幸せの定義

あなたにとっての幸せの定義はなんでしょうか?

こう問いかけられた時の答えは人それぞれでしょう。最近私はお世話になっている師匠から、この質問を受けました。

私たちの苦しみの原因は様々でしょうが、多くは、私たちが何かを所有したいと願うにも関わらず、それが得られない苦しみから生ずるのではないかと思います。それが、愛情であったり、地位や名誉やお金や健康であったり、そういった願いが叶えられない時に私たちは不幸であると認識してしまいがちです。
私たちの幸せの定義はほとんどの場合が、欲しいものを充分に受け取っていると感じる時に幸せと認識できるようにインプットされているように思います。満たされるのは、何かを所有している時であり、そうである自分になるために数々の努力をしてこられたのではないでしょうか?
そう考えると、私たちの幸せの定義そのものが、私たちを苦しめているのかもしれません。

私たちは幼子を見ると癒されます。特に生まれてまもない赤ちゃんと接するときに、何も持たない無防備な姿に心が溶けてゆくような幸せな感覚になることがあります。赤ちゃんはあるがままで喜怒哀楽を表現して、周りから愛されます。

「何もなくても生きてるだけで幸せ」という、幸せの定義は、大人の私たちには物足りなさを感じさせるかもしれません。

最近 仕事上で精神的に病んでしまった方とお話をさせていただく機会が増えました。様々な原因があり精神を病んでしまわれるのですが、おひとりおひとりの幸せの定義を伺う事で、たくさんの事に気づかされています。幸せの定義が変化していった時に、ずいぶん楽になられるのかもしれないなと感じる事が多くなりました。

私の幸せの定義は、いくつかありますが １つは自分自身を大切にできていると実感できること、それから心が通い合う人が側にいること、自分の存在が誰かのお役にたてている事でしょうか。
まだまだ、師匠が言う「生きてるだけで幸せ」と感じれる境地にはなれないですが、そんな自分自身を受け入れ大切にしていきたいと思っています。