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コトバヲツグムモノ

「口を噤む」のか「言葉を紡ぐ」のか…さてどちらの転がっていくのか、リスタートしてみましょう。

春期研修会 5回目

2007-06-12 15:47:49 | ミニカウンセリング
今期の研修会は参加者が少し少ない目なので、全員が逐語録を作成しても全部の会の分がありません。そこで、今回は逐語録検討はなく、前半に実践。後半はいままで研修してきて疑問に思ったことなどを話し合うなど自由にして見ましょうということになりました。

前半の実践はYさんとペア。
先にカウンセラー役をしたのですが、「○○でうれしかったことを話します」と最初の方でおっしゃったので、そのつもりで聞いています。すると前半の事柄の話のときに「ここがうれしさにつながるのかな」というような”意識”した聞き方をしていたことに後で気づきました。その一瞬一瞬の話に流れているものではない。
よく、クライエントの辛い話のときなど、その辛い出来事に引きずられてしまう聞き方をすることがありますが、こういう具合に「うれしい」ということでも先にその感情を頭に刷り込んで、その枠で聞いてしまう…面白い経験でしたね。

交代して私がクライエント役ですが、最近の家庭での愚痴を話していました。それまでの数日の間もいろいろそのことについて思いをはせていましたし。自分なりに自分の感情を見つめたりはしていましたが、こうして聞いてもらうことで、「言葉にする」-「並べて見る」-「整理する」-「見えてくる」という作業が出来上がっていきます。明確になってくる。それでスッキリするとか解決するとかじゃないけれど、問題にしていることが明確化されるというのは、後になれば大きなステップだったってことになる部分だと思います。

後半は結局エンカウンターのような形になりました。ある方の提案をめぐって、それをするしないだけじゃなく、「どうしてやろうと思ったの」かとか、「あなたのことをこう思ってました」などと、話が展開していきます。

いつもエンカウンターの研修会のときは、最初からそのつもりで参加しているから気づかないんですが、今回ミニカンの研修会の中でエンカウンター的な動きがあったときに、1対1で「育ち合う」ミニカンの感覚と、グループで「響き合う」感覚との違いを味わえました。似ているようで違う深まり方があるんだなと。

マニュアルどおり知識を高める研修じゃなく、実践で感じていく基調な場ですね。私にはうれしいことです。