愛と憎しみ

愛と憎しみは対極のエネルギーのように感じますね。愛は温かく優しいエネルギーで、憎しみは暗く、重いエネルギーのように感られるのではないでしょうか。 私たちは憎しみや怒りを感じた時に、それを何とか簡単に手放そうとしてしまいます。
感情を感じきることを避けてそんな感情が出てきたら棚に上げたり、また意図的に回避することも多いかもしれません。

愛と憎しみは対になっているので、簡単に思いが反転します。これまで大好きでかけがえがないと感じた人の事を一瞬で嫌いになったり、それが増幅して憎しみに変わってしまう、そんな体験をされた方も多いでしょう。

憎しみを感じるとき、特にあなたが愛している、もしくは大切だと感じていた人にある日裏切られたと気づいたり、理解されないとがっかりした時に、あなたが感じてきた愛情の中に、様々な幻想や思い込みがあった事に気づくチャンスかも知れません。

あなたが愛していたと感じた人は全て、何かの気付きのメッセージを携えて、あなたの前に現れてきたはずです。もう目の前にいない人であったとしても、かかわり合った時間の中で、またその後にも必ず何らかの気付きをギフトとして与えてくれたと思います。

特に私たちの感情を大きく揺さぶった人、とても苦手だったり憎いと感じた人から学んだことが後々の人生において、様々な局面で役立ったり助けられていることに気付くのではないでしょうか。
自分の人生もかなり波乱万丈ですが、振り返り逃げ出したいと感じた相手から学んだことがあまりにもたくさんありました。
当時の認識力では大きな愛情をいただいていた事に気付けなかったのですが、成長して時間の経過と共に、見える世界が変わってきました。

人生において悪役をあへてやってくれる人が誰しも存在すると思います。そういう相手は実はかなり深いソウルメイトなのでしょう。 もし、そんな相手が目の前にいたとしたら、私たちは大きな変化の時を迎えているのかもしれませんね。 憎しみや悲しみを感じ尽くした後に、ふにおちる瞬間が来るだろうと思います。