | 日記 ・ 雑記録
昨夜はワイン会に出かけたから夕刊を読んでいなかったが、
朝、食卓に夕刊が置いてあった。
よほどニュースがなかったのだろう。
朝日新聞 (西部版) 夕刊の1面トップは、なんと灯台の記事。
見出しは 「灯台守 消えゆく」 「残る女島 近く無人に」 とある。

4月現在、全国の灯台は3337基ある。
昭和10年には142基の灯台に住み込みの職員 (灯台守) がいたが、
灯台の自動化、無人化が進んで、現在は2基が有人灯台として残っていた。
そのうち青森の龍飛埼灯台が無人化となり、
残るは長崎の女島(めしま)灯台だけとなった。
その女島灯台も年内には無人灯台になり、全国から有人灯台がなくなる。
という記事だ。

因みに、
♪ご覧 あれが「竜飛岬」 北のはずれと
石川さゆりが眉間にしわを寄せて唄った 「津軽海峡冬景色」 だが、
正しくは「龍飛崎(たっぴさき)」 で、灯台名は 「龍飛埼(たっぴさき)灯台」だ。
龍飛「崎」 は岬全体を指し、灯台が建つ岬の先端は 龍飛「埼」 となる。
もう一つ
「女島」 は東シナ海に浮かぶ男女群島の島で
灯台守の悲哀を描いた映画 「喜びも悲しみも幾年月」 の舞台となっている。

私が灯台ファンになった年は、たまたま、
全国の灯台から灯台守がいなくなる、灯台史に残る年となった。
灯台守が過酷な勤務を強いられてきたことを思えば当然の成り行きだろうが
船と船人の航海と安全を見守る灯台が、
無機質な自動化と遠隔管理で明かりを灯し続けるのは、一抹の寂しさを禁じえない。
勝手な郷愁だろうが‥‥。

「灯台守」 が死語となる。
私の灯台めぐりは、ついに一人の灯台守とも顔をあわせないまま続けることとなる。
これも時代の流れ、か。 嗚呼。

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05/06 Club Vendange 80

2006年05月07日 12時07分30秒 | ワイン会の記録
開催を1週間繰り上げて 「日和庵」 にて行う。
欠席3名で、6名が参加。 存分に飲めた。

Veuve Clicquot Ponsardant Rose N.V.
Auxey-Duresses Blanc 2000 d'Auvennay Leroy
Corton Charlemagne 1995 Antoine Chatelet
Ch. Leoville Poyferre 1994 St. Julien
Ch. Haut Brion 1996
Argiano Brunello di Montalcino Riserva 1980
Noble One 2003 De Bortou 1/2

「日和庵」 は下関の中心にありながら、名にしおう交通不便な場所。
25mはあろうかという坂道を登りつめるから、喉は渇き腹は減る。
横なぐりの雨は想定外だったが、苦労してたどり着いただけのことはあった。

小さなオードブルの盛り合わせ
渡り蟹と空豆のガトー仕立て & ヤリイカのタルタル薬味添え
鱧のムニエル 白アスパラ、グリーンアスパラ、新ごぼうのフライ添え
茄子と黒オリーブを載せた鱸のロースト イカ墨とトマトのピューレ
キィウィのシャーベット
子羊のロースト アーモンドと香草の香り 赤ワインソース
フロマージュ
サブレとレモンのムース グラタン風

ロケーションは抜群、雰囲気もよい。
料理は非の打ち所なし。
私がこれだけ手放しで褒めることは滅多にない。 満足した。

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