長い事ワタクシの相棒として頑張ってくれていたFELT号。
正式名称は”FELT F95 TEAMレプリカ 2009”かな?
F95なので一番安いグレードなんですが、アルミ材質が7005と言う事で硬めのフレームだったと言う事です。
チームレプリカだけに見た目は結構悪くなかったんですが、ジオメトリーの見直しやら何やらしている内に、他のフレームに乗りたくて仕方なくなってしまいまして・・・。
といっても、今更またアルミフレーム買うのも何だかね~・・・でもカーボンフレーム買う予算は無いし・・・。
そんな折、運命的な出会いでワタクシの元へやって来たフレームのお話です。
それはこれ。

またしてもFELT!!
ただし今回は”Fシリーズ”ではなく、快適志向の”Zシリーズ”。
しかも・・・フルカーボンの”Z4”。

中古とは言え、夢にまで見たカーボンフレーム・・・。
今までのF95はフォークがカーボン(コラムはアルミ)のみでしたので、かなりカーボンの比率が上ったでしょ?
あっ、もちろんチャントした所から譲ってもらった物で、怪しい代物ではありませんよ。
しかも奇跡的に無傷に近いと言う!(アウターワイヤーとのかすり傷程度はあります)

ダウンチューブも太いのなんのって!
今まで知りませんでしたが、FELTもZシリーズだとワイヤーが内装式になるんですね。

前オーナーさんが丁寧な方で、ワイヤーのライナーを仕込んだ状態で渡してくれました。
ちなみにこのフレーム、2013年モデルのZ4でサイズは54。
実はワタクシの体のサイズ的に、54は結構冒険だったりします。
先日のジオメトリー計算では、ギリギリの範囲でポジションが出せる計算でしたが・・・。
唯一の懸念材料は、ヘッドチューブが160mmと長い事。
恐らく、ハンドルとサドルの落差がほとんど発生しない仕上りになるのでは?と言う予感も。
まぁ典型的な日本男児仕様のワタクシの短足では、何に乗っても落差は出ないと言う話もありますが・・・。
それは実際組み上げてみてから様子を見る事になりますか。
ちなみにZ4のフォーク、コラム部じはもちろんエンド部までカーボンなので軽い!

シートポストはFELT純正の物で、φ27.2のタイプ。

シートレールの固定部分が前後逆に装着出来、前乗り・後乗りどちらでもセッティング出来るらしい。
しかも前後のボルトの締め付け具合でサドル角が無段階で調整出来ると言う優れもの。
その分、重量は増してしまうのかな?
では自転車乗りの儀式、重量測定のコーナーが始まります。
まずはフルカーボンのフロントフォークから。

390g!(プレッシャーアンカー組み込み状態です)
お次はシートポスト。

270g。
カーボンではありますが、クランプ部分がアルミになるのでそれ程の軽さでは無いみたい。
プレッシャーアンカー付のフォークと120gしか違わないってのも何とも・・・。
ついでにシートクランプ。

40g。
まぁ、小さい部品ですからね。
とは言えこのクランプ、FELTオリジナルで2点止めなので、ファイバーグリップ等使わなくてもシッカリとポストを固定出来そうです。
では本命のフレーム。

1,185g。
実はこのフレーム、色々言われている”BB30”規格なんですね。
ワタクシ、BB30のクランク持ってないし、出来ればシマノのクランクを使いたい。
変換パーツは色々出ておりますが、今回は特別にBB30をBSAの24mmに変換するセラミックBBを圧入してもらっております。
ちなみにメーカー公表だと、そのセラミックBBは約100gとの事なので、フレーム単体だと1,085gと言うところでしょうか。
最近の超軽量フレームは1,000gを余裕で下回ると聞きますが、それでも今までに比べると十分軽いです。
元々ULTEGRA組みの完成車で8.0kgを下回る車体だったらしいので、ワタクシの105で組んでも8.0kg台半ばくらいで行けるのかな?
では数年間、ワタクシの相棒として頑張ってくれたF95君からパーツを移植していきます。

これはこれで今でも好きなんですけど。
あっ、それと今回のフレーム交換に際して、小部品を2点ほど購入。
1つはこちら。

チェーンウォッチャー。
チェーンキャッチャーと言う呼び名も有るみたいですね。
チェーンリングから内側にチェーンが脱落するのを防ぐ部品です。

新しいフレームは、フロントディレイラーが直付けタイプになるので、この形状の物になります。
チェーン落ちによるBB周辺のカーボン破損を防ぐのが目的。
1,000円前後で買えますし、カーボン保護を考えたら絶対つけるべき部品だと思います。
それからもう1つ、

これは何でしょう。
正解は、フロントブレーキ取付用の”ピボットナット”と呼ばれる部品です。
いままでのF95に比べ、今度のZ4はフロントフォークの厚みが全然厚い!!
なので、そのままではナットが短くてキャリパーブレーキが固定出来ないんですね。
実際のフォークのブレーキ取付部や穴・内径等を測定し、必要な長さのピボットナットを選定。
このピボットナット、5種類長さがあります。
ブレーキセットを新品で買うと付属していると言う話もありますが、ブレーキ本体を中古で買ったりフレームチェンジの際にアッセンブルされているパーツを移植する時などは注意が必要です。
これはシマノのスモールパーツ扱いとなりますので、最寄りの自転車店で取り寄せが可能。
Amazon等のネットショップでも入手可能です。
では各種部品も揃ったので、朝っぱらから組み換え開始。
もちろん、先日買ったTOPEAKのトルクレンチをフル活用!!
・・・と、奮闘する事数時間。

とりあえず組上りました

ハンドルとサドルの落差がほとんどありませんね・・・。
例のチェーンウォッチャーもこの通り。

先日壊れてしまったFD-5600の代わりに購入したFD-5700直付けタイプが、こんな形で使える事になるとは・・・。
それにしても初めてのワイヤー内装式フレームのワイヤーリング作業、これは色々と悩みましたね。
仕上がってしまえばスッキリしてて良いのですが、メンテナンス性の観点からすると慣れるまで面倒と言う気も。
でもね。
”憧れてたカーボンフレーム”+”ワイヤー内装式”+”カーボンだったらFDは直付け”の理想の3点はクリア!
個人的に好きな3Kカーボン柄にブルーのアクセント、満足度は非常に高いです。
しかも縁が有って今回も”FELT”ですが、ドイツメーカー特有の”堅実な造り”には信頼がおけるし。
欲を言えば同じドイツでも"FOCUS”が・・・なんて気持ちは無くも無いですが、それは次の目標として。
まだしっかりと乗ってはおりませんが、アルミとカーボンの違いがワタクシにも体験出来るでしょうか!?
カーボンフレームと言う事もあり、これからは室内保管に切り替えて更に大事にするんだ~